2021年7月19日月曜日

SAM前世療法の理論と実践

SAM催眠学序説 その141

これまでの記事において、SAM前世療法の実践であらわれた様々な「意識現象の事実」と、わたしあて霊信内容との照合についての検証を紹介してきました。

ここでは、この10年間で実践してきたSAM前世療法であらわれた意識諸現象の理論化を試みてきた基本的考えかたについてまとめてみます。

まず、「理論化」とは何かについて、わたしが上越教育大学大学院で師事した敬愛する杵淵俊夫先生(教育学博士)の教育哲学講義ノートを読み返し、以下にまとめてみます。
 

「理論」とは、事態をある観点から見て述べたことばであり、事態そのものではありません。
したがって、観点が異なるにつれて、さまざまな論じ方が成り立ちます。
そして、それぞれの論じ方はいずれも、そのカテゴリー(範囲)においては正しいと言えます。

こうして、理論とは事態をことばで整理し、仮の秩序にあてはめたフィクションと言えます。
理論化の試みとは、そのカテゴリーにおいて、その事態の論じ方によって、簡潔・明快に説明が成功すれば、とりあえずその理論を真理とみなそうとする立場に立とうということです。                                            この真理観は、プラグマティズムの真理観です。

さて、諸科学の特殊専門的探究の過程ないし途上において構成される諸対象は、大別すると「事実」と「観念」とに分けられます。

それら諸対象は、そのままそれ自体として実在するもの、あるいは実在するものの全体としてあるがままの把握とその表現ではなく、探究途上の特殊・固有の観点に基づいて構成されたものです。

理論化するという作業は、一定・特殊な固有の観点・立場に立って、それと関係のある一定の事象の、さらにまた一定・特殊な側面(性質・機能・要素など)のみを、選択的に注目し、抽象・加工・精錬して、所定の定義された用語でもって記述・表現するということです。

理論化作業は、他方において、諸々の「事実」ないし「データ」を可能な限り合理的なしかたで関係づけ、説明し、解釈するような問題的状況の構図を想像上、構成してみることによって果たされていきます。

その結果として、当然のことながら諸科学の「対象」は「操作的」性格を帯びることになります。
諸科学の「対象」(事実・データ・観念・仮説)は、一定・特殊な探究の意図・目的を追求する作業の操作の過程の文脈の中で初めて、一定の明確かつ厳密に規定された位置を獲得し、特殊な、一面的、部分的な役割をになうものであり、諸「対象」のになう意味は、全く、探究の操作の文脈に依存しているということです。

わたしは、これまでの前世療法への疑問を抱いていたところへ、わたしあて霊信現象が起こり、それが告げた内容の真偽を検証する作業を進め、その過程で新たな催眠技法や方法を工夫・考案してきました。

そうした作業の過程で、その作業(仮説)の客観的裏づけとして「タエの事例」、および応答型真性異言「ラタラジューの事例」を得ることができました。

こうして、「SAM前世療法」と名付けた新しい前世療法の理論と仮説の一般的応用への保証を求めて、現時点でのSAM前世療法であらわれる「意識現象の事実」を対象に、理論化の作業を進めてきたということです。

この理論化作業は、SAM前世療法創始者として、この療法をもっとも知悉しているわたしに、この療法と、それが示してきた霊的意識現象の諸事実を、後世に残すために課せられた使命だと思っています。
また、おそらくこの作業を、霊信を告げた存在は支持し、喜んでくれるだろうと思っています。
 

追伸 

SAM前世療法によって顕現化した前世人格「ラタラジューの事例」の英語版セッション動画をyou-tubeにアップしてあります。
また、「タエ・ラタラジューの事例」の日本語版セッション動画も、アップしてあります。
ページ枠外右上の動画紹介をクリック、または下記の動画リンク をクリックするとyou-tubeにつながります。

「タエ・ラタラジューの事例」を公開してから10年以上経過しましたが、生まれ変わりの証拠として科学的検証を経たこの二つの事例を陵駕する事例は、管見するかぎり無いと自負しています。

どうぞご覧ください。

この二つのセッション動画をフジTVが放映用に編集したものが、2006年、2010年の2度にわたって、フジTVの番組「アンビリバボー」に紹介されています。           

ただし、アンビリバボーで放映された編集映像が、you-tubeにアップされると、著作権侵害の関係で削除されてしまうので視聴することができません。

動画リンク