2026年10月20日火曜日

SAM催眠塾生の実践報告 その1

SAM催眠学序説185の1

ここに紹介するのは、わたしの主宰するSAM催眠塾生N子さんSAM前世療法の実践報告です。

N子さんは48歳で、120時間のSAM前世療法の理論と実技の講習を受講し、「マスターSAM前世療法士」の有資格者です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

前回、先生にご報告いたしました生霊に悩まれていたクライアント女性ですが、
セッション後とても良い形でしばらく生霊の訪問がなくなっており
ましたが、やはり先生がおっしゃっておられたようにしばらく経ったらまた取り憑くようになり、ずっと理由のわからない恋愛面での問題を抱えており、そばで見ていても、不思議な行動を取っていました。

男性とお付き合いを始めると、最初の数カ月は良いのですが、男性が未来の話をし始める頃

恐怖が襲ってきて耐えられなくなり、
難癖をつけては、自分から彼を裏切る。
裏切りたくて仕方なくなる。
そういう自分を止められず
何故そんな事をしてしまうのが分からず
ずっと傷ついている子でした。

そこで、彼女の悲しみの元になっている過去世人格がいるなら、そ
の方の話を聞いてみよう。ということになり、2回目のセッションに臨みました。
やはり、魂遡行時に生霊が邪魔をして、魂へ至ることが出来ません
でした。
なので、先に生霊の対処をしました。その後、無事に魂状態へと至
りました。

そこで、コロンビア人男性の人格が出てきました。私がまだ、セッ
ションに不慣れだった為に
そんなに沢山の内容を聞き出す事が出来ず、
コロンビア人男性で、妻を亡くした人。ということくらいしか聞き
出せませんでした。

クライアントは、この時は口頭で話すことが出来ませんでしたが、ずっと何かを話そうとしていて
「ス」を繰り返して発声しておりました。

セッション後、「スイス」かな?と本人が言っておりましたが、コ
ロンビアはスペインの植民地だったので、「スペイン」じゃないか?など
色々話していたのですが、
3回目のセッション時に「ス」が何を言おうとしていたのか分かり
ました。


1ヶ月後、更に深く探るために3回目のセッションを実施。この時
、私一人ではまだ力量不足であった為に、友人に助手としてセッションに入ってもらうことにしました。

やはりこの時も、生霊が魂の遡行の邪魔をしました。
生霊の対処時に毎回、クライアントの体力が激しく消耗される様子
だった為
この日は、クライアントの体力を温存して過去世の事をしっかり聞
き出す為に、生霊の話を聞くのをやめ、
スピーディにお経を唱えて返すということをしました。
(しかしこの時の生霊への対処が、粗末に扱われたと感じさせたの
か、生霊を怒らせたようで
セッション後に大変な事になりました。
関係者全員に激しい耳鳴と頭痛が起こりました。
ただ、偶然にそういうタイミングが重なっただけかもしれませんが
、その後の奇妙な出来事の連続からして、やはり生霊の影響だと考える方が自然な気がしました。
全員が霊的に何らかの能力のある人でしたので、強く影響を受けて
しまったのかもしれません。
私も1週間寝込みました。)

生き霊処理の後
クライアントは、魂状態に至りました。
すると、いきなり堰を切ったように
スペイン語らしき言語で、ものすごい早口でしゃべり始めました。

怒りと悲しみで、泣きじゃくり、激しく暴れ、
大変でしたが、
何が彼の身に起こったのか、だいたい聞くことができました。
奥様との出会いの場面の事を聞いた時に、
クライアントが突然「スクレ」と言いました。

セッション後本人はスクレって何?と言ってましたが、
調べたら、コロンビアに、スクレという海辺の街がありました。
前回、何度も「ス」と言っていたのは、スイスでもスペインでもな
くて、
スクレという町の名前を言おうとしていたようでした。
スクレという町で奥さんになる女性と出会い、
そこで恋をして、楽しい時間を過ごしたとのことでした。

その後、サンタンデールという山間の町へ
奥様と二人で移り、そこで、戦争や内戦の混乱に巻き込まれ、奥様
と子供たちが誘拐されました。探し回ったけれど再会は叶わず、
家族を探し歩き、最後は
一人でスクレへ行き、
絶望した彼は、そこで自害したようでした。

コロンビア人男性の悲しみを、クライアント本人が受け入れ、統合
した後、クライアントが話してくれたのは、

彼女が17歳の頃に、ある事件が起こり
殺されそうになったことがあったそうです。

その時、何が何でも生きたい!死にたくない!と強烈に思ったそう
で

その後、私は何故あんな事件に遭遇してしまたのか?ということを
、
ずっと考えるようになったらしいのですが、
答えがないまま、今に至っていたそうです。

しかしセッション後
このコロンビア人男性が絶望から生きることを諦め自害したから、
この事件が起きたんだ。。。

ということをハッキリ理解し、
腑に落ちたそうで、
深いところからの癒しを経験することができた。と話してくれまし
た。

家族の中にいても、素敵な家族なのは分かっているのに、何処か落
ち着かず、馴染めずにいたのが、
このセッション後、家族と一緒に過ごしても居心地が良くなったら
しく、
改めて素晴らしい家族の元に生まれたんだと心からそう思えたそう
です。

セッション時にあまりにペラペラとスペイン語らしき言葉を話した
ので、
録音データをスペイン語ネイティブの方に聞いてもらおうというこ
とになり、
10人くらいのネイティブスピーカーにお願いしました。
しかし、
音源を聞くのが気持ち悪い。怖い。といってそもそも聞いてもらえ
ない。
聞いたうえで
彼女は精神病だから病院へ連れていきなさい。と言われて終わる。
依頼をかけた翻訳専門の会社からは返信が返ってこず、無視される
。
という事態になってしまって
検証ができずに、本当にスペイン語なのか確認が取れていません。

しかし、セッション時に私が質問がまだ上手に出来ずに

過去世人格のコロンビア人男性に対して、「あなたは今何歳ですか
?」という質問をしてしまいました。

質問の仕方が適切ではなかったため、過去世人格が、どの時点での
年齢を答えればよいのか分からず、混乱してしまいました。

そのような状況の中でも、何か返答しなければと思ってくれたのか
、「クレヨ……」という言葉が出てきました。

「クレヨ」という言葉は、スペイン語で、何となくそのように思う
、あるいは確信が持てないことを曖昧に伝える際に使われる表現だそうです。


また、質問に答える際に「シー」と言っていたのですが、助手に入
ってくださった方が外国語に詳しく、スペイン語も一部お分かりになる方だったため、「シー」はスペイン語で「はい」を意味する「sí」だと教えてくださいました。

こんな風に、スペイン語らしき単語をいくつか拾うことができてい
ます。


※文章が長いので分けます(
その185の2に続く)


2026年8月30日日曜日

SAM前世療法への守護霊からの霊信

 SAM催眠学序説 その184 
 

 ここに紹介するのは、霊媒体質のT子さんからの、彼女が、パソコンによる自動書記によって受信した、わたしの守護霊からの2007年以来の霊信です。
 
受信者T子さんは、わたしのクライアントの一人で、これまで10数回にわたってSAM前世療法のセッションを体験しています。                  

その結果でしょうか、どうやら彼女の霊的感受性が覚醒したと思われます。
 
T子さんの自動書記現象は、セッションルームにおいて私の目前で起きています。 
 
彼女の了解を得たので、次の点線以下にその霊信内容を紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・霊信はじめ
 
かつて霊信(注:第11霊信2007.1.23)で、私は稲垣に対して
 
「あなたは、自らの霊性により独自性を持つようになる。あなたの療法はあなたにしかできないものになる」と告げた。

  
真の意味で、SAM前世療法は、稲垣にしかできない。
 
彼以外のおこなう SAM前世療法は、真似事であり、真のSAM前世療法ではない。
 
そこを間違えてはいけない。
 
したがって、あなたの塾生のやっていることは真似事にしか過ぎない。
 
だが、人々を救うことはできるであろう。
 
真似事であったとしても、SAM前世療法を学び、使えることに感謝をし、真摯におこなうのだ。
 
多くの者が霊信を受取りたがるが、どれだけ霊信として伝えても、受取った人間がどう生きるかによって、実現するか、しないかが決まる。
 
これは、霊信を送ったわたし側の賭けなのだ。
 
信じるか、
信じないか、

行動するのか、
行動しないのかは、
 本人の意思によって決まるものであるからだ。 
 
彼は、聡明であり 賢明ゆえにSAM前世療法を創始することができた。
 
何ものにも代えがたい強い意志と、柔軟な考え、閃き。 
 
どれひとつかけてもSAMの創始はできなかったであろう。
 
これは誰も真似できることではない。

彼は大きく霊格が上がり 
 
人生の大海原で花開いた。 

彼は自覚していないが 
 
彼の功績は大きく 
 
神は喜んでおられる。
 
立派になった。
 
本当によく頑張った。
 
何ものにも代えがたい強い意志と、柔軟な考えと、閃き。
 
どれ一つ欠けても創始できないものなのだ。
 
彼に伝えてほしい。
 
私は本当に君に感謝をしていると。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
霊信おわり
 
さて、 2007.1.27の 第16霊信において通信霊は次のように告げています。
 
「私たちは必要に応じてあなた方に語りかけるであろう。そして、あなたが求めるときも、必要に応じて与えるであろう」と。
 
2007.1.27の第16霊信から今回の霊信までには、19年間もの間隔があります。

その理由は、2008年にM子さんの失踪後、わたしの守護霊の意を体した最初の霊媒であった彼女のような優れた霊媒が、失踪後わたしの近くには現れなかったこと、また、わたしが特に霊信を求めなかったことにあるのではなかろうかと思っています。
 

