2015年10月30日金曜日

SAM催眠学における魂と転生の仕組み

   SAM催眠学序説 その74


SAM催眠学のもっとも画期的な発見は、催眠を用いて魂の転生の仕組みを科学的検証によって明らかにしたことです。

これまで、「生まれ変わり」とは、現世の私がそっくり来世に生まれ変わる、というおおよその合意がなされてきたと思われます

しかし、SAM前世療法のセッションにおいて確認されてきた「意識現象の事実」の累積は、そのような生まれ変わりのあり方を否定しています。

こうして、SAM催眠学の検証してきた「魂とその転生の仕組み」を、あえて二次元の模式図で示すと下のようになります。

SAM催眠学では、下図の大円X(魂の核、円周上の小円A・B・C(魂の表層を含めて1つの「魂」が構成されていると想定しています。


こうした魂の構造をSAM催眠学の「魂の二層構造仮説」と言います。
ただし、魂の二層構造仮説は地上の人間である私の考えた出したものではなく、霊界の住人である私の守護霊団からの教示によるものです。

霊団からの教示が基盤となっていますから「SAM催眠霊学」と呼ぶべきかもしれません。
霊団からの教示の詳しくは、本ブログ「SAM催眠学序説」で公開している第12・13・14霊信をご参照ください。

         [魂とその転生の模式図]

 



SAM催眠学の明らかにしてきた「魂の二層構造仮説」を示す上の模式図を説明します。

左から右への矢印は時間軸を意味します。
大円Xの下に引いてある接線は、魂表層の前世人格と現世人格の区別のための補助線です。
つまり、補助線より下の小円が現世人格になります。
補助線より上の小円が前世人格です。
したがって、右端の3つ目の模式図を例にとると、魂表層の現世人格Cは、A・B二つの前世人格とともに、3回目の人生を送っている魂をあらわしています。

魂の転生の仕組みを模式図にしたがって説明します。

魂の核大円(X)は、最初その表層に小円という現世人格を生み出す(左端の図)。

現世人格Aは肉体の死後、魂の核大円(X)の表層を構成する前世人格小円Aとして位置づき(真ん中の図)、死後も存在し続けます。

そして魂は、次の来世の肉体に宿ると、新たに小円という現世人格を魂表層に生み出す((真ん中の図))ということです。

さらに小円Bという現世人格は、肉体の死後も魂表層の前世人格Bとして位置づき存続します。、 

次の来世では小円Cという現世人格を魂表層に生み出します。(右端の図)

このように、魂の核であるXは、新しい肉体を得るたびにA、Bという前世人格を魂表層に次々に包含していきます。
前世人格A・B・は死後も、それぞれの生前の個性や記憶を保ちながら、魂の核Xとともに魂の表層を構成する前世人格として存続しています。

こうして、生まれ変わりの回数分だけの諸前世人格が、現世人格とともに魂の表層を構成している、というのがSAM前世療法で現象する意識現象の累積が明らかにしてきた魂と転生の仕組みです。

シルバー・バーチの「魂はダイヤモンドのような多面体であり、あなたはその一面なのだ」という霊信と、私あて霊信に基づくSAM催眠学が明らかにしてきた「現世人格もそれまでの前世諸人格とともに魂の表層を構成している1つのもの」という仮説を図にすれば、おそらくこういうふうになるのではないかと思います。
 
この関係を、実際のセッションで検証された「タエの事例」、「ラタラジューの事例」に当てはめてみます。
小 円Aが里沙さんの魂として最初の人生である「タエ人格」、小円Bが次の人生である「ラタラジュー人格」、小円Cが3度目の人生である「現世人格の里沙さ ん」ということになります。里沙さんの守護霊の語りによれば、彼女の魂は「タエが初の人生を体験している」ということです。


