2013年9月4日水曜日

SAM前世療法の成立 その23

前世のものが守護的存在(ガイド)であったクライアントの事例
このところ、SAM前世療法の最近のセッションで起こっている不思議現象についての報告が続いています。
今回も、テーマにあるように、そうした不思議現象のダメ押しです。
さて、そもそも守護霊であったような霊的存在が、人間として地上へ生まれ変わってくるような可能性はあるのでしょうか。
守護霊は、少なくとも、地上の人間より霊的成長・進化を遂げている存在のはずですから、生まれ変わりの繰り返しを卒業し、霊界の住人となっているはずのものです。
つまり、守護霊が人間に生まれ変わることはない、そのように私は理解していましたが、どうやらそれは正しい認識ではなかったようです。
この疑問の回答は、私あて第9霊信に次のような文言として告げられています。
【第9霊信の抜粋】
今日は、私たちのように守護する霊的存在について語ろう。
これは、あなたが学んだものとは異なるものである。
それは、感じることでしか理解することは困難である。
守護するものの中には大きく分けると、「生まれ変わりをしたことがある、かつては人として存在した者」と、「生まれ変わりをしたことがない者」がある。
これをM子
(霊信受信者)は、より分けるために、「守護霊」と「ガイド」として区別をつけていた。
彼女の中では「守護霊」とは生まれ変わりを経験したものであり、今後生まれ変わるものや生まれ変わりを必要としないものである。
我が霊団は、「守護霊」と「ガイド」で形成されるものである。
霊学としての基盤は、時として学びに対する壁となる。
そういった意味で、あなたはこれまで得たもので、捨てるべき知識を判断しなければならない。
エドガー・ケイシーは「守護霊」である。だが、彼
(生前のエドガー・ケイシー)やあなた(稲垣)を守護するものは「ガイド」である。
今ここで語る私は、M子のガイドであり、人として生まれ変わることを選択していない。
守護霊もガイドも霊的存在であることに変わりはない。
本質的には同じものである。

上記霊信によれば、私の学んできたこれまでの霊学の知識を放棄して、彼ら霊団の告げるところを採用しなさい、ということになります。
つまり、守護的存在には、今後生まれ変わるものや生まれ変わりを必要としないものが含まれるということらしいのです。
したがって、守護霊であった前世をもつ人がいても当然だと認めていい、というわけです。
また、生まれ変わりを経験しているものを「守護霊」、生まれ変わりを選択していないものを「ガイド」というように、守護的存在へと成長・進化していく道は二通りあるということらしいのです。
一方は、人として生まれ変わりを繰り返しながら成長進化し、「守護霊」へと至る道、もう一方は、霊界において霊的存在のまま成長進化する道を選択し、「ガイド」へと至る道、ということでしょうか。
さて、今回報告する事例は、なんと、直前の前世が「ガイド」であったという不思議な事例です。
クライアントは40代前半男性です。
私のセッションを受けた知人の紹介でおいでになりました。
霊的関心はなく、アンビリバボーを見ることはあるが、「タエの事例」も「ラタラジューの事例」も知らないし、拙著も読んでいないという、非スピリチュアル系の人だと思われます。  
中卒で職人の道に進み、30代半ばで独立し、小さいながら会社経営に携わっておいでになるという経歴の持ち主でした。
ところが、右腕ともいえる部下の二人の職人が、突然別の同業者のもとへ転職し、仕事が危機的状況に落ち込んでいる、その原因がどう考えても経営者の自分には思い当たるふしがない、なにか前世のものからの影響があるのではないかを探りたい、ということでした。
体格雄偉、陽に焼けた筋肉質の肉体で、いかにも屋外労働でたたき上げてきた職人を彷彿とさせる印象でした。
見方によれば、筋者と見間違えられそうですし、ご本人もそう見られることがあるということでしたが、目元が涼やかであることが人品卑しからず、表の世界を真っ当に生きておいでになったことを示していると思われました。
以下は、魂状態確認後のセッションの逐語録です。
このクライアントは、口頭では答えることができないタイプでした。回答は指を立てることによるものでした。
ちなみに、彼は催眠初体験です。
私 : あなたは魂表層の前世の方ですね。
CL : はい。
(はい、の場合は指を立てるという約束)
私 : 私が呼び出していないのにあなたが出ておいでになったということは、なにか癒しを求めておいでですか。
CL : 指反応なし。
私 : それでは、あなたという存在が魂表層においでになることを、あなたの生まれ変わりであるこの者に知らしめるために、こうして出ておいでになったといことですか。
CL : はい。
私 : それではあなたの身元を教えてください。まずあなたの性別を教えてください。男性ですか?
CL : 指反応なし。
私 : 女性ですか?
CL : 指反応なし。
私 : 性別がないのですか?
CL : はい。
私 : ということは、性行為を不要として性別が退化している宇宙人であるか、霊的存在であるかのどちらかですね。あなたは、霊的存在、つまり守護的な存在として霊界の住人であった方でしょうか?
CL : はい。
私 : 守護的な存在であった方なら、霊的成長を遂げておいでのはずで、人に生まれ変わる必要はないはずですが、あなたは自ら人間に生まれ変わることを選択されたのですか?
CL : 指反応なし。
私 : それでは、あなたより上位の霊的存在からの指示で人に生まれ変わったのですか?
CL : 指反応なし。
私 : それでは神の指示でしょうか?
CL : はい。
私 : そうなのですか。生まれ変わりの使命は、神からの指示は、地上に霊的真理を広めよということでしょうか? 人間の本質は霊的存在であるとか、魂は実在し生まれ変わるとか、あなたのように霊的存在が実在しているとか、ひいては神が実在するとか。
CL : はい。
私 : それは、現在の人類が危機的状況にあるので、そうした霊的覚醒を促せということでしょうか?あなた以外にも数人が同様に、守護的存在から使命を帯びて人に生まれ変わったという」事例があるのです。
CL : はい。
私 : ところであなたは生まれ変わりを経験しておいでですか?
CL : 指反応なし。
私 : それでは、生まれ変わりを経験することを選ばないで、霊界で独自の進化成長の道を選ばれたのですか。
CL : はい。
私 : あなたはこの者の魂表層においでになるわけですが、かつて守護的存在であったあなた自身が、現世のこの者の守護的存在を務めておいでになるということでしょうか。 
CL : はい。
私 : それではあなたとは別に、この者を守護する存在はいないのですか?あなたはこの者の守護霊でもあるということですか。
CL : はい。
私 : 魂表層には、あなた以外に前世の者がいますか?
CL :: 指反応なし。
私 : いないのですか?
CL : はい。
私 : 守護的存在であったあなたの次の生まれ変わりが現世の者であって、それ以外に生まれ変わりを経験していない魂ということですか?
CL : はい。

私 : あなたという存在が魂表層にあって守護しておいでになるということであれば、今、現世の者が陥っている仕事上の困難はきっと克服できると思ってよろしいでしょうか。
CL : はい。
私 : 今回の現世の者が陥っている困難は、魂の成長進化のために与えられた負荷ととらえてよろしいですか。
CL : はい。

というような展開でセッションが進みました。
覚醒後、このクライアントの第一声は、「いやあ、信じ難いです」でした。
私と、前世の者である守護霊との対話を、モニター意識(現世の意識)が傾聴しているので、潜在意識を宿らせている指(この場合、前世の守護霊の意識)が、勝手に動かされて(自動動作を起こして)答えていたことを自覚しているからです。
覚醒後の聞き取りによれば、彼はこれまでに当然死んで当たり前の交通事故を2度体験しているが、軽傷で済んでいるということでした。
また、2度にわたって会社倒産の危機があったが、必死の努力によって思いがけない道が開いて、乗り切ることができたということです。
「いやあ、守護霊が守ってくれているから、ここまでやってこられたということでしょうかねえ。今回も乗り切る自信が湧いてきました。学歴もなく、自分を頼って働きにくる連中のためにも、中卒でもこうやって社長にまでなれるんだという夢を与えたいと踏ん張ります。そうやって夢を与えることが使命なんでしょうかねえ」
という気づきを得て、このクライアントはお帰りになりました。
ちなみに、彼の魂は、ガイドであったこと以外に、人間の生まれ変わりを経験しないということになります。
アラン・カルディックの霊信記録『霊の書』によれば、魂の誕生したての状態は「無知、無垢です」とだけ通信霊は教えています。
彼の人柄もそのようで、いつも好奇心旺盛でじっとしておれず、親切で悪気がないという周囲の評価であるようです。
突然辞めて去った二人の部下への恨みごとは一切なく、どういう事情なのか不可解だと言うだけでした。
むしろ、社長である自分に責めがあるのだろうと思い、その責めに思い当たることがなく、セッションを希望されたということです。
今どき珍しく、実に後味爽快な、素敵な男らしい人物に出会い、今夜はよく眠れそうです。
(その24へつづく)

2 件のコメント:

momo さんのコメント...

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霊信の告げている内容が次々に事実となって現れることに驚かされます。
霊信を読み直して思ったのですが、
第11霊信の公開その6で
『あなた方は、いつか約束の地へと向かうだろう』
『それは、あなた方だけではない』
『行かなければならない場所がある』のだと心の片隅に置きなさいと記載されていました。
これはひょっとして守護霊団の第8霊が告げた
出雲大社のことかなと思いました。
『地球の危機はすでに日本より始まっている』というのも放射能による汚染のことを告げてるような気がしました。
霊的覚醒をすることが環境破壊を止めることに繋がるのだと思いました。

稲垣勝巳 さんのコメント...

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第11霊信の公開その6で
『あなた方は、いつか約束の地へと向かうだろう』
『それは、あなた方だけではない』
『行かなければならない場所がある』のだと心の片隅に置きなさいと記載されていました。
これはひょっとして守護霊団の第8霊が告げた
出雲大社のことかなと思いました
というmomoさんのご指摘は、そのとおりかもしれませんね。私には第11霊信の上記文言との符合に気づくことはありませんでした。私よりよく読み込んでおいでになるので驚きました。
人は魂を内蔵しており、生まれ変わりを繰り返すという事実を認めること、つまり霊的覚醒に至ると、来世に再び日本人として生まれ変わった国土が放射能汚染によって悲惨な状況になっていないために、きっと誰もが真剣に行動を起こすであろうと思います。生まれ変わりの事実を知っていただくのは、迂遠な方法ですが、世の中の変革の種をまくことだと思っています。