ただし、2008年に神戸で出張セッションをおこなった際に、セッション終了直後、突然わたしの守護霊が顕現化し、その女性クライアントの口を借りて
         
「SAM前世療法をあなた一人で絶やしてはならない。広めなさい。ただし、誰もができるわけではない。できるかできないかはこちらで判断する」
 

という極めて短い霊信を告げたことが一度だけありました。

今、おこなっている「SAM催眠塾」は、この霊信の求めに応じて、自宅離れの和室6畳間で毎月2回、5名限定、偶数土曜の午後3時間の日程でおこなっています。(なお催眠塾の詳細はブログ「稲垣勝巳メンタルヘルス研究室」をご覧ください。)                                 
 そして、今回の霊信は、わたしの求めに応じ、守護霊も必要に応じ、T子さんを霊媒に用いて与えてくれたものと判断できると思います。 

さて、それでは、わたしの今回の「求め」とは、「SAM前世療法のこれからの課題とは何か」ということでした。
 
その解答は「真の意味で、SAM前世療法は、稲垣にしかできない」という文言に示されていると思いました。
  
ここで超心理学研究者の笠原敏雄氏の見解を以下に引用して解答を考えてみます。 
 
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私は現在、人間の死後生存の証拠は、その証拠を根拠に死後生存を信ずることが可能なほど有力であると考えている。(中略)人間の死後生存の裏づけとなりそうな証拠が相当数蓄積されているからであり、こうした証拠の存在を知った者は、誰しもが、その証拠を元に自らの立場を明確にする必要があるからである。

人間の死後生存が科学的に証明されれば、人間に対する見方はもちろん、自然界のあらゆる見方も、根本的な変更を迫られるであろう。だからこそ、この死後生存という問題を真剣に研究することが必要なのである。

(笠原敏雄『超心理学読本』講談社アルフア 文庫、P.233) 
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自分の魂表層に存在する前世人格たちを顕現化させ(前世記憶の想起ではなく)  前世人格自身に自分の人生を語らせることが可能なSAM前世療法は、魂の実在や生まれ変わりの実在に対する認識に根本的な変更を迫る前世療法なのです。

なぜなら、次の生まれ変わりで、性別は何で、地上のどんな地で、どんな人種に生まれ変わるかは、まったく未知であるからです。 

こうした事実の認識が深まれば、不当な男女差別の愚かさ、不当な人種差別の愚かさへの気づきが生まれざるを得ず、その結果民族間の不毛な争いや国どうしの不毛な戦争も回避されていくことになるはずでしょう。

また、自分の生まれ変わった来世が、より快適な地球環境であることを願い、環境保全にも当事者意識に立って真剣に取り組むことになるでしょう。

それらのことを、顕現化した前世人格自身の語りの結果として、感情を伴いながら実感として気づき、認識できること、これがSAM前世療法の存在価値です。

そして、後述する拙著『前世療法の探究』240頁において、「現在の人生が、前世・来世と連綿とつがっている鎖の一つであるとも呼べる人間観・世界観への気づきと、そこから自己の人生を再解釈し相対化できる超越的視点の獲得」という文言にまとめて提示しておきました。

おそらく、守護霊が今回告げている「真の意味で、SAM前世療法」とは、上記に述べてきたような「志」を、根底に堅持しておこなう前世療法であるべきだろうと解釈しています。

さて、 SAM前世療法の実践によって証明された生まれ変わりの科学的実証事例は、「タエの事例」と「ラタラジューの事例」として、それぞれ本ブログに紹介してあります。どうぞご覧ください。

また、両事例のセッション映像はフジTV番組「アンビリバボー」でそれぞれ2004年と2010年に合計3 時間にわたって放映されました。            両事例の動画はこのブログに公開していますのでご視聴ください。

さらに「タエの事例」は『前世療法の探究』春秋社から、「ラタラジューの事例」はナチュラルスピリット社からそれぞれ出版しています。 

SAM前世療法を体験したい方は、ブログ「稲垣勝巳メンタルヘルス研究室」のセッション予約のページからご予約ください。セッションは13:30開始で所要時間は約3時間です。

 

 

2026年5月19日火曜日

催眠学恩師成瀬悟策先生からの霊信

SAM催眠学序説 その183 

 

 

 

催眠学の世界的研究者成瀬悟策先生は、岐阜県中津川市のご出身です。            2019年8月に95歳の長寿を全うされました。

 

わたし(稲垣:岐阜県可児市在住)とは岐阜県東濃地方の同郷ということで、日本教育催眠学会の懇親会の折に先生を紹介され、それ以来亡くなるまで20年以上にわたって師事してきた臨床催眠研究上の文字通りの恩師です。

 

ここに紹介するのは、わたしの主宰している催眠塾の塾生であるA子さんがメールしてくれた成瀬先生からの霊信と思われる内容です。 

 

 

2024年4月20日の霊信

 

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稲垣先生と、成瀬悟策先生の催眠研究の話をしていたときでした。


そのとき、ぞわっと左半身に寒気が走りました。

誰かが憑依して来たと思いました。

 

なんと成瀬悟策先生でした。

共有したと思いました。 

やはりそうなのかと思いました。


そう思っていると

涙が頬を伝っていきました。

涙が止まりませんでした。

成瀬先生は、稲垣先生が自分のことを話してくれるのが嬉しい様子でした。

成瀬先生の優しい思いが私の全身を駆け巡りました。


成瀬先生は、稲垣先生が羨ましかったようでした。

先生が眩しかった。

先生が煌々としていた。


稲垣先生が何事にも流されず生きるさまは素晴らしいとおっしゃいました。

そして、続けて次のように話されました。

 

私に出来なかったことを

彼には出来るのだよ。


私には、勇気がなかった。

幸せな人生だったが

それだけが心残りだ。


彼には幸せになってもらいたい。

私の分まで。


私は彼に出会えたことに感謝している。

ありがとう 。


彼は私の視点を大きく変えてくれたのだよ。
本当に感謝している。
私の人生において彼との出会いは貴重なものだった。
勇気を教えてくれた。

彼のように生きたいと心から願った。

彼に会ったら伝えて欲しい。

この老いぼれの心に火をつけてくれてありがとう。
同じ 岐阜県に生まれたことを誇りに思うよ。

 

こうして成瀬先生は最後に 「さぁ、行こうか」

と爽やかに言って、わたしから出ていかれました。

 
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霊信受信者A子さんは霊媒体質のようです。SAM前世療法を学んでからそうした霊能力が顕著にあらわれるようになったそうです。A子さんは、生き霊や未浄化霊の憑依も感知できるそうです。
 
さて、わたしが上記の成瀬先生からの霊信をA子さんから転送してもらったときの感想は、「亡くなって5年も経った今頃、なんでA子さんに憑依し霊信をくださったのだろう」という疑問でした。
あるいは「A子さんの創作かもしれない」という疑いでした。
したがって、それ以上のことは判断停止とし、すっかり忘れていました。

 

 それより先2006年5月に拙著『前世療法の探究』春秋社、を上梓し、成瀬先生に早速献本した返礼に下記のようなお葉書をいただきました。

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最近刊『前世療法の探究』のご出版おめでとうございます。              またその一冊をご送付いただきありがとうございます。

 

「前世」ということ、これは飽くまで、トランス中のイメージとして扱うこと、それ以上に前世そのものにこだわると誤解され易いですから。

 

2005年5月26日 成瀬悟策 

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2026年 5月3日明け方の霊信 

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再び成瀬先生が憑依され、「二年前の2024・4・20の霊信をもう一度稲垣に送ってほしい、わたしから彼への誕生日プレゼントだ」と訴えておいでになりました。(※稲垣の誕生日は5月2日)


