総括その13 私あて霊信の検討その1
2006年の年末に、この年5月に出版した『前世療法の探究』の読者から読後の感想メールが届きました。
東京在住で26歳の派遣社員をしているM子さん(仮名)からでした。
二通目のメールでは、彼女は、幼少の頃から霊的存在とコンタクトが取れる霊媒体質の持ち主であること、友だちに依頼されては霊と交信し、依頼内容の回答をもらっているということが、控え目な文体で書かれていました。
私がそうした霊的な現象には抑制的な態度をとっていることに遠慮して一通目には書けなかったということでした。
私は好奇心に駆られて、「できたら、私についてチャネリングしてもらえませんか」という返信メールを年明けの2007年1月11日の夜に送りました。
これがきっかけで、M子さんの言葉を信じるとすれば、霊からの通信だとされるものが送られて来るという超常現象が始まったのです。
チャネリングを依頼したその1時間後に、霊からパソコンによる自動書記の通信があったということで、 その自動書記とされる文章が転送されてきました。
転送日時は、2007年1月11日22時44分となっています。
この第1通信とされる全文を次に紹介します。
表記は転送時の原文のままです。
なお、霊信の中で「あなた方」とは私とM子さん、「あなた」は私を指しています。
「私」とは送信者らしき霊自身のことを指しています。
また、これ以後、霊からの通信だとされるものを「霊信」、「霊とおぼしき存在」を「霊」と表記していきます。
【第1霊信】全文 2007.1.11 22:44着信
ここであなた方が出逢うことには意味がある。
あなた方は、その真の意味をまだ手にすることはできない。
悟りという実はまだ熟していないのだ。
その悟りは、言葉で理解するものではない。
あなた方は体感し、そして、魂で感じてゆく。
そして、その悟りがすべてが始まるときからあなた方に「在る」ものなのだと思い出す。
あなたはより多くのものを求めようとしている。
だが、あなたが「今という瞬間」に得るものは一つなのだ。
すべてははじめから用意されている。
その一つ一つが何なのか、それを踏まえながらあなたは進みなさい。
あなたの真の目的は、誰もあなたに告げることは許されない。
なぜなら、あなたの魂がそれを決めたからだ。
あなた自身が、その目的を思い出すのだ。
現段階であなたに告げられている使命という目的は、「人を癒すこと」である。
それをあなた方の世界でわかりやすく説明するならば、「外的目的」と表現すれば理解を得やすいだろう。
「外的目的」は、あなた以外の他者のためにあなたが決めた目的だ。
何を方法にして人に奉仕していくか、そしてすべてとの繋がりを持つか。
その手段をあなたは選んだ。あなたの場合、それは医学的知識を応用させながら自らの判断をより明確なものとし、ヒーリング能力も一手段としてより多くの人に「癒し」という愛を与えるというものだ。
だが、内的目的は他者のためのものではない。
それは、あなたの魂へのものだ。
あなたは、これまで数多くの過去世を通して学んできた。
どのように優れた能力を持つ者も、魂に癒すべき傷を持つ。
あなた方はこの世界に存在する限り、自分の魂の傷を癒さなければならない。
それは強制ではなく、義務でもない。
言葉の表現では明確にその意味合いを伝えることが出来ない。
ニュアンスで理解するものである、と表現すれば分かりやすいだろうか。
何故あなた方が自分の魂の傷を癒さなければならないのか、そして何故魂に傷を負うのか。その仕組みはあなた方には理解できないものである。
魂の傷、そしてその癒しは、すべてその魂によって引き起こされる。
あなた方は理解できないだろう。
どのように悲惨で、辛い死も自らが選択したものであると受け入れられないであろう。
あなた方はこの世界に存在する限り、どんなに求めたとしても理解を手にすることはできないのだ。
真理は、「生」の状態にいる限りは得ることができない。
だが、人は真理を求める。それは死を迎えると同時にどのような人間にも与えられるものなのだ。人は誰もが真理を得るということを忘れている。
そして、真理はすべてであり、それを一つにまとめるにはあまりにも言葉は無力である。
言葉は道しるべでしかない。
あなたは、自分が真理を求めることが目的なのだと間違えないようにしなさい。それは、誰もが与えられるものであり、生きている間は得られないものである。
あなたが決めた「内的目的」は、あなた自身がまだ距離感さえもつかめていないものである。
今のあなたには、それが何なのか憶測もできない。
今のあなたに必要なのは、あなたの魂にとっての「目的」があるのだと理解することである。
