2011年12月11日日曜日

SAM前世療法の確立その3

(その2からの続き)
(3) 憑依霊が告げた浄霊方法

ところが、前世療法の成否の理由を告げた第一二霊信の五日後、2007年1月28日のセッション中の女性クライアントに彼女の守護霊とおぼしきものが憑依し、前世療法を「妨げるもの」つまり、未浄化霊(この世をさまよっている霊)と呼ばれる霊的存在を、浄化によって排除する方法を教えてくれるという不思議な符合的出来事が起こりました。
まさに、第一二霊信の告げた「周りの協力」らしきことが起きたと思わざるをえませんでした。
クライアントは、筆者の知人の女性の姪に当たる40代の女性でした。
統合失調症の診断が下りているこのクライアントの主訴は、不幸続きの人生の原因を前世を知ることによって気づきを得、これからの人生の指針を考えたいというものでした。
統合失調症のクライアントを、深い催眠状態に入れることはタブーとされています。
そうした催眠に伴う危険性を説明した上で、敢えて前世療法おこなう事情により、知人の女性には証人としてセッションに同席してもらいました。
深い催眠状態にまで誘導したことを確認したところで、クライアントは、突然次のように語り出しました。
「今日は、前世療法の新しい展開を教えるために、神様のお使いで参りました。
これから、あなたに浄霊の仕方を教えます」
と。
どうやら、彼女の守護的存在が憑依したらしいと察した筆者は、動揺を隠して、その浄霊の方法を聞いてみることにしました。
それは第一二霊信の「周りの協力によって妨げるものの判断が下せるようになる」という文言と、前日のM子さんにおこなったセッションで、「これより先へと進むたび行うであろう霊信の口頭による伝達がある」とケイシーを名乗る霊の告げた文言とが頭をよぎったからでした。
その霊的存在が教えたことは、要するに、前世に戻れない場合は、その者に未浄化霊が憑依している可能性があるから、浄霊して霊界へと送り出してやりなさい、ということでした。その道具として、不動明王の真言と般若心経を用いなさいということでした。
同年3月21日、この女性クライアントの第二回セッションをおこないました。
このときも、初回セッションと同様「今日は、神様のお使いであなたに魂のヒーリングの仕方を教えに参りました」と言い出したのです。
その要点は、傷ついている魂の表層の前世のものたちは、心によって管理されている。
心は心臓を中心として広がっているから、心臓の前あたりで両手で心を包むように構えて、つまり心を通して前世のものたちをヒーリングするように、ということでした。
筆者は霊信との符合の不思議さに駆られて、憑依霊に「あなたは、私に霊信を送ってきた霊団との繋がりがあるのか」と尋ねてみました。
回答は、
「神様と霊団の指示によって、あなたのもとに参りました。霊団は時期を見て霊信を再開します」
というものでした。
M子さんを経由する霊信は、同年2月14日を最後に途絶えていました。
もちろんこのクライアントが、筆者に霊信が届いていることや、それが途絶えていることを知る由もありません。
こうして、「神様の使い」を名乗る霊から、浄霊の仕方と魂へのヒーリングの仕方を伝授されるという摩訶不思議な現象が起こったのです。
(つづく)

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