2012年2月6日月曜日

脳と前世記憶の関係

生まれ変わりを事実だと認める私の立場からすれば、記憶が脳だけにあるということはありえません。
脳は物質であり、死とともに無に帰するのですから、物質である脳に保存された記憶も無に帰し、その人生の記憶が死後存続する道理がありません。
SAMの作業仮説では、記憶をふくめて意識・潜在意識は霊体に宿っている(霊体仮説)と考えます。
しかし、脳の海馬と呼ばれる場所に記憶が存在するらしいことはほぼ明らかになってきたようです。
そうなると、意識(記憶を含む)は霊体に存在している、というSAMの霊体仮説は、「意識(記憶を含む)は、霊体に存在すると同時に、脳にも存在している」と考えることが妥当でしょう。
記憶(前世記憶を含む)が脳にも存在しているとみられる現象は
①年齢とともに脳の機能が劣化し、それに伴って記憶の忘却が起こる。加齢以外にもアルツハイマーや脳細胞の損傷、脳の強打、激しい精神的ショックでも記憶障害が起こる。
②記憶喪失の治療に催眠療法が用いられる。この催眠療法は魂遡行催眠のような深奥の催眠深度を必要としない。記憶催眠と呼ばれれる深度で治療が成功するとされている。
③イアン・スティーヴンソンの前世を語る子どもたちの研究によれば、子どもたちが前世記憶を語る場合、覚醒状態で語る。催眠状態は不要である。
という意識現象の事実によって認めることができそうです。
一方で、記憶が脳だけに存在するということにならないわけは、生まれ変わりという現象があるからです。
生前の記憶や人格を保持する前世人格の顕現化現象は、脳以外に存在し、死後存続する意識体(魂)を認めないことには説明が完結しません。
問題は、なぜ前世の記憶が霊体にも存在し、脳にも存在し、二重に存在の場を必要とするのか、ということです。
この解答の科学的実証は現時点では不可能です。
はぼ確かなことは、魂がその容器である肉体を持ったがゆえに、肉体を管理する脳にも記憶の座が必要であると考えられる、ということです。
したがって、霊体に存在している意識(前世記憶を含む)の一種のバックアップ機能として脳にも記憶の座が置かれていると考えられます。
このように考えると、ワイス式前世療法が扱う「前世記憶の想起」は、脳内の記憶として保存されている前世記憶の想起として正当性をもつことができると思われます。  
一方、SAM前世療法は、魂の表層に直接アプローチし、そこに存在している前世人格を呼び出すという方法論をとっています。
さて、私あて霊信では、意識と脳の関係について次のように告げています。
「顕在意識・潜在意識は脳がつくり出しているものではない。すべては魂の表層であるものたち(これまで転生してきたものたち)が作り出している。それらは情報である。それら情報をまとめる役目を司るのは脳である。脳によりデータは管理されている。・・・・あなたの進歩のために、これ以上の情報は与えないものとする」
「死後霊体は魂から離れる。だが、それらの意識は魂に取り込まれる。そして、魂のものとなるのだ。霊体は、ある意味においてはあなた方が、あなたという人間であるための意識を独立して持つための役割を担うものでもある。それなくしては、あなた方は個人的意識を持つことは出来ない。心が個人的意識をつくるのではない。霊体が持つのだ」
読者のみなさんは、前世記憶と脳の関係をどのように考えられるでしょうか?

5 件のコメント:

記憶はデータなので・・・ さんのコメント...

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記憶がデータであるならば、
魂はUSBメモリー、
肉体が、パソコン本体で
データを移し変えたとすれば、
やはり魂の記憶は、脳と魂両方にあると
考えるのが妥当ではないでしょうか?
変な例えですいません。

稲垣勝巳 さんのコメント...

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>記憶はデータなので・・・さん
コメントありがとうございました。
mixiのほうで次のようなコメントをいただいています。
私が考える「前世記憶と脳の関係」とは、パソコンでいうcpuとデータの関係に似てると思います。3次元(物質世界)では前世記憶と顕在意識・潜在意識のデータは異なる次元にあるために、そのまま扱うことができません。そのためのにデータを処理するcpu(脳)が必要とされ、データはcpuで処理され3次元(物質世界)の記憶としてメモリーに出力され、そのメモリーが海馬だとおもいます。

ヤングティーン さんのコメント...

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この問題はすごく難しく、科学の方法論や哲学、生物学など様々な学問のパラダイムシフトをしなければ解決できないと思います。
応答型真性異言の実証で、記憶や意識は脳や体以外に存在する事は間違いなさそうです。
だとすると、生命、世界の根源は物質的状態、物質の作用を調べてもわからないです。
生まれ変わりや応答型真性異言に柔軟に対応できる科学を作り上げて解決出来る問題だと思います。

稲垣勝巳 さんのコメント...

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>ヤングティーンさん
私もそのように思っています。
しかし、唯物論陣営の人々は「柔軟に対応できる科学を作り上げる」科学的態度を持とうとしません。
その代わり、現行唯物論知識では説明できない現象をあるはずがない、と頭から否定するか、反論されると無視します。
これは世界的傾向と言えるようです。

ヤングティーン さんのコメント...

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>稲垣勝巳さん
そうですね。この事例は唯物論に強力な反証で、もっと大きく取り上げられるべきだと思います。過小に取り扱われるのは不思議です。