その目的を通し、あなたは魂の傷を癒すのだと理解しなさい。
今、あなたに語りかけている私が誰なのか、あなたには分からない。
そして、M子も私が接触しながらも誰なのかが分からないでいる。
私は、あなた方を繋げるものである。
これまで私があなた方両者に接触を持ったことはない。
私は神ではない。
あなたは、自分のヒーリング能力に対して、より多くの理解を持たなければならない。
なぜなら、それはあなたにとっても他者にとっても、時と場合によっては「癒し」とは相反するものを与えるものになりかねないからである。
あなたが癒す対象者の疾患等を「負」のエネルギーとする。それをあなたが癒すとしたら、そのエネルギーはどこに向かうものなのだろうか。
あなたが、癒しを起こすとき、多くの高級霊が治療霊としてあなたのもとに集まる。
だが、それは能力を最大限に引き出しても、あなたの体の疲労を消し去ることはできない。
あなたの身体的なエネルギーをコントロールするのは、あなた自身である。
それはヒーリングとは別のやり方で解消するべきものである。
あなたはイメージし、そのエネルギーを消すことができる。
あなたはある人数の治療をこなす。
あなた自身はどの程度で「負担となる疲労」が生じるのかが判断できないであろう。
何故判断できないのか、それは癒しを起こす上で、体内のエネルギーの流れが、通常の意識で起こるものとは異なるものであるからだ。
どのように変化するのかは、あなたが実際自己観察した方が理解しやすいものである。
「負担となる疲労」とは 、あなたの体内にもともとあるべきではない「あなたの体内に入り込んだもの」を浮上させる。
例えるならば、血液中や内臓、それらに溜まった体内には不要なものの流れや動きも、通常の状態とは変化させるものである。
これらの詳細の説明をあなたがもし求めるならば、M子が現段階より深い意識で私に接触する環境でなければならない。
今の彼女の意識では、適切な言葉を集めることは困難である。
あなたがそれらの「負のエネルギーの要素」を消すために、ヒーリングをおこなった日は必ず自分の体を浄化しなければならない。
瞑想しながら、へそに両手を当て 「へそを中心として光が体中に広がる」というイメージをしなさい。
体を持つ限りはあらゆる制約が生じる。
食物、空気、衣服、あらゆるものを通し、「負の要素」となるものは体内に取り入れられる。
そのわずかなものさえも、原因になりかねないものなのだ。
あなたは、ヒーリングをおこなう際に自己管理を徹底しなければならない。
そして、あなたの探究心の方向性について語ろう。
今後あなたは自分の思うままに前進するべきであり、そのためのこれまでの道のりであった。
あなたは、自分の直感を通し、「知るべき知識」を模索していく。
あなたが求めるものは国内に留まらず、その範囲は他国へと広がる。
そのための手段を徹底するために、英語力を向上させなさい。
今、あなたに私が伝えるべきあなたへのアドバイスは以上である。
これより先は、私ではなく別の者が続きを語る。
私は、M子を守護するものの一つであり、これまで彼女の「心」を管理していたものです。
人は、私のような存在をいまだ表現したことがありません。
彼女が無知なためではなく、言葉が存在しないために私という存在を明確に表現することができません。
今日、彼女に伝えたことをあなたにもお伝えします。
彼女の魂を形成するにあたり、神はある計画をされました。
彼女の魂は人としての要素、そして自然としての要素、精霊としての要素、そして高級霊としての要素、あらゆるものの霊性を含んでいます。
そのために、彼女の霊性としてのアンテナは多様性を持つのです。
神は、彼女にある計画を与えました。
それを彼女も知りたいと望みました。
その計画が成されるかどうか、そして成されたかどうかを知る者は幸いです。
それは神のご意志であり、これから始まる大きな計画の始まりでもあります。
あなた方は死後、それを見つめるものとなるでしょう。
あなたは、今世で魂の癒しという旅を終えます。
あなたにとって、これが最後の生まれ変わりとなります。
それはもう、すでに決められたものであり、あなた方と神との計画でもあります。
彼女は、すべてを繋ぐ一点の光なのです。
その一点がなければすべては繋ぐことはできません。
そして、その光を灯すのはあなたの役割です。
M子はまだ、完全には覚醒していません。
彼女の魂の真の霊性を発揮させるための光を、あなたが灯すのです。
その方法は、あなた自身が直感で理解しているものです。
それをM子に提案しなさい。
それに対し恐れを感じるのは、M子の魂のある部分です。
その魂は、これまで誰の言葉にも耳を貸そうとしませんでした。
