2013年7月12日金曜日

SAM前世療法の成立 その8

これまでの「SAM前世療法の成立 その7」まで、自動書記による霊信の告げてきた内容について紹介してきました。

催眠中の深い意識状態の中で、自動書記とか自動書字と呼ばれる催眠現象が起こることは、催眠学の明らかにしているところです。

今回の私あて霊信が、受信者M子さんの報告どおり、ほんとうに自動書記現象によるものかどうか、多少の疑念のあった私は、第15霊信の翌日彼女を私の研究室に招いて前世療法のセッションをおこない、霊信の自動書記現象を確認したいと思いました。

パソコンによる自動書記の真偽について

M子さんの報告によれば、霊信が来る前兆として後頭部に鈍痛の感覚が出ると言います。
その前兆を感知してパソコンの前に座ると、やや朦朧とした意識の中で指が自動的にキイを打つという霊信受信現象が始まるということでした。
キイを打っている最中は、どんな内容を打っているのか分からず、打ち終わって読んで初めて内容を知ることができると報告しています。
誤字・脱字などがあれば、送信霊の「違う、違う」と言う声がし、指が勝手に動いて打ち直しをさせられるとも言いました。
こうして打ち終わった内容は校正をしないで、受信と同時にそのまま私に転送しているとのことでした。 
第15霊信の翌日、 2007年1月27日、私は受信者M子さんに前世療法をおこない、自動書記現象の実験を試みる機会に恵まれました。
深い催眠状態の中で、私の守護霊を名乗る存在と、M子さんの守護霊を名乗る存在が、私の求めとは関係なしに入れ替わり憑依し、語り始めるという現象が起こったのです。
そこで、このセッションの終末で私は、憑依している私の守護霊を名乗る存在に、次のような自動書記の実験を頼んでみました。そのやりとりを紹介します。
私: ただし、霊信については、これからパソコンで自動書記がおこなわれることを確認したいと思います。 それは許されるでしょうか? 控えたほうがよろしいか?
霊: それはあなたが望む方に進めばよい。
私: 分かりました。それでは私の中に、少し疑念として残っている自動書記を見たいと思います。今の意識のままで受信できますか? 霊団のどなたが送信してくださいますか?
霊:: できる。送信はエドガー・ケイシーが適任である。
私: それでは、今日のセッションの意味と、これからの我々の心得るべきことについて、なにとぞケイシー霊に送信していただけるようにお願いいたします。
こうしてM子さんは、催眠中の虚ろな目をしたまま、用意したノートパソコンで9分間の自動書記を始めました。
その全文を原文のまま紹介します。
【第16霊信】 
これよりあなたに伝えるべきことは今回のセッションについてでなく、あなたがこれより先に進むたびに行うであろう霊信の口頭による伝達に対してのものである。
今回M子の意識が深層へと進む妨げととなる原因となっていたものは、環境による影響である。
それらは、M子の集中力ではなく、感受性への影響を大きくもつものである。
なぜなら、M子の体感覚は振動による影響を大きく受けやすい。
彼女は聴覚としての感覚を鋭く持つが、体感覚としての感覚も鋭く持つ。
それは彼女の霊性にも深き繋がりを持つものである。
彼女が霊性を発揮するための必要環境条件として、音による影響を考慮する必要がある。
感受性の幅を広げるための環境を十分整える必要がある。
彼女は習慣として音楽を材料として用いる。
そのことを考慮に入れながら環境を考案しなさい。
あなたは今日十分な材料を得られないまま終了したと感じている。
だが、あなたの変化は生じている。表面上に現れてこそいないものだが、あなたの感覚は今後大きく変化を生じさせるだろう。
あなたは今日セッションで交わした会話を文章に起こし見直す必要がある。
その発言が誰によるものなのかあなたには分からない点があるだろう。
だが、それを突き詰めるのではなく、その内容をあなたが理解に達するように読み直し浸透させる必要があるのだ。
あなたは完全な理解にまで及ぶことはない、だがそれらはあなたがこれから先に進むための材料となるものである。
そして、あなたは今回のセッションをある人物には語ることを許される。
その人物とは、あなたが以前霊信を送った者である。
その者に、あなたの思う手段で今回のセッションについて語りなさい。
音声としての記録を聞かせることも、その者に対しては許されるものである。
あなたは、今後夢見をおこなう前に祈りを捧げる必要があると先ほど述べた。
それを習慣的な行動とするのではなく「儀式」として受け取りなさい。
あなたはこれまであなた自身の魂に対して祈りを捧げることは、あまりなかった。
それこそが、あなたの魂が先へと導くきっかけを作るものである。
あなた自身の内側へと目を向け始めなさい。
M子には、しばらくの間癒しのために何かをおこなう必要はない。
それは、衝撃となりかねないものである。
よって、しばらくの間はあなたのヒーリング能力に対しての探究、そして今回の検証をおこないなさい。
私たちは必要に応じてあなたに語りかけるであろう。そして、あなたが求める時も必要に応じて与えるであろう。 
【自動書記おわり】
この自動書記実験で、私は、少なくとも上記霊信については、間違いなく自動書記現象が起きたことを目の前で確認することができました。
この実験によって、自動書記による霊信現象が、M子さんの報告どおり起きていると判断できました。
こうした私あて霊信が信頼に足る証拠の一つが、上記霊信の冒頭と文末の次の文言です。

冒頭
: 「これよりあなたに伝えるべきことは今回のセッションについてでなく、あなたがこれより先に進むたびに行うであろう霊信の口頭による伝達に対してのものである」
文末: 「私たちは必要に応じてあなた方に語りかけるであろう。そして、あなたが求める時も必要に応じて 与えるであろう」 
ケイシー霊とおぼしき通信霊は、冒頭で彼の霊信の目的は、私が「これより先に進むたびに行うであろう霊信の口頭による伝達に対してのものである」と告げています。
文末に至って、「私たちは必要に応じてあなたに語りかけるであろう。そして、あなたが求める時も必要に応じて与えるであろう」と告げています。
つまり、これより先においては、私が進むたびに口頭によって霊信を伝達する、その口頭での霊信は、私の求めと、守護霊団の必要に応じて与えることになる、という予言だということです。
そして、この予言のあった2週間後の2007年2月14日を最後に、文章による霊信は途絶えています。
そしてまた、2007年2月15日以後2013年の今日に至るまでの6年間、およそ3ヶ月に1回、セッション中のクライアントに守護霊団の一員を名乗る霊の憑依が起こり、口頭あるいは指回答による霊信が続いています。
ケイシー霊の自動書記によって告げられた予言は、そのとおり実行されているのです。
たとえば、私の守護霊は、口頭で、「SAM前世療法を伝授せよ。ただし、誰にでもできる療法ではない。こちらでその適否を判断し選ぶ」という霊信を2009年春に告げています。
私は、この霊信にしたがって、伝達のための催眠塾をおこなうことにしたのです。
(その9へつづく)

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