2013年9月30日月曜日

SAM前世療法の成立 その25

SAM前世療法の作業仮説について
これまでSAM前世療法によって現象する様々な不思議現象(唯物論では説明不可能な現象)について紹介してきました。
応答型真性異言(ゼノグロッシー)や未浄化霊の憑依現象などです。
ここからは、そうした不思議現象を起こすに至るSAM前世療法の現時点で確立している作業仮説についてまとめていくことにします。
SAM前世療法の試行を始めたのは2008年初頭ですから、2013年の現時点まで5年余の歳月によって固まってきた作業仮説です。
SAM前世療法の作業仮説 その1 「心・脳の二元論」仮説
作業仮説とは、「その仮説が検証事実によって否定されないかぎり、ひとまず真理であるとみなしておく仮説」だと定義しておきます。
なぜ、作業仮説が必要か。
それは、ある事象・現象のメカニズムの探究を進めるための有用な道具として設定しなければ、探究にとりかかれず、探究を進めることができないからです。
この定義にしたがうと、地球科学では、ウェゲナーの「大陸移動説」などは壮大な作業仮説です。
心理療法では、精神分析学を創始したフロイトの「無意識」の概念と「汎性欲論」や、ユングの「元型論」も作業仮説です。そして、SAM前世療法の「心・脳二元論」も作業仮説です。
私の思いとしては、フロイトやユングの提示した「汎性欲論」や、「元型論」が作業仮説として認められるのであれば、それが霊信の告げたことに基づいているからといって、「心・脳二元論」が認められないという理由にはならないと考えています。
生まれ変わりを認める立場では、一般的に流布されている「心・脳一元論」仮説を、論理的帰結として 認めることはできません。
微弱な電気信号と化学変化のシステムの総体である脳というタンパク質の固まりが、心(意識・潜在意識)をつくり出しているという「心・脳一元論」に立てば、脳の消滅とともに心は作り出されなくなり、心(記憶)のすべては無に帰することになります。
したがって、前世の記憶などは、あるはずがない妄想だということになります。
しかし、私は「ラタラジューの事例」によって、応答型真性異言を証明し、この現象が生まれ変わり以外に説明のしようがないと確信を持つに至っています。
とすれば、脳以外に、生前の記憶なり人格を保持している何らかの意識体を想定しないかぎり、ラタラ
ジューという前世人格が顕現化する超常現象が説明できません。
死後存続するこの意識体を、とりあえず「魂」と呼んでおきます。
魂という用語は宗教色を色濃く反映していますが、SAM前世療法で用いる「魂」とは、「生前の人格や記憶を保持し、死後も存続する意識体」というほどの概念であり、宗教とはまったくかかわりのない概念です。
これを、生まれ変わり研究の第一人者イアン・スティーヴンソンは、宗教色を排除するために「心搬体(サイコフォー)」と呼んだらどうかと提案しています。
したがって、「心・脳二元論」を、SAM作業仮説では「魂・脳二元論」と言い換えることができます。
人間は、「脳」とは別個の「魂」と呼ぶ意識体を蔵しており、「魂」は「脳」の消滅後も存続する、これが生まれ変わりを認めるSAM前世療法の第1の作業仮説です。
そして、現代科学(唯物論)の知の体系に真っ向から対立する作業仮説です。
しかしながら、「心(魂)・脳二元論」は、W.ペンフィールド、J・エックルズ、R・スペリーなどノーベル賞を受賞した少数の優れた脳科学研究者が、自らの実験結果の末表明しており、けっして真新しい仮説ではありません。
臨床動作法(催眠を母体にして生まれた心理療法)を創始した世界的催眠学者、成瀬悟策医学博士も、講演のなかで「脳は心の家来です」という表現で、自らの催眠実験研究の末、「心・脳二元論」に至り、それを表明していると思われます。
唯物論科学の知の体系に染まりきっている現代人は、「霊魂」と聞くだけで非科学的だと腰が引け、そうしたことばを回避して唯物論枠内の説明原理を無理矢理ひねり出したり、それができないとなると、無視することが常態になっていると思われます。
こうした常態が生じているのは、「非科学的」ということばに対して、「唯物論の知の体系」と「科学の方法論」の混同があるからだと思われます。
この混同が「唯物論の知の体系」から外れた現象・事実、あるいはそれへの研究をすべて「非科学的」だと決めつけてしまう偏向を生み出していると思います。
「非科学的(態度)」とは、論理的思考、合理的検証、先行研究との照合など「科学の方法論による検討を経ないで、その現象・事実を真理だと鵜呑みにする短絡的態度のことを指して言うことばです。
少なくとも、SAM前世療法の「心・脳の二元論」仮説によって、引き起こされる催眠現象は、この仮説を否定するようなことは生じていないのです。
またこの「心・脳の二元論」仮説にしたがっておこなうSAM前世療法は、「再現性」が確認されています。
つまり、誰がおこなってもSAM前世療法の手続きを踏めば、ラタラジューであれタエであれ再顕現化が保証されているのです。
(その26へつづく)

2 件のコメント:

ここみ さんのコメント...

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初めまして、こんにちは!なぜか不思議な魅力のある記事でついコメントをしてしまいました#^^#また訪問させていただきますので、更新頑張ってください☆ミ

稲垣勝巳 さんのコメント...

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>ここみさん
コメントありがとうございました。
セッションで起こった意識現象の事実を公開しています。その多くは科学的検証にかけられませんが、クライアントの主観的真実であろうと思います。