あなたを通じ、M子は傷に接触することが可能となります。
そして、あなた自身にもその傷は関係しています。
あなた自身が、そのことを思い出すのはM子が覚醒した後となるでしょう。
彼女は生き急いでいます。それは、彼女がこの先に起こるあらゆるものを直感として感じ取り起こす感覚でもあります。
ですが、彼女自身が憶測するよりも時間は猶予があります。
彼女はそれまでに覚醒しなければなりません。
あなたは、彼女の通った道を眺める立場となるでしょう。
彼女が進むべき道は、まだ明かすことはできません。
あなた方が憶測するものは適切ではありません。
ですが、それは進むにつれ明らかなものとなるでしょう。
一つ、あなたの過去世について語りましょう。
これは、直接私が伝えているものではなく、あなたを守護するものの一人が私を通し語るものです。
あなたはその過去世で医師でした。
だが、あなたは多くの患者を死なせてしまったと自責しました。
だが、救いたいという望みも同時に残りました。
後悔とともに望みは残ります。
どちらか一つでは存在することはできません。
あなたが今、このような方法で人を救う道をたどるのは、直接的に医師として癒すのではなく、間接的な立場から癒すという方法を始まりとして選んだからです。
そして、あなたのヒーリング能力の覚醒は、あなたが直接的関わることを魂が受け入れたために起こったものです。
あなたが何故ヒーリング能力を持つのか、それはあなたが理解しているよりも深い意味があります。
それを少しずつ理解していくのです。
あなたを守護するものが直接あなたへと語りかけるには、まだ時間があります。
ある流れに沿って、一つ一つ用意されたものをあなた方は受け取ります。
あなたが必要なとき、彼はあなたに言葉を贈るでしょう。
M子さんの言葉を信じるならば、この第1霊信を皮切りとして、2007年2月14日までの約一か月の間に、立て続けに22回、A四用紙にして83枚分のパソコン自動書記による霊信が、ほぼ毎夜または、夜明けに送信されてくることになったということです。
1回の霊信平均枚数は5枚弱ということになります。
彼女は受信が終わると即、私へ転送しているということでした。
私はこうした霊信を鵜呑みにすることはできない懐疑主義者でした。
まず疑ったことは、これは霊信という体裁をとったM子さんの作文ではなかろうか、という疑いでした。
しかし、この分量の作文を1時間で仕上げることは容易なことではありません。
そして、霊信が告げている「あなたは、自分のヒーリング能力に対して、より多くの理解を持たなければならない」、「あなたが、癒しを起こすとき、多くの高級霊が治療霊としてあなたのもとに集まる」など、2006年8月31日に私にヒーリング能力らしきものが発現したことを、この時点でM子さんは知りません。
また、「神の計画」、「神のご意志」など軽々しく使うべきではない「神」ということばが出てくる、なんじゃこれは、というのが最初の印象でした。
いったいこの霊信現象とされるものは、本物なのか、M子さんの作文なのか。
(その53へ続く)
11 件のコメント:
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懐疑派の苫米地英人は胎児は母親のお腹の外のラジオやテレビの音の記憶を持つと言っています
真性異言も実は無意識にテレビやラジオもしくは外部どこかで流れたネパール語を記憶していて催眠術で潜在意識として現れたと考えるのはどうでしょう
無意識なので当然嘘発見器もひっかからなかった
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年齢退行催眠によって胎内の記憶を探ると、母親の心音や胎外で聞こえるの音楽の記憶を語る子どもが数多くいることは確かです。ただし、この記憶の真偽は不明です。
「ラタラジューの事例」において、ポリグラフ検査の鑑定では「意識的にネパール語を学んだ記憶はまったくないものと考えられる」という結果でした。ポリグラフ検査では無意識的に学んでいる場合には検査で判断できません。しかし、ラタラジューのネパール語対話記録を視聴する限り、被験者里沙さんがこれだけのネパール語を無意識的に学んだという可能性は限りなくゼロに近いというほかないでしょう。このブログに逐語録が掲載してありますし、近いうちにセッション映像をyou-tubeにアップしますから、それらを詳細に検討してみてください。
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そうですか
ところでクローンや人工的に人間を作れるとしたら彼らには霊魂があるのでしょうか?