そして、「私の大事な弟子だからね。幸せになってもらいたい」と言っておられました。

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 上記の2026年2回目の霊信は、1回目の2024年の1回目霊信からさらに2年の歳月が流れています。2019年の成瀬先生の没後からは7年の歳月が流れていることになります。

興味深いのは、存命中の2005年にいただいたお葉書の前世療法に対する「前世を飽くまで、トランス中のイメージとして扱うこと、それ以上に前世そのものにこだわると誤解され易いですから」という立場から

「私に出来なかったことを彼(稲垣)には出来るのだよ。私には、勇気がなかった。幸せな人生だったがそれだけが心残りだ」

 と稲垣の催眠を用いた前世の真偽の探究を肯定的に認め、それをしなかった自分には勇気がなかった、それだけが心残りだ、と反省的に述べておいでになることです。

穿ったとらえ方をすれば、成瀬先生は霊界へと旅立たれた後、その後の霊界生活で前世と生まれ変わりの実在を身をもって体験され、存命中の前世否認的立場を否応なしに肯定的立場へと変更せざるをえなかったのではなかろうかと想像しています。 

ちなみに、わたしと成瀬先生との年齢差は24年あり、64歳で他界したわたしの父親のあと、成瀬先生に対父親的な心情を投影していたと言えます。

 

2026年2月19日木曜日

塾生の生き霊セッション体験記録

SAM催眠学序説 その182 

 

ここに紹介するメールは、現役の「SAM催眠塾の塾生」47歳A子さんからいただいたものです。

彼女は、現在64時間以上の研修を受け「マスターSAM前世療法士」の有資格者です。                                  彼女の了解を得たので、そのメールを以下に紹介します。 

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 先日、初めてSAM前世療法のセッションが成功しました!

昨年の8月頃から生き霊を飛ばされて困っているという知人がおり、もうかなり長期間に及ぶのでSAMで直接生霊と対話して、飛ばし主のところへ帰ってもらえるように説得しようという事になり、トライしてみることなりました。

とても上手くいって、初めて一人で、ちゃんと魂状態の自覚まで誘導することが出来ました!

その生き霊への説得後、やはり、生霊が戻ってきて苦しみ始め、怒りと悲しみで身体をよじって泣き叫び始めました。
ここで少しトラブルが起こりました。

私がエンパス体質である為なのか、生き霊が強烈過ぎたのか、私自身がその生き霊と深い共感状態に入ってしまい、一瞬で、生き霊自身の悲しみや、怒り、切なさ等々の感情に押し流されてしまい、言葉が出なくなりました。
彼女(生き霊)の悲しみと痛みで胸が押しつぶされそうになったのです。


さらに被験者の方も、霊感能力をお持ちの方であったようで、三者が同じ悲しみ、痛み、苦しみを同時に感じて共感し合うという不思議なカオス状態になってしまいました。

なんとか、除霊して、帰っていただけたのですが、もう一体、別の生き霊が入っており、合計2体の生き霊を本人の身体に返しました。

情けないことにセッション中は、なんとか説得しようと思っていたのに、彼女の震える手を握りしめて、彼女の痛みを共に感じる事しか出来ず

「貴女の痛みが、よくわかる。貴女がどれ程頑張ってきたのかもわかる。これ以上、貴女に苦しんで欲しくない、どうか、ご自身の為に自分の体へ戻って、自分の人生の中心に自分を置いて、自分自身の幸せの為に頑張って欲しい。心から応援している」という祈るような気持ちで、ただ手を握りしめました。

被験者の方も、最初は怒っておられたのに、生き霊の悲しみを感じ取って深い共感をしたのだろうと思います。私と同じことを心の中で祈っておられ、やがて3人の祈りが一つになったように感じられた瞬間に、「帰ります」と答えてくれました。

もう一体の方は、「見つかったのならさっさと帰りたい」と言った風で悪びれる様子もなくあっさりでしたが、お名前を伺ったら、意外な人物でしたので驚きました。

その後、後日談として報告が来ました。

あのセッション以降、全員がトラブルになっていた事から自ら身を引き、
人生の方向を変えたそうです。
ですので、あれほど拗れた人間関係も解散状態となったようです。

そして、全員が晴れやかな気持ちで、よい方向へ再出発を切ったそうで、
「本当に不思議だ」とご報告を受けました。

あのような意識状態の体験をしたことも、人生において初めてのことで
驚きと、戸惑いかあったとのことでした。

しかし、生き霊を飛ばしてきていた人たちが、気持ちを新たに幸せに向かって再出発を切ってくれた姿を見て、心から良かった、と彼女たちの幸せを祈り、それを喜んでいる自分の心の変化にもびっくりしたと報告してくださいました。

その後、生き霊は完全におさまり飛んできていないとのことです。

また、被験者の方も、接客業の方なのですが、「顔つきが変わった、雰囲気が変わった、憑き物が取れたみたい」などと口々に言われたそうで、それにも驚いていました。

私自身はセッション後、3日間程、死んだように眠り続けて家族に心配をかけてしまいました。

このような、深い共感と深い癒しが出来るSAM前世療法という催眠技法の凄さを改めて実感いたしました。

今回は、被検者様、それから生き霊を飛ばしていた人も、よい方向へ向かわれたようで、SAM前世療法を用いて皆さんに貢献出来たことが、セラピストとして何より嬉しかったということと、まだまだ、自分は未熟者で、改善点や課題が山積みだな、ということが自覚できて、とても有意義なセッション体験でした。


また、大きな問題点として、施術者の私が今回のように共体験状態へバチンと入ってしまうというのも、セラピストの資質としてどうなのかなと不安も感じます。

しかし、もはや話す必要など無い、というほど全員の思考が手に取るように感じ取れたので、指に尋ねる質問も絞り込める利点はありました。

また、被験者様の魂に、同質の悲しみや苦しみ癒しを必要とする痛みがある事も感じ取ることができました。

あの意識状態へ入ると、意識の不思議について分かることが増えます。

生き霊を飛ばす人と、飛ばされる人の関係性の一部を垣間見たような気がしました。

飛ばした人、飛ばされた人という単純な関係ではなさそうです。
飛ばされた側も同質の心を抱えているからこそ、生き霊を飛ばされるのかもしれません。

SAMのセッションにおいて、飛ばされた人の身体を借りて生き霊が語り始めるので、お互いが相手の感情を体験する事になります。

 その結果、運が良ければ、深い共感と許しが起こり、癒しと成長が同時に起こったのかもしれません。今回のケースはそんな感じでした。

生き霊は、祓うとか返すとかいう感覚でやっていたら何度でも来て解決に至らないと感じました。
また、どんな魂も、心からの深い共感と癒しが必要なんだ、と私自身も深く考えさせられました。


それと、今年に入ってから、夫より、セッションルーム用として家の近くに一部屋借りてあげようか?との提案があり、金銭的にもったいないかなと、悩んでいたんですが、今、部屋を探しているところです。
私は、数秘学もやるのですが、数秘学のセッションをご希望の方もおられますし、また、整体や鍼灸のセッションをご希望の方もおられるので、良いタイミングで部屋が見つかったら、そこでSAM前世療法をやっていこうと思います!

次回は2月14日ですね。よろしくお願いします!
今年の岐阜はきっと、とても寒いでしょう。

先生、お体を大事に、お風邪などひかれませんよう!先生いつまでもお元気でいらしてくださいね! 

