2013年7月7日日曜日

SAM前世療法の成立 その6

第2・3霊信の内容について
前記事で、第1霊信全文を紹介しました。
第2霊信で通信霊は次のように告げてきました。
第2霊信は第1霊信の3日後の夜明け、2011・1・14 5:23に以下のように転送されてきました。
【第2霊信抜粋】
稲垣を守護する霊的存在は、生前の私(※通信霊)を守護していた存在であり、それよりも以前に多くの偉大なる者たちを守護していたものである。だが、稲垣にはまだ打ち明けるべきではない。それは、彼を疑いの思考へ誘う種となるであろう。だが、ここで私があなたと稲垣に伝えるべきことは、私があなた方を繋ぐ理由である。私は生前あなた(※受信者M子さん)としての素質を持ち、稲垣の進むものと類似する方向性を持つ者であった。そのため、私はあなた方を繋ぐものとして接触しているのだ。 【抜粋おわり】
第1霊信で、送信霊は「私はあなた方を繋げるものである」と告げてきました。
さらに、第2霊信でも「私があなた方を繋ぐ理由である」と告げていることから、この第1・第2の二つの霊信の送信霊は同一の霊であると判断できます。
そして、この送信霊は、生前には「M子さんの素質」つまり、霊との交信能力をもつ霊媒としての素質と、「稲垣の進むもの」と類似性を持つ者つまり、催眠にも関わる者であったと告げています。
これまで歴史に名を残している死者の中で、そのような霊媒の素質と催眠両方に関わって著名な人物は、エドガー・ケイシーしか私に思い浮かぶ名前はありませんでした。
もし、仮に通信霊がエドガー・ケイシーであるとすれば、ケイシーの守護霊は、ケイシーの死後、私を守護しているということになります。
このことを確かめるために、私は早速エドガー・ケイシーの没年を調べてみました。
果たしてケイシーは、私の生まれる三年前(1945年)に死亡していることが分かりました。
したがって、仮にこの第2霊信の送信霊が、生前のエドガー・ケイシーであったとしても矛盾しないことになります。
そして、次の第3霊信で、通信霊は第2霊信のあった同日、2007・1・14 22:48転送で、次のような驚くべきことを言ってきたのです。
【第3霊信抜粋】
あなた(稲垣)は、今語りかけている私(※通信霊)が、エドガー・ケイシーを守護していたものと考えている。その真偽を自分の中で晴らすため情報を集めた。だが、そんなことをして何になる? だが、私(送信霊)があなた(稲垣)に「そうではない」と言えば、それは事実とは異なるものとなってしまう。 【抜粋おわり】
この送信霊は、言い回しから考えて、生前のケイシーを守護し、現在は私の守護をしていることを認めています。
つまり、この第3霊信の送信霊は、私の守護霊ということになります。
また、この結果、第1・2霊信の送信霊は、ケイシー霊ということになります。
ところで問題は次の事実です。
第2霊信は、2007年1月14日5時23分の夜明けに転送されています。
私がこれを読み、ケイシーについて情報を集めたのは同日の夜21時頃でした。
そして、第3霊信は同日22時48分に着信・転送されています。
つまり、この送信霊は、私の1時間ほど前のケイシーについての検索行動を指摘してきたことになるわけです。
もちろん、私がケイシーについて調べたことをM子さんは全く知りません。
また、彼女は、自分には透視能力がないと明確に証言しています。
これらの事実を考え合わせると、第3霊信がM子さんの創作であるとすれば、①彼女には透視能力があって、私の行動を透視した上で何故かそれを隠し、霊信の体裁をとって転送してきたことになります。
または、②当てずっぽうの霊信を創作したのが、まぐれ当たりしたかです。
そうでないとすれば、そしてM子さんの証言を信じるとすれば、③私の守護霊が、どこからか私の行動を監視しており、このように告げてきたと考える外ありません。
M子さんに虚言癖がないことを信じるとすれば、そして、M子さんが虚言を弄して偽の霊信を創作して私をからかう利得が何もないことを考慮すれば、③私の守護霊が、どこからか私の行動を監視しており、このように監視したままをを告げてきたと考えることが妥当のように思われました。
結局、第7霊信に至って、第1・第2霊信の送信霊は、やっと「私はエドガー・ケイシーである」と名乗りました。
さらに、「何故今回の霊信で私(送信霊)が役割を担ったのか説明しよう。私(送信霊)はより新しい意識である。それにより、あなた方(M子・稲垣)に近づきやすい状況を作り出すことができる。そして、より明確に情報を伝えることができる」と自分が送信してきた理由を告げています。
「私(送信霊)はより新しい意識である」という意味は、その後名乗りをあげた守護霊団の11の霊の中で、送信霊(エドガー・ケイシー霊)が、死後の年数が2番目に若い霊であることを指しているようです。
突如起こった霊からの通信という現象に面食らうと同時に、M子さんの霊信受信だとされることについて疑いのまなざしを捨てきれなかった私は、この第3霊信での私の行動をズバリ指摘してきた事実を前にして、はじめてこの霊信現象は真実かもしれないという思いが芽生えてきました。
SAM前世療法の成立は、この霊信という超常現象を認め、魂と生まれ変わりの仕組みについて通信霊の告げたところを信頼することが基盤になっています。
つまり、きわめて霊的な前世療法ということです。
ここでいう「霊的」という意味は次のようなWHOの提言する概念に重なっています。
 
「 霊的とは,人間として生きることに関連した経験的一側面であり,身体的な現象を超越して得た体験を表す言葉である。多くの人々にとって,『生きていること』が持つ霊的な側面には宗教的な因子が含まれているが,『霊的』は『宗教的』と同じ意味ではない。霊的な因子は,身体的,心理的,社会的因子を包含した人間の『生』の全体像を構成する一因として見ることができ,生きている意味や目的についての関心や懸念とかかわっていることが多い。特に人生の終末に近づいた人にとっては,自らを許すこと,他の人々との和解,価値の確認などと関連していることが多い」。
つまり、霊からの通信という「身体的な現象を超越して得た体験」に基づく作業仮説とその実践こそが、SAM前世療法の本質だといってよいと思います。
(その7へつづく)

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