総括その18 SAM前世療法の理論化について
これまでの記事において、SAM前世療法の様々な「意識現象の事実」と私あて霊信の検証について紹介してきました。
次からは、この6年間で実践してきたSAM前世療法であらわれた意識諸現象の理論化を試みることにします。
まず、「理論化」とは何かについて、私が上越教育大学大学院で師事した敬愛する杵淵俊夫教授(教育学博士)の教育哲学講義ノートを読み返し、以下にまとめてみます。
「理論」とは、事態をある観点から見て述べたことばであり、事態そのものではありません。
したがって、観点が異なるにつれて、さまざまな論じ方が成り立ちます。
そして、それぞれの論じ方はいずれも、そのカテゴリー(範囲)においては正しいと言えます。
こうして、理論とは事態をことばで整理し、仮の秩序にあてはめたフィクションと言えます。
理論化の試みとは、そのカテゴリーにおいて、その事態の論じ方によって、単純・明快に説明が成功すれば、とりあえずその理論を真理とみなそうとする立場に立とうということです。
さて、諸科学の特殊専門的探究の過程ないし途上において構成される諸対象は、大別すると「事実」と「観念」とに分けられます。
それら諸対象は、そのままそれ自体として実在するもの、あるいは実在するものの全体としてあるがままの把握とその表現ではなく、探究途上の特殊・固有の観点に基づいて構成されたものです。
理論化するという作業は、一定・特殊な固有の観点・立場に立って、それと関係のある一定の事象の、さらにまた一定・特殊な側面(性質・機能・要素など)のみを、選択的に注目し、抽象・加工・精錬して、所定の定義された用語でもって記述・表現するということです。
理論化作業は、他方において、諸々の「事実」ないし「データ」を可能な限り合理的なしかたで関係づけ、説明し、解釈するような問題的状況の構図を想像上、構成してみることによって果たされていきます。
その結果として、当然のことながら諸科学の「対象」は「操作的」性格を帯びることになります。
諸科学の「対象」(事実・データ・観念・仮説)は、一定・特殊な探究の意図・目的を追求し、実現する、その作業・操作の過程の文脈の中で初めて、一定の明確かつ厳密に規定された位置を獲得し、一定・特殊な、一面的、部分的な役割をになうものであり、諸「対象」のになう意味は、全く、探究の操作の文脈に依存しているということです。
私は、これまでの前世療法への疑問を抱いていたところへ、私あて霊信現象が起こり、それが告げた内容の真偽を検証する作業を進め、その過程で新たな催眠技法や方法を工夫・考案してきました。
そうした作業の中で、その作業の客観的裏づけとして応答型真性異言「ラタラジューの事例」を得ることができました。
SAM前世療法と名付けた新しい前世療法の一般的応用への保証を求めて、現時点でのSAM前世療法であらわれる「意識現象の事実」を対象に、理論化の作業を進めたいと思います。
この理論化作業は、SAM前世療法創始者として、この療法をもっとも知悉している私に、この療法と、それが示す霊的事実を、後世に残すために課せられた使命だと思っています。
また、おそらくこの作業を、霊信を告げた存在は支持し、喜んでくれるだろうと思います。
追伸
まもなく「ラタラジューの事例」英語版動画をyou-tubeにアップする予定です。
また、「タエ・ラタラジューの事例」の日本語版動画も、次いでアップします。
アップ完了時点で、お知らせします。
どうぞごらんください。
(その58へつづく)
12 件のコメント:
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チエブクロや教えてgooなどの肯定派の回答資料にもなるわね
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この前NHKでやった『超常現象』の本を読みました。
生まれ変わりについてはライアン君の事例とジム・タッカー博士の存在により他の心霊現象と比べて肯定的な締め方でした。
ただライアン君の事例やジム・タッカー博士についてネットの一部のブログや質疑応答サイトで「思考停止してる」「オカルトを信じるなんて第二のオウム信者だ」と批判されてるのが残念でした
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>イエスさん
私は超常現象とされる現象に対して、まずは判断留保の懐疑的思考をすることは健全な態度だと思います。一方、真摯に科学的検証をした結果、その超常現象を認める事態が生じたなら、いかに唯物論の枠組みから外れていようとも認める方向で検討することが柔軟な科学的態度だと思います。超常現象研究を十把一からげに「オカルト」だと切り捨てるのは硬直した教条主義者の常套句です。こういう態度をとる人は、オカルトと超常現象は概念が違うことを知らないのです。
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>稲垣勝巳さん
私も、セッションを受けるまで半信半疑でした。
しかし、指が勝手に動くことや、過去生らしき
人格の感情を感じることができたこと
セッション後に指が勝手に動くようになった
現象については事実なので曲げようがありません。結局は体験せずに机上でいってるだけだと
思います。
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ようやく休みにで57を詳細に読んでいたのですが途中で指が動き出したたので呼びかけてみたところ霊団の方々が喜んでいますかときくと