毎月1回の催眠塾でお会い出来るのを楽しみにしております!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・体験メールおわり 

SAM前世療法の創始者・指導者としてうれしい成功報告ですが、いくつかのアドバイスとお願いを述べてみます。 

1 エンパス体質はけっして心配することはありません。クライアントの心情をダイレクトに感じることを独自の特性として、セッション成功に導くように有効に活用できるようになればいいのです。

2今回は、「生き霊と深い共感状態に入ってしまい、一瞬で、生き霊自身の悲しみや、怒り、切なさ等々の感情に押し流されてしまい」という事態に巻き込まれてしまったということですが、セラピストとして目指すべき理想の姿は、「片足は、クライアントの意識世界への共感的理解に努めながら踏みしめ、同時にもう一方の足は、クライアントを冷めた目で客観的に観察しその後のセッション展開を考慮しながら踏みしめていること」ができることです。                              熟練を要する高度な技能ですが、経験をつんで是非がんばってください。

 
3わたしのブログ『生まれ変わりの実証的探究』記事のSAM催眠学序説「その115」「その130」をお読みだと思いますが紹介しているような生き霊の説得成功事例は、かなり稀だと理解してください。                              

生き霊の浄化は何度も試みていますが、ほとんどの生き霊は説得に応じることはありませんでした。激しい嫉妬、理不尽な憎悪の念を繰り返しわめくことに終始するだけでした。                                   やむなく除霊し、「霊界のしかるべき所」に封印するように守護霊団にお願いしています。                                  けれども、数分後、数時間後にはまた同一の飛ばし主から同様の生霊が飛んでくると報告を受けます。                          

しかも、この被害者は、エンパス体質なので飛ばし主が面識がある人物であれば、誰であるかが判るといいます。           

このような事例の対処で成功例が出たら報告をお願いできたらと思います。

今後のSAM前世療法のさらなるご精進を楽しみにしております。 

2025年12月23日火曜日

魂・脳・意識(心)とSAM前世療法

  

SAM催眠学序説 その181


「SAM催眠学」とは、これまでの催眠研究が取り上げてこなかった「霊的意識諸現象」を、催眠研究の新たな対象領域として体系化を試みようとするものです。
 

SAM前世療法の作業仮説の根幹は、2007年1月~2月に、霊媒M子さん(当時26歳の派遣社員)を経由して霊的存在が教示してきた、自動書記によるわたしあての通信内容です。

その霊信内容を仮説としたSAM前世療法で確認してきた、催眠中に顕現化した霊的諸現象の18年間の累積とその分析を試みたいと思います。

この試みは、SAM前世療法によって確認されてきた個々の「霊的諸意識現象」を、一定の仮説と検証によって組織された知識の統一的全体へとまとめあげようとする試みです。
 

それは、これまでの催眠学の体系とは異なる新たな様相を示すことになるはずであり、またこれまでの催眠学と大差のない説明体系であるなら、わざわざ新たに「SAM催眠学」を提唱する必要はありません。

SAM催眠学は、それまで人間の霊的側面について探究することを拒んできた「天井の低い催眠学」の「低い天井」に風穴を空け、人間の霊性について探究しようとするささやかな試みです。

さて、「SAM催眠学」として理論化ないし体系化することは、次のような諸作業をおこなうことを意味します。

「SAM催眠学」の諸対象(霊的意識現象の事実)は、そのままそれ自体として実在するもの、あるいは実在するものの全体としてあるがままの把握とその表現ではなく、SAM前世療法の諸仮説の検証途上の特殊・固有の観点に基づいて構成されたものです。

つまり、理論化するという作業は、一定・特殊な固有の観点・立場に立って、それと関係のある一定の事象の、さらにまた一定・特殊な側面(性質・機能・要素など)のみを、選択的に注目し、抽象・加工・精錬して、所定の定義された用語でもって記述・表現するということです。

理論化作業は、他方において、諸々の「意識現象の事実」ないし「データ」を、可能な限り合理的なしかたで関係づけ、説明し、解釈するような問題的状況の構図を想像上、構成してみることによって果たされていきます。

こうした諸作業によって、霊的現象解釈のための理論化の構築を企てる「SAM催眠学」は、壮大なフィクションでもあると自覚しています。

前置きはこのくらいにして、「生まれ変わりの実証的探究」という本ブログのテーマに恥じないように、これまで本ブログで紹介した実証記事を参照していただけるように現時点の到達点を5点にまとめて述べていきます。

 
1 わたし宛て「霊信」の信憑性

「SAM前世療法」の諸仮説は、わたしの守護霊団を名乗る複数の諸霊からの霊信内容によって成り立っていることはすでに述べています。

2007年1月11日から2月14日まで1ヶ月余にわたって、わたしの守護霊団と思われる諸霊からの霊信内容をそのまま作業仮説としています。
わたし宛て霊信の全内容は、「SAM催眠学序説 その48~72」で公開しています。
すべてで22通の霊信であり、A4用紙82枚にわたるかなりの量になります。

わたし自身には霊信の受信能力は皆無であり、受信者は当時26才で東京在住の派遣社員をしていたM子さんのパソコンによる自動書記として送信されてきたものです。
それまでM子さんとわたしとの面識は全くなく、拙著『前世療法の探究』2006年の著者と読者の関係のみでしかありません。

2007年1月14日5:23着信の第2霊信で通信霊は、
 
「ここで私があなた(注:M子)と稲垣に伝えるべき事は、私があなた方をつなぐ理由である。私は、生前あなた(注:M子)としての素質をもち、稲垣の進むものと類似する方向性をもつ者であった。そのため、私はあなた方をつなぐ者として接触しているのだ」
 
と告げています。
M子さんの素質とは、霊信を自動書記によって受信するような素質であり、つまり霊媒としての素質だということでしょう。
稲垣の方向性とは、催眠を用いる催眠療法の実践者であるということだと思われます。
 
つまり、この送信霊は、生前、霊媒能力があり、しかも催眠との深い関わりを持つ人物であったと告げたことになるでしょう。

さらに、2007年1月18日22:28の第7霊信で通信霊は、
 
「私はエドガー・ケイシーである・・・なぜ今回の霊信で私が役割を担ったかを説明しよう。
それは私がよりあなた方の意識に近づける者であるからだ。
我が霊団は多くの者で成り立つものである。( 注:第12霊信で11の霊から成る守護霊団だと告げる)
その中でも、私はより『新しい意識』である。
それにより、あなた方に近づきやすい状況をつくり出すことができる。
そして、より明確に情報を伝えることができる」
 
と生前の身元を告げています。
エドガー・ケイシーは、催眠状態によって霊的存在とコンタクトをとり、様々な情報を入手し、それをリーディングと称していたようです。

そして、第2霊信で通信霊は、
 
「稲垣を守護する霊的存在は、生前の私を守護していた存在であり、それよりも以前に多くの偉大なる者たちを守護していた者である」
 
と告げています。
ちなみに、エドガー・ケイシーは1945年に死亡しています。わたしは1948年生まれです。
こうしてエドガー・ケイシーとわたしを守護している存在は同一と考えても矛盾しないことになります。 
 
わたしの性向として、こうした霊信がインスピレーションという形でわたしに直に伝えられたとしても、それは自分の妄想や願望の投影された産物ではないか、妄想ではないか、とわたしが必ず疑念を持つことを通信霊は予測しており、そのため第三者のM子さんを霊媒に用い、自動書記による文書の形として送信してきたのだと推測できます。
 
そうすれば、霊信が少なくともわたしの妄想であることは完全に排除できます。
その結果、わたしの性向にしたがって、必ず霊信内容の真偽を検証しようと試みるであろうことを通信霊は予測していたと思われます。

2007年1月23日0:06着信の第11霊信で通信霊は、
 
「あなたが長年探究してきたものは、これまでの視点からでは成長は望めない。
・・・あなたが探究すべきものは、これまでよりもさらに深奥にあるものである。
魂の療法のみあらず、あらゆる霊的存在に対する奉仕となるものである。
それは命あるものすべてにつながり、私たちへも強いつながりをもつ。
そのために、あなたは自らの内にある疑問をまとめておく必要がある。
あなたがこれまで探究してきた道の中であなたが処理できないでいるもの、そして人の理解を超えるものについて、私たちでなければ答えられないものについてまとめなさい」
 
と告げてきました。

「人の理解を超えるもの」について、霊界の住人であり人の理解を超えるものについて知っているであろう高級霊が、わたしの疑問について答えると言うのです。
 
わたしは、早速16の質問事項をつくり、M子さんに返信しました。
すると、なんとその90分後に、A4用紙9枚にわたる通信霊からの回答が届きました。
回答を考えながら A4用紙1枚を10分で打つことは、まず不可能です。
A子さんの、通信霊を装ってあらかじめ用意しておいた作文ではなく、したがって、通信霊だと名乗る存在からの自動書記による回答である可能性が高いと判断しました。
 
 
2 「意識 ・脳二元論仮説」と「魂の二層構造仮説」

 
わたしの理解を超えること、高級霊(通信霊)でなければ答えられないこと、についてわたしの疑問の第一は、魂・脳・心・意識(潜在意識を含む)の相互の関係でした。

第11霊信で、「あなたが探究すべきものは、これまでよりもさらに深奥にあるものである」と通信霊は告げていますから、第12霊信、第13霊信、第14霊信、第15霊信、第17霊信の回答は、「これまでよりもさらに深奥にあるもの」を示唆しているのであり、わたしが「探究すべきもの」であると考えられました。

第12霊信、第13霊信、第14霊信、第15霊信、第17霊信における通信霊の、魂・脳・意識・心の関係性についての難解な諸回答をまとめると次の1~8ようになります。

1 「脳」は「意識」を生み出していない。

2 「意識」を 生み出しているものは、「魂の表層」を構成している前世の者たちである。つまり、前世の者たちは「魂の表層」に存在している。したがって、「魂」は、中心(核)となる意識体とその表層を構成する前世の者たちとの「二層構造」となっている。