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こうした仮定のご質問にはお答えすることは不可能です。なぜなら、そうしたクローン人間が実在していませんから、SAM前世療法による魂状態への遡行が検証できないからです。
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そうですか
死後存続の証明に期待します
今日祖父が亡くなってしまいました(>_<)
霊魂として見守ってくれてるもしくは新たな存在で生まれ変わる事の証明を望みます
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私は、私のやってきた生まれ変わりの実証検証の成果として、里沙さんという被験者に限定すれば、生まれ変わりの証明はできたと断言しています。
一人に証明できた生まれ変わりが、他の人にも起きている蓋然性は高い、という前提でこのブログも書いています。
あなたは、いったいどういう観点から、生まれ変わりの証明を望むと言っておいでなるのでしょうか。私見によれば、現在「ラタラジューの事例」以上の生まれ変わりの科学的証明事例はないと思います。
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>キテレツ大百科さん
>稲垣勝巳さん
今のボクにとっては祖父が亡くなり参ってる状態で感情論ですが世の中の死の思想、常識を覆すなみ、葬式の価値観を本当に「死は新たな旅立ち」と理性で思えるなみの証明を望んでいます
世の中の死の常識を覆す証明です
今は霊魂は信仰の問題であり「信じるか信じないか」であり遺産相続や真面目な話では抜きにされる(>_<)
世の中を覆す一般論や正式に霊魂、生まれ変わりを証明される日を望んでいます
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>キテレツ大百科さん
心身二元論ならまだ腐らない薬を刺されたり焼かれる前なら意識の力で肉体に戻るよう説得できますか?
現在は祖父の霊魂宛てに明日になるまで肉体に戻るよう説得してます
「臨死体験」として蘇生は無理かな
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実証ぬきにして、生まれ変わりがある、霊魂は実在するという言説なら古来掃いて捨てるほどあります。私の知る限り、この問題に科学として正対し、徹底的な検証をおこなった科学者はイアン・スティーブンソンだけです。そして、生まれ変わりを示唆する一つの事例の検証にどれほどの経費と労力が必要であるかは、彼の著作を丁寧に読んでみれば実感できます。私としては、たった一つの事例にせよ、生まれ変わりをほぼ実証できたことは、世の常識を覆すに足ることだと思っています。私は応答型真性異言「ラタラジューの事例」の具体的検証をひっさげて、生まれ変わりはもはや信仰レベルから事実承認のレベルへと転換するべきことを主張しているのです。
なお、心肺機能の完全停止から24時間以上たった遺体を第三者が意識の力で蘇生させたという事例は聞いたことがありません。
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>稲垣勝巳さん
そうですか。。。
祖父が焼かれる日は8日です(>_<)
世界仰天ニュースでは葬式の途中で息を吹き替えした例も聞いたことあります
しかし祖父は脳梗塞が死因なので無理か。。。
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高級霊って、一般では大天使や宇宙的存在って、言われている存在のことですよね。緑色の光の存在が癒しと言われていますよね。過去や未来や前世はオーラの中に見える人達は多いって言いますよね。普通の魂は色のついた光なのかどうかがわかるといいのですが、どんな存在でも動物でも長生きしていて、色んな人達にくっついて世界中を回って書籍や授業を覗いていれば、色んなこと知っていて当然かと思います。人間の思考も読み取れる存在もいますが、読み取れるのは、大天使(生まれたことない)なのか、アセンテッドマスター(転生が終わった存在)なのか、天使(先祖)も読み取れるのか、ふらふらしてる魂だけの存在も読み取れるのか、宇宙人が読み取っているのかによるのではないでしょうか?オーラをみてもらうと、魂の色がわかる人たちからすると、わたしやわたしの世代はブルー、親の世代はパープルみたいです。
長年研究しているなら、読んだことあると思いますが、ドリーンバーチューのエンジェルメディスンヒーリングの光の治療についての記載とエンジェルセラピーハンドブックを読むといいと思います。
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