2011年11月11日金曜日

被験者里沙さん証言の検証その3

(その2からのつづき)
③ネパール人らしき人と接触した唯一の記憶
里沙さんの証言によれば、市内のインドカレー料理店に息子と三度食事に行った折りにその店のコックとウェイターが外国語で会話しており、その人たちがインド人かネパール人かも知れない、というのが、唯一ネパール人らしき人と接触した記憶でした。
筆者はその料理店を教えてもらい、平日の店の空いている時刻をねらって裏付け調査に出向きました。店には二人のネパール人ウェイターと一人のインド人コックが働いていました。
ウェイターの一人であるライ・ルドラさんに調査の事情を説明し、協力をお願いしました。
ライさんは37歳、カトマンズ東方の東ダランの出身で、ネパールに妻子を残して出稼ぎに来ていると話してくれました。 
ライさんの証言によれば、客を前にしてウェイターどうしがネパール語で会話することは控えており、カウンター越しに厨房(ちゅうぼう)に向けてヒンズー語でインド人コックと話すことはあるということでした。
また、日本人にネパール語を教えたことはない、とのことでした。
もちろん、里沙さんが客として来店した記憶は全くありませんでした。
また、彼はカトマンズ周辺の地理に詳しいというので、ナル村を知っているかと尋ねたところ、まったく知らない答えました。
カトマンズ周辺に詳しいというネパール人ですら、ナル村の存在を知らないということです。
(つづく)

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