3 「魂表層」の前世の者たちによって生み出された「意識」は、肉体を包み込んでいる「霊体」に宿っている。霊体はオーラとも呼ばれる。

4 「魂表層」の前世の者たちは、互いにつながりを持ち、友愛を築き、与え合うことを望んでいる。つまり、前世の者たちは、死後も「魂表層」で相互に交流を営んでいる。 

5  現世の「わたし」という人格も「魂表層」に位置づいており、生まれ変わりであるすべての前世の者たちとつながりをもち、友愛を築き与え合うことを望んでいる。

6  死後、「霊体」は「魂」から離れ、霊体に宿っていた「意識」は「魂」に取り込まれる。取り込まれる先は、生きている間は「魂表層」の「現世の者」であり、死後は「魂表層」の、現世の直前を生きた前世の者、として位置づくであろうと推測できる。

 
7 「心」は「意識」を管理している。「心」は「魂」が外部の情報を入手するための道具である。したがって「心」が傷つくことはない。したがって、心と意識は同義ではないが、便宜上、「心=意識」として扱うことに支障はないであろう。

8 「脳」は「心」を管理している。脳は心(意識)を管理しているため、見かけ上、脳と心(意識)が一体化しているように受け取られる。このことによって、心は 脳の付随現象であり、脳が心(意識)を生み出しているという「心と脳の一元論」が唱えられているが、脳と心(意識)は本来、別のものである。 
「脳」は「心」を管理しているが、「心」を生み出しているわけではない。
「脳」は外部の情報をまとめる役目をつかさどる。 
「脳」はデータを管理している。

これら上記1~8の回答は、まさしく「人の理解を超えるもの」であり、派遣社員であった26才の霊信受信者M子さんが、作文して回答できる内容とはとても思われません。
人間を超えた存在である高級霊であってこそ、はじめて回答できる内容であると判断せざるをえません。

しかも興味深いことに、第12霊信でA4用紙9枚にわたる回答を告げてきた送信霊は、わたしの16の質問の回答後の霊信の末尾で、

「M子という人間が答えられる問題は、ここには存在しない。・・・この霊信において告げた内容を読んだとしても、M子自身は理解に到達できない。・・・これは私からの霊信であり、M子の言葉ではない。M子の妄想ではない。妄想では答えられないものである」

と、受信者M子さんの作文や妄想ではなく、間違いなく通信霊という霊的存在からの回答であることを念押しし、強調していることです。

ちなみに、第12霊信の送信霊は、
 
「私は稲垣の祖父の守護霊とつながりを持つ者であり、あなた方の世界で表現すると、遠い昔、転生を終えた者である」
と告げています。

さて、回答1の「心・脳二元論」の立場は、大脳生理学者でノーベル賞の受賞者であるペンフィールド、エックルズ、スペリーなどが晩年になって唱えており、世界的催眠研究者である故成瀬悟策医学博士も、晩年になってから教育催眠学会の講演で「脳は心の家来です」という言い方で、長年の催眠研究の結果から「心・脳二元論」の立場を表明しています。


これら「心・脳二元論」の提唱者たちは、脳が心(意識)を生み出してはいないのだと主張はしていますが、心(意識)を生み出しているものは、どこに存在するかについては一切述べてはいません。
それは人知を超えることであり、現行科学の立場からは想像もできないということでしょう。
通信霊は、心(意識)を生み出す存在は、「魂表層の前世の者たちである」と明確に告げています。

わたしは霊信にしたがい、「心・脳二元論仮説」と「魂の二層構造仮説」に基づき、1~8の霊信内容の真偽を、催眠を道具に用いてできるかぎりの検証をしようと決心しました。
この検証の過程で、徐々に定式化していった前世療法こそ、2008年6月に創始した「SAM前世療法」です。

特筆すべきことは、第11霊信で私の疑問に回答すると告げた通信霊が、同じ第11霊信の中で、 

「そして、前世療法についてだが、あなたは自らの霊性により独自性を持つようになる。
あなたの療法は、あなたにしかできないものになる」

と、この霊信1年半後の2008年6月に成立したSoul Approach Method の略「SAM前世療法」について、すでに予言していることです。

通信霊は、前掲1~8の回答を得たわたしが、当然のように、独自の前世療法(SAM前世療法)を、新たに開発することをすでに見極めていたと考えるほかありません。
むしろ、SAM前世療法を創始させるための目的で第11霊信が送られたのかもしれません。
 
第7霊信で通信霊は、「わが霊団はあなた方を中心としある計画を進めている」と告げて
いますから、わたしにSAM前世療法の創始を担わせたことは「計画」のうちに入っていた
のだろうと思われます。

そして、「SAM前世療法」によって1~8の作業仮説が検証され、生まれ変わりが現行科学の方法によって検証された事例が「タエの事例」と「ラタラジューの事例」です。
タエもラタラジューも、SAM前世療法によって、被験者里沙さんを「魂状態の自覚」まで誘導し、魂表層から呼び出され、顕現化した前世人格なのです。

「タエの事例」、「ラタラジューの事例」の全セッション動画はyou-tubeで公開してあります。
また、このブログの枠外からアクセスできるように設定してあります。
 
この動画をご覧になれば、タエとラタラジュー両人格の顕現化現象を、「前世の記憶」である、という解釈では説明が成り立たないことは明白です。
とりわけラタラジュー人格は、明らかに現在進行形の会話である証拠を残しているからです。
ちなみに、タエ・ラタラジュー両事例の信憑性を、観念論ではなく具体的事実を指摘して反証を挙げ、否定した論者はいまだおりません。

また、「タエの事例」の逐語録は「SAM催眠学序説 その35~40」において、
「ラタラジューの事例」の逐語録は「SAM催眠学序説 その23~32」において、詳細に検討し、解説しています。

また、「魂の転生」のしくみと「生まれ変わり」の関係については「SAM催眠学序説 その123」で「魂の二層構造仮説」の模式図によって図示・説明しています。

 
3 憑依仮説

SAM前世療法の「魂遡行催眠」と名付けている特殊な技法を用いて、被験者を「魂状態の自覚」に誘導する過程で、被験者に未浄化霊と呼ばれている霊的存在が憑依していると、そうした存在が救いを求めて顕現化することが観察されます。
 SAM催眠学では、そうした霊的存在の憑依を認める立場をとっています。
ここで言う「霊的存在」とは、「肉体を持たない人格的意識体」を意味しています。

霊的存在には肉体がありませんから、肉体を持つ被験者の肉体を借りて一個の人格として自己表現をします。こうした現象を憑依と呼んでいます。
こうして憑依する人格的意識体を便宜上「憑依霊」と呼んでいます。

憑依霊は未浄化霊だけに限りません。
生き霊と呼ばれる人格的意識体も憑依霊として顕現化することがあります。
 
守護霊を名乗る高級霊や神の使いと称する高級霊も、「魂状態の自覚」に至ると、必要に応じて何らかのメッセージを携えて憑依します。
 
こうして「魂状態の自覚」に至ると霊的存在の憑依現象が起こることを認める立場を「憑依仮説」と呼び、SAM前世療法の骨格をなす仮説の一つとして位置づけています。       
そして、「魂状態の自覚」に至り、魂表層から顕現化した前世人格は、生まれ変わりである現世の者(被験者)の肉体を借りて自己表現します。
この現象は、未浄化霊や生き霊や高級霊など第三者としての霊的意識体の憑依と同様な現象であり、自己の魂内部に存在する前世人格の顕現化現象を「自己内憑依」と名付けています。

つまり、現世の者の内部(魂)に存在している肉体のない前世人格が、生まれ変わりである現世の者に憑依し自己表現する、という意味です。                  したがって、「前世人格の顕現化」は「自己内憑依」現象だと言い換えることができます。
自分の魂表層に存在している前世人格が、自分に憑依すること、これが自己内憑依です。

「 魂状態の自覚」を体験した被験者のほとんどが、その意識状態の自覚に至ると体重の感覚がなくなると報告します。
おそらく、普段の状態では肉体という器に内在する魂は、なんらかの形で肉体と緊密な結びつきを保っていたのが、「魂状態の自覚」に至るとその結びつきが解かれ、肉体と魂が分離した状態になる、したがって、体重感覚の喪失感が生じるのではないかと推測されます。
被験者の中には、魂と呼ぶ意識体が、肉体の外に分離している感覚(体外離脱)を報告することもあります。

つまり、「魂状態」とは、肉体を持たない霊的存在と同様な状態になっていると考えられ、したがって、霊的存在と同じく肉体を持たない意識体同様の次元に至っているので、霊的存在との接触(コンタクト)、つまり憑依が起こりやすいのではないかと推測しています。
 
 
4 「霊体仮説」

2007年1月25日22:47着信の第14霊信で通信霊は、
 
「霊体とは魂ではない。それは、ある時はオーラと呼ばれもする。
それは、・・・肉体を保護する役割を担うものでもある。
魂を取り囲み、それはあなたという存在を構成するための一材料となる。
霊体は、ある意味においてはあなた方が『あなたという人間であるため』の意識を独立して持つための役割を担うものでもある」
 
と告げています。

霊体の色をオーラとして感知できる能力者には、肉体の傷んでいる部分のオーラの周囲の色が黒ずんで見えること、オーラの色が澄んでいる場合には肉体の健康状態が良好であること、を言い当てるという検証結果が得られています。

また、互いに面識のない5人の、霊体の色をオーラとして感知できる能力者が、それぞれに、わたしのオーラ(霊体)の色として同一の色を報告しています。

したがって、霊体と肉体両者には互いに影響を与え合う密接な相互影響関係があると推測できます。
したがって、霊体と肉体は、何らかの共通する要素を帯びている可能性が考えられます。

こうして、霊体と肉体には、双方に共通の何らかの要素が存在し、そのため相互に影響を与え合う関係がある、とする仮説も「霊体仮説」には含まれています。

また、2の3で述べたように、われわれ生きている人間は、肉体を包み込んでいる霊体を持っている。
霊体には意識・潜在意識が宿っている、と考えるのが「霊体仮説」です。

そして、霊体には意識・潜在意識が宿っている、という仮説と、霊体と肉体には、双方に共通の何らかの要素・性質が存在する、という両仮説の検証実験の一年半の繰り返しによって、「魂遡行催眠」というSAM前世療法以外に類のない固有・独創の誘導技法が生み出されました。
「SAM前世療法」が、すでに「前世療法]という用語があるにもかかわらず登録商標として認められたのは、その固有性、独創性の証です。

 
5 「残留思念仮説」

2007年1月20日1:01着信の第8霊信で通信霊は、
「あなたは、すべては『意識』であると理解していた。
ことばとしての『意識』をあなたは理解している。
だが、その本質はまだ理解には及んではいない。
あなたが覚醒するにしたがって、それは思い出されるものとなる」
 
と告げています。

また2007年1月23日22:58着信の第12霊信で通信霊は、
 
「この世に残る未成仏霊(未浄化霊)のような存在は、『留思念の集合体』である。
だが、それらは意志を持つようにとらえられる。
よって、魂と判断されがちだが、それらは魂とは異なるものである」
 
と告げています

以上のような2007年の諸霊信を受け取ってから、18年間にわたるSAM前世療法の仮説と検証の実践の繰り返しを経て、わたしは「意識の本質」の一つとして、「強力な思念(意識)の集合体は、一個の人格としての属性を帯びた意識体になる」と考えるようになっています。
この仮説をSAM催眠学では、「残留思念仮説」と名付けています。

「残留思念仮説」によって定義すれば、

「未浄化霊」とは、「この世に強い未練があるために霊界へと上がることができず、救いを求めてさまよっている残留思念の集合体であり、意志を持つ人格としての属性を備えたもの」です。

「生き霊」とは、「強力な嫉妬によって、魂表層の『現世の者』から分離した嫉妬の思念の集合体であり、意志を持つ人格としての属性を備えたもの」です。
その実証として、SAM前世療法による生き霊との対話を、「SAM催眠学序説 その115」で述べています。

「インナーチャイルド」とは、「耐えがたい悲哀の体験をしたために傷つき、その苦痛から逃れるため、大人の人格へと成長していく本来の人格から分離(解離)され、 取り残された子どものままの残留思念の集合体であり、大人の人格に内在しつつ意志を持つ別人格としての属性を備えたもの」です。
その実証として、SAM前世療法によるインナーチャイルドとの対話を「SAM催眠学序説 その119」で述べています。

こうして、SAM前世療法によって顕現化する「未浄化霊」も、「生き霊」も、「インナーチャイルド」も、実際のセッションにおいては、意志を持つ人格として扱うことができる「見做し人格」として、対話をおこないます。
また、それらは強力な思念の集合体であり人格としての属性を持つ意識体という意味では、肉体のない「霊的意識体」だととらえています。
そして、未浄化霊も生き霊も、それらは苦しみを訴え、理解を求めている霊的存在だととらえるべきであろうと思われます。

このことについて第9霊信は、
 
「そして、あなたがもっとも理解すべきなのは、『霊祓い』を選択するのではなく『浄化』を選択することである。・・・霊がいつも求めるものは『理解』であることを忘れないようにしなさい。そしてその本質は『愛』なのだ」
 
と告げています。

「生まれ変わり仮説」そのものへの諸反論とわたしの見解(反論)については「SAM催眠学序説 その117」をご覧ください。

 
まとめ

わたしの探究の原点は問題意識です。
それは、われわれはどこから生じ、どこへ行くのか、死後はあるのかないのか、あるとして生まれ変わりがあるのかないのか、生まれ変わりがあるとしてそれはどのような仕組みになっているのか、さらに意識を生み出しているものは何であるのか、意識の本質とは何であるのか、などこれまでの唯物論科学の枠組みでは答えが出せそうもない領域への探究です。
 
これらの探究を科学の方法をもって、つまり、仮説を設け、仮説に基づいて実践(実験)し、結果を検証し、仮説を再検討し補充・変更していくという営みを地道に繰り返しながら、誰もが納得できる科学的な事実の発見を試みる探究の道を進めることです。

しかしながら、意識現象の探究は、計測したり、数量化したり、映像化したりすることは、「意識」が本来的に物質に還元できないものである以上不可能です。
したがって、意識現象を体験した者の体験の内観の報告を手がかりとするしか方法論がありません。
 
それら意識体験の内観報告を累積し、共通項を導き出し、それを客観的事実であろうと見做して仮説の真偽を検証していくこと以外に、現時点では方法論を見出すことができません。
こうした、前提と限界のある霊的意識現象の探究ですが、これまでのSAM前世療法の実践によって明らかにしてきた見解を大きく7点列挙してみます。

1
ふだん「脳」に管理されている「心(意識・潜在意識)」は、脳の管理下にあるがゆえに、脳の束縛を受け、脳と一体化しているように受け取られる。
したがって「心(意識・潜在意識)」は、脳の生み出している付随現象として理解されているが、それは錯覚である。
潜在意識の優勢化が進むにつれて、心(潜在意識)は、脳の管理下から分離し自由になり、潜在意識は脳への働きかけの自由を得る。
この、心(潜在意識)が脳の束縛から離れ自由を得た状態が「催眠状態」である。
催眠下では、心(潜在意識)の働きかけのままに脳が反応するようになる。
これを催眠学では「言語暗示による運動・知覚・思考などの意識の変性状態」と定義している。

2
良好な催眠状態を徹底的に深めていくと、潜在意識の深奥には、誰もが「魂状態の自覚」を持っていることが明らかになった。
直近100事例で91%の被験者が「魂状態の自覚」に至っている。「魂」と呼んでいる意識体が、肉体に内在している間接的実証である。
これまでに、最年少は小学6年生男子、最年長は82才女性、京都大教授2名、名古屋大学准教授1名、東北大学准教授1名、その他私立大学教授を含めて十数名、医師十数名など、知的訓練を十分に受けている被験者たちも「魂状態の自覚」に至っている。 
「魂状態の自覚」に至れば、魂表層に存在している前世人格が、呼び出しに応じて顕現化する。

3
魂表層には前世の諸人格が意識体として生きており、現世の人格を担っている「現世の者」も位置付いている。
それらの魂表層の者たちは互いの人生の智恵を与えあっており、「現世の者」は、良かれ悪しかれ前世の者たちの影響を受けている。
よろしくない影響を受けていると、心理的、肉体的諸症状となって現象化する。
そうした症状は、前世の者の訴えであったり、現世の者を守るための警告としての意味を持っている。
その実証として、「SAM催眠学序説 その118」でその実例を挙げています。

4
魂表層に「現世の者」しか存在していない事例がある。つまり、前世がなく、現世が魂として最初の人生である被験者が存在する。
生まれ変わりを体験していない魂の持ち主である被験者の共通の性格特性が「無知、無垢」である。
したがって、無知であるがゆえに好奇心が旺盛であり、無垢であるがゆえにナイーブで悪意がなく傷つきやすい。
周囲からは悪意のない、いい人だという評価を受けている。

5
強烈な思念(意識)が凝縮し集合体を形成すると、一個の人格を持つ意識体としての属性を帯びる。
思念(意識)にはそうした本質があり、そのため「未浄化霊」、「生き霊」などと呼ばれてはいるが、それは「霊」ではなく強烈な思念の集合体である。

6
生まれ変わりの科学的証拠だと自信を持って主張できる事例は、「タエの事例]と「ラタラジューの事例」を語った被験者里沙さん一人でしかない。
しかし、特筆できることは、タエからラタラジューへの生まれ変わりは33年、ラタラジューから里沙さんへの生まれ変わりは64年という生まれ変わりの間隔年数が、タエ、ラタラジュー両前世人格の語りから特定できたことである。
このことについて、20数年かけ2300事例に及ぶ膨大な生まれ変わりの科学的研究をおこなったこの分野の第一人者であるイアン・スティ-ブンソンでさえ、次のように述べている。
 
「二つ以上の前世を記憶しているという子どもが少数ながら存在するという事実を述べておく必要がある。・・・これまで私は、両方とも事実と確認できるほど二つの前世を詳細に記憶していた子どもをひとりしか見つけ出していない」
(『前世を記憶する子どもたち』笠原敏雄訳、日本教文社、P.333)

ただし、スティーヴンソンは、この子どもの二つの前世記憶によって、生まれ変わりの間隔年数が特定できたのかどうかについては一切述べていない。
こうした生まれ変わりの先行研究から見ても、「タエの事例」と「ラタラジューの事例」は、きわめて希少価値の高い生まれ変わりの実証事例として評価できる。

7
生まれ変わり(転生)は惰性で繰り返されていない。
どういう形をとるかは様々であるが、負荷(試練)を背負い、魂の成長進化を図る目的を持って生まれ変わる。
来世をどう生きるかの青写真は、魂と守護霊との相談によって描かれるらしい。
しかし、現世に生まれてきた使命や目的は、魂が肉体に宿ると同時に忘却される。
したがって、忘却された、生まれてきた使命や目的を、直接知る方法は一切ない。
守護霊との接触によっても、守護霊は教えない。
肉体に宿った魂が、与えられた負荷をどう乗り越え、現世をどう生きるかは、ひとえにすべて魂の主体性に任されている。

さて、日本の古代史に大胆な仮説を展開し、「日本学」を創始した哲学者梅原猛は、インスピレーションによらない学説などは、たいしたものにはならない、というようなことを述べています。
そして、まさしく、わたし宛ての霊信はインスピレーションといってよいでしょう。

これまでの催眠研究が取り上げてこなかった「霊的意識諸現象の事実」を、催眠研究の新たな対象領域として位置づけ体系化を試みようとする「SAM催眠学」の提唱は、梅原猛のこうした考え方に触発され、勇気を与えられてきました。

おそらく、催眠研究のアカデミズムに属する大学の研究者が同様の霊信を受け取っても、一笑に付すか無視するかして、真摯に向き合うことはまずないだろうと思われます。
そうなれば、「SAM前世療法」も「SAM催眠学」も誕生するはずがありません。
2008年に教職から離れ、一切の公的束縛から解かれて自由なわたしであるからこそ、浮き世のしがらみの希薄になったわたしを選んで、霊信を送ってきたのだと考えるのは、あながち的外れの妄想ではなかろうと思います。

大学院でのわたしの恩師、教育学博士杵淵俊夫先生が、「哲学を本当にやれるのは浮き世の地位・名誉・欲得から縁のない乞食になることだよ」と語られたことを思い出します。

さて、第1霊信で通信霊は、

 「あなたの探究心の方向性について語ろう。
今後あなたは自分の思うままに前進するべきであり、そのためのこれまでの道のりであった。
あなたは自分の直感を通し得るべき知識を模索していく」 と告げています。

第7霊信で通信霊は、

「わが霊団はあなた方を中心としある計画を進めている」と告げ、

第8霊信で通信霊は、

「今回伝えるべきことは、あなた方を含め、多くの者が計画に参加しているということである。
・・・そして、あなた方の参加する計画というゲームはあなた方の考えるよりも大規模なのだと理解しなさい。
楽しむ姿勢を忘れないようにしなさい」と告げています。

さらに、第15霊信では通信霊は、

「これは神とあなた方の交わした約束であり、計画である。
すべてに祈りを、感謝をささげなさい」と告げています。

また、第5霊信で通信霊は、

「今日は、あなたはM子の霊信でどの高級霊が語りかけてくるのだろうかと考えた。
だが、私は高級霊ではない。
あなたの期待を裏切るわけではない。
あなたの感覚をあるがままに感じながら霊信を読みなさい。
かしこまらずに、もっと肩のちからを抜きなさい。
私はあなたの上にいる者であり、下にいる者であり、隣にいる者であり、そばにいる者である。
そして、あなたの目の前にいる者である。
そして、あなただけではなく、すべての者に対してもそうである。
だが、人々は私が自然の者だと分からないあまりに、あらゆる手段を通し私を知ろうとする。
そして感じようとする。
私を恐れる者、そして救いを求める者、欲する者、すべての者は同じ平行線の上に立っている。
だが人々はそのことに気づかない」

と、自分は高級霊ではないと否定する存在(神?)が、

「あなたは肩の力を抜きはじめている。
それでいいのだ。
あなた方は、構えていては何も見出せなくなる。
もっと楽しみなさい。
これは『遊び』なのだ。
すべての計画は、そうである」と告げてきました。

第16霊信では、守護霊団の一員で、生前はエドガー・ケイシーだとを名乗る霊が、

「私たちは必要に応じてあなたに語りかけるであろう。
そして、あなたが求める時も、必要に応じて与えるであろう」

と告げ、2007年2月14日以後、M子さんを霊媒に用い自動書記による霊信が途絶えたのち、魂状態の自覚に至ったクライアントに、わたしのガイドや霊団の一員を名乗る霊が憑依しては、クライアントによる口頭での霊信を語りかけてくることが、数ヶ月ごとに起こるようになり、それが2025年現在に至っても続いています。

こうした口頭による語りかけの霊信内容の概要は、

「自分たちのような霊的存在を知らしめるために降りてきた。
稲垣は自分の進んでいる方向に自信を持ちなさい。
霊的真理を地上に広めなさい。
稲垣の現世最後の仕事がこの先に待っている。
健康に留意してその仕事に備えなさい。
その仕事の内容は今は教えることができない」
 
ということに集約できます。

また、M子さん経由の霊信が途絶えた2007年の夏に、里沙さんの守護霊の憑依実験をおこない、降りてきた守護霊と40分間にわたる対話をしました。
 
彼女の守護霊は、わたしの要請でいつでも憑依し、メッセージを伝えてくれるからです。
その理由を「私は霊界では異例の存在であり、それは稲垣に霊界の消息を伝える役目を与えられているからだ」と告げているからです。
彼女の場合、守護霊が憑依中の記憶がまったくありません。
フルトランス状態になり、憑依状態による甚だしい疲労が翌日まで残ると言います。
憑依実験で彼女の守護霊がわたしに語った内容は、以下のような5点に要約できます。

①
タエの事例は偶然ではありません。
計画されあなたに贈られたものです。
計画を立てた方はわたくしではありません。
計画を立てた方はわたくしよりさらに上におられる神です。
タエの事例が出版されることも、新聞に掲載されることも、テレビに取り上げられることもはじめから計画に入っていました。
あなたは人を救うという計画のために神に選ばれた人です。

②
あなたのヒーリングエネルギーは、霊界におられる治療霊から送られてくるものです。
治療霊は一人ではありません。
治療霊はたくさんおられます。
その治療霊が、自分の治療分野の治療をするために、あなたを通して地上の人間に治療エネルギーを送ってくるのです。

③
あなたの今までの時間は、あなたの魂と神とが、あなたが生まれてくる前に交わした約束を果たすときのためにありました。
今、あなたの魂は大きく成長し、神との約束を果たす時期が来ました。神との約束とは、人を救う道を進むという約束です。
その時期が来たので、ヒーリング能力も前世療法も、あなたが約束を果たすための手段として神が与えた力です。
しかし、このヒーリングの力は万能ではありません。
善人にのみ効果があらわれます。
悪とはあなたの進む道を邪魔する者です。
今あなたを助ける人がそろいました。どうぞたくさんの人をお救いください。

④
神はあなたには霊能力を与えませんでした。
あなたには必要がないからです。
霊能力を与えなかった神に感謝をすることです。

⑤
守護霊に名前はありません。 
わたくしにも名はありません。
あなたの守護霊は、わたくしよりさらに霊格が高く、わたくしよりさらに上におられます。
そういう高い霊格の方に守られている分、あなたには、成長のために試練と困難が与えられています。
これまでの、あなたに生じた困難な出来事のすべてがはじめからの計画ではありませんが、あなたの魂の成長のためのその時々の試練として与えられたものです。
魂の試練は、ほとんどが魂の力で乗り越えねばなりません。
わたくしたちは、ただ見守るだけです。
導くことはありません。
わたくしたちは魂の望みを叶えるために、魂の成長を育てる者です。
霊能力がなくても、あなたに閃くインスピレーションがあなたの守護霊からのメッセージです。 
それがあなたが迷ったときの判断の元になります。
あなたに神の力が注がれています。
与えられた力を人を救う手段に使って人を救う道に進み、どうぞ神との約束を果たしてください。

さて、読者のみなさん自身に、これまで紹介したような霊信を受け取るという霊的現象が起こったとしたらどのような反応を示されるでしょうか。
 
世界の三大霊信と呼ばれている、スティトン・モーゼスの『霊訓』、アラン・カルディックの『霊の書』はともに19世紀末、シルバーバーチの『霊言』は20世紀末の話です。
 
わたし宛て霊信は、これら過去の三大霊信では触れられていない霊的真理として、魂と生まれ変わりの仕組みをわたしに教えることに目的をしぼり、送信されてきた霊信であるという解釈が成り立つかもしれません。
そして、わたしの手によって(わたしを道具に使って)、霊的真理である魂と生まれ変わりについて、多くの人々に知らしめようという守護霊団の計画なのかもしれません。

ですが私の態度は明確です。
このブログの「コメント投稿の留意点」として掲げてある「いかなる意識現象も先験的に否定せず、いかなる意識現象も検証なくして容認せず」です。

霊媒としての貴重な役割を担ってくれた霊信受信者M子さん、里沙さん両者の誠実な人間性を疑うことはありませんが、受信中において、無意識的に彼女ら自身の期待や願望が反映し、混入している可能性は排除できないでしょう。
 
とりわけ、「神」という言葉が用いられ、軽々に語られることには抵抗が生じます。
「神との約束」、「神の計画」などの霊信をわたしが軽々に信じ、メサイア・コンプレックス(救世主コンプレックス)や、誇大な選民思想などの過ちに陥ることを十分に警戒しなければなりません。

したがって、わたし宛て霊信という意識現象も、「検証なくして容認せず」です。
検証できないからには否定もしないが、容認することも判断留保としておくことが偏りのない柔軟で公正な態度であろうと思います。
そして、これまでの検証できたことに限れば、わたし宛て霊信内容に矛盾がないことが明らかになっています。

そして、第5霊信で「神」とおぼしき存在が、「構えていては何も見出せなくなる。もっと楽しみなさい。これは『遊び』なのだ。すべての計画は、そうである」と告げたように、これから先々起こることに、来るべきときにくるものは来ると「遊びごころ」でもって、肩の力を抜いて、楽しんでいこう、というのがわたしの心境の現時点の到達点です。

さて、「催眠学序説 その181」 を閉じるにあたって、わたしの脳裏に思い起こされるのは、わたしの心境の現時点の到達点にかかわっているもうひとつのもの、『モーゼスの霊訓』にある、インぺレーターと名乗る高級霊の告げている霊信の次の一節です。

「霊界より指導に当たる大軍の中には、ありとあらゆる必要性に応じた霊が用意されている。(中略)
筋の通れる論証の過程を経なければ得心のできぬ者には、霊媒を通じて働きかける声の主の客観的実在を立証し、秩序と連続性の要素をもつ証明を提供し、動かぬ証拠の上に不動の確信を徐々に確立していく。

さらに、そうした霊的真理の初歩段階を卒業し、物的感覚を超越せる、より深き神秘への突入を欲する者には、神の深き真理に通暁せる高級霊を派遣し、神性の秘奥と人間の宿命について啓示を垂れさせる。
かくのごとく人間には、その程度に応じた霊と相応しき情報とが提供される。
これまでも神は、その目的に応じて手段を用意されてきたのである。
今一度繰り返しておく。

スピリチュアリズムは、曾ての福音の如き見せかけのみの啓示とは異なる。
地上人類へ向けての高級界からの本格的な働きかけであり、啓示であると同時に宗教でもあり、救済でもある。
それを総合するものが、スピリチュアリズムにほかならぬ。(中略)
常に分別を働かせねばならぬ。

その渦中に置かれた者にとっては、冷静なる分別を働かせることは容易ではあるまい。
が、その後において、今汝を取り囲む厳しき事情を振り返った時には、容易に得心がいくことであろう」
(近藤千雄訳『霊訓』「世界心霊宝典」第1巻、国書刊行会)

インペレーターと名乗る高級霊から牧師スティトン・モーゼスに送信された上記霊信の、この引用部分は、わたしに向かって発信された啓示であるかのような錯覚すら覚えます。
高級霊インペレーターが説いているように、SAM前世療法にとりかかる前のわたしは、「筋の通れる論証の過程を経なければ得心のできぬ者」のレベルにありました。

だから、「秩序と連続性の要素を持つ証明を提供し、動かぬ証拠の上に不動の確信を徐々に確立していく」ために、「動かぬ証拠」として、わたし宛の霊信現象、「タエの事例」、「ラタラジューの事例」をはじめとして、ヒーリング能力の出現などの超常現象が、高級霊から次々に提供されているような気がしていました。

そうした直感の真偽を確かめるために、里沙さんの守護霊に尋ねてみるという憑霊実験を試みたわけです。
「常に分別を働かせねばならぬ」と言うインペレーターの忠告に従っていることにもなるのでしょう。
そして、分別を働かせた結果の帰着点は、霊的存在を排除しては説明できないのではないかということでした。

かつてのわたしであれば、例えばヒーラーと称する者のヒーリング効果の解釈として、プラシーボ効果であるとか、暗示効果であるとか、信念の心身相関による効果であるとか、現行科学による合理的説明に躍起となって、それを公正な科学的態度だと信じて疑わなかったと思います。
今、自分自身に突如ヒーリング能力があらわれ、その説明は霊的存在抜きには(霊的真理抜きには)考えられない事態に追い込まれたようです。
そして、「動かぬ証拠」を次々に提供され、ようやく「霊的真理の初歩段階を卒業」しかけている自分を感じています。
やはりわたしにとっては、自分自身の直接体験にこそ、唯物論科学がそれをどう否定しょうと、その直接体験を認めさせる真実性の実感があると言わざるをえません。

交霊能力のあった著名なスピリットヒーラーであるハリー・エドワーズは、高級霊界がヒーリングによる治療を手段に、地上の人々を霊的覚醒に導く計画であることを知っていたと言います。(ハリー・エドワーズ著、梅原隆雅訳『霊的治療の解明』国書刊行会)

里沙さんの守護霊が伝えてくれた「人を救うという計画」という語りがそれを指しているとすれば、わたしは、SAM前世療法とヒーリングを道具に、霊的真理を広める道に進むような流れに乗っているのかも知れません。

そして、これからのわたしが、SAM前世療法を、霊的真理を広めるために与えられた道具として役立たせる道を愚直に実践していく志を持続することができれば、ヒーリングの謎も、わたし宛て霊信の真実性も、おのずと開示されていくのではないかと思います。
また、そうした開示がされないにしても、霊的真理を広める道を淡々と愚直に進む過程で、わたしは霊的に成長できるのではなかろうかと思っています。

まとめ

縷々述べてきましたが、最後にSAM前世療法の意義と霊的使命について被験者の感想に基づいて3点にまとめてみます。

① 現在の人生のありようは前世の人生のありようと分かちがたくつながっているという気づきと、自分という存在が死後無になるのではなく、何らかの形で死後の存続がありうるという事実への気づきができること。

② 現世の人生は、前世・来世へと連綿とつながっている鎖の一つであるという人生観・世界観への気づきと、そうした視点によって自己のそれまでの人生を再解釈し、相対化できる超越的視点の獲得ができること。

 ③ 守護霊をはじめとする霊的存在からの啓示ないしメッセージによる、自己の現在を生き抜く意味と自己の使命への気づきが獲得できること。

 

 これら3点は、いわば宗教的認識に類するものですが、あくまでSAM前世療法のセッションの過程で被験者がみずから獲得していったもので、セラピストのわたしが注入したり押しつけたものではないことを確認しておきたいと思います。

これらの3点を、被験者が少なくとも「主観的事実」として洞察した結果、新たな人生観・世界観へと至り、そのことが自らの人生に新たな意味づけ、価値づけ、方向づけが促され、諸症状の改善と、ひいては人格的成長がなされること、このことこそSAM前世療法の存在意義であり使命だと考えています。

最後に

1 地上の人間と高級霊とは交信できること

2 高級霊とよばれる霊的存在が存在すること

3 生まれ変わりがあること

 4 神と呼ばれる存在がおいでになるだろうということ

  を「霊的真理」だとまとめておきます。