さて、この模式図で問題になることは、まず、「現世の人格はそっくりそのまま次の来世の肉体に生まれ変わりをしない」ということになるということです。

視点を個別人格に取ると、AはBに生ま れ変わっておらず、AとBはCに生まれ変わっていません。AとB、A・BとCの間に「カルマ」などの受け渡しがあったとしても、それはAやBが生まれ変 わったということにはなりません。
大円X(魂の核)の外周(表層)に、A・B(それぞれの前世人格)が個別に死後存続しているというわけです。

そして、Cの現世人格も、前世人格A・Bとともに、魂表層でそれぞれの人生で得た智恵を分かち合い、魂表層全体の集合的意識を成長・進化させるという関係でつながっています。


こうなると、「魂の核X」は、次々に現世人格を生み出す」という方が適当であり、これを表現するには、生まれ変わりという言葉ではない新たな概念が必要とされるのもしれません。

問題になるのは、死後の「人格」の状態です。
魂の模式図の一番右の時点で、死後存続しているAとBは、どういう状態で何をしているのでしょう。
一般的に、死後存続説というも のは、単に「残る」ということではなく、「死後も活動を続ける」ということを含意しています(古代ユダヤ教の「冥府での眠り」――復活を認めないサドカイ派の死後観――はですから死後存続説としては異常説です)。

AとBが死後もそれなりの主体性をもって活動していれば通常の死後存続説に属しますが、単に眠っているように魂にくっついていたり、ただ現世のCを見守る(あるいはメッセージを送る)といったことしかしていないのなら、それは死後存続説としてはかなり異常です。

つまり、このようなとらえ方(あくまでこの図のようなとらえ方ということ)は、一般的に合意されている「生まれ変わり」の否定であり、場合によっては(死後人格の活動状態いかんによっては)、死後存続の否定にもなりかねないということになります。

死後存続研究者(たぶんデュカスだったと思います)が言った「死後存続については、どういう条件が満たされると証明されたことになるのか、まったく合意ができていない」という言葉によれば、「生まれ変わりについては、どういう条件が満たされると生まれ変わりが証明されたことになるのか、まったく合意ができていない」ということになっていると思われます。

つまり、霊魂仮説を受け入れた人たちの間でも、「何が生まれ変わるか」「生まれ変わりの定義とは何か」について、合意ができていないようです。

生まれ変わりの定義にきちんとした合意がないのであるなら、この魂の「二層構造仮説」をもって「生まれ変わり」、つまり、表層の前世のものたちを含めた魂全体が、次の肉体に宿ること をもって、「個別の人格はそのまま生まれ変わりをしないが、それらを包含した魂全体が生まれ変わる」という概念であっても、支障はないとSAM催眠学では考えます。
「諸前世のものたちを包含した魂が、次々に新しい肉体の中へ転生する」と表現することが妥当だろうと思います。

さて、上の模式図で誤解されやすいのは、大円X(魂)の外周に、A・B(それぞれの前世人格)が位置づけられていますが、SAM催眠学の概念では、A・B(それ ぞれの前世人格)は、「魂の表層」を構成している前世のものたちであって、それらのものたちは、魂の構成要素であるので、大円X(魂の核)と小円A・B(魂表層のそれぞれの前世人格)、および小円C(現世人格)の全体を含めて1つの「魂」として定義していることしょう。

私は、魂の構造とその転生について、私以外にこのような定義をしている人を知りません。

ただし、魂の核である大円Xがどのようなものであるかは謎です。
私あて霊信では、「ある意識体」としか告げていません。

ちなみに、SAM催眠学でいう「魂」概念には、宗教的な意味は一切ありません。

「肉体に入っており、死後は肉体から離れて存続する意識体」というほどの意味です。
イアン・スティーヴンソンの提唱している「心搬体(生前の人格・個性・記憶等を運搬し死後存続する意識体)」と同様の概念です。

端的に言えば、SAM催眠学の生まれ変わりの概念は、「魂全体が次々に別の肉体に宿ることを繰り返すこと」を「生まれ変わり」だとしています。

そして、SAM前世療法のセッションで現れる「意識現象の事実」は、この概念を支持していますから、これまでの一般的に合意されている「生まれ変わり」の見解に反していようが、現時点で検証されている「意識現象の事実」を認めるしかありません。

つまり、アンビリで登場した里沙さんの場合、図の○Aがタエ、○Bがラタラジュー、○Cが現世の里沙さん、ということであり、このことをもって「魂が生まれ変わり」をしているということです。


だ からこそ、SAM前世療法セッションにおいて、魂状態の自覚に至れば、タエやラタラジュー人格が魂表層から顕現化する(何度でも再現性がある)わけで、彼 らが魂表層に、今も意識体として存続している(生きている)ことを、セッション証拠映像をご覧になれば誰もが納得されるでしょう。

そして、前世人格は、単に眠っているように魂表層に存在しているわけではないので、顕現化した場合には、現世の肉体を用いて(自己内憑依して) 、指や口頭で自己表現するのです。
苦悶の表情や、落涙といった人間的感情を現世の肉体を借りて表現するのです。

もちろん、顕現化していない状態でも、魂表層で(潜在意識下で)生きており、現世人格に良かれ悪しかれ何らかの影響を及ぼしています。

心理的に肉体的に、前世人格が現世人格に悪しき影響を及ぼしている場合に、そうした前世人格を顕現化させ、対話することがSAM前世療法です。

SAM催眠学は、「魂の二層構造仮説(魂の多面体仮説)」の検証を、催眠を道具に用いて、SAM前世療法のセッションで確認できた「意識現象の事実の累積から共通項を抽出する」、という方法論で、これまでもやってきましたし、これからもやっていこうとしています。
それ以外に「意識現象」の研究は、現状科学では方法がないからです。


「魂の二層構造仮説(魂の多面体仮説)」に基づくSAM前世療法は、こうしたことを探究するきわめて有用な道具だろうと思っています。

そして、これまでの探究において、魂の二層構造仮説を否定する「意識現象の事実」は、確認されていないということです。

ちなみに、「魂の二層構造仮説」は、私の独創ではありません。
すでに公開してきた2007年1月11日から2月14日まで、毎夜送られてきた私の守護霊団を名乗る存在からの通信(霊信)によって教えられたものです。

したがって、人間知性の生み出した仮説ではありません。
そして、私あて霊信が教えた魂構造の仕組みに、もっとも親近性のある霊信が、シルバーバーチの霊信にある「ダイヤモンドの多面体説」というわけです。

このような人間知性を越えた霊信による「魂の二層構造仮説」を受け入れ、それに基づき、「魂表層から[前世人格」を直接呼び出し、前世人格と対話する」という明確な方法論による前世療法の実践者は、私の他には世界に皆無のはずです。


SAM催眠学の主張が、多くの人々に受け入れられる日が来るには相当な時間が必要でしょうが、医師や大学教員の中に、SAM前世療法を実体験され、認めてくださる方がぽつぽつとあらわれています。

また、海外諸外国からも、本ブログへのアクセスが少しずつ増えています。

私のたいへんな励みとなっています。

私が、魂とその転生の仕組みを科学的な事実として主張できるのは、ひとえにそのことを実証している「ラタラジューの事例」が存在しているからです。

そして、その実際のセッション証拠映像とその検証事実が、2010年8月にフジTV『奇跡体験アンビリバボー』で60分間にわたって放映されています。
また、放映ではカットされている全セッションの証拠映像は、you-tube上で日本語版と英語版を公開しています。

現時点で明確に断言できることは、「ラタラジューの事例」を語った被験者里沙さんには生まれ変わりがあるという事実です。

そして、SAM前世療法の手続きを踏めば、被験者には「魂状態」に至ったという自覚が生じ、この自覚状態に至れば、魂表層の前世人格が顕現化するという意識現象が確認出来るという事実が間違いなく90%以上の確率で起こります。

ただし、顕現化した前世人格の語る情報が「タエの事例」や「ラタラジューの事例」のように検証可能なレベルであらわれることはきわめて稀であることも事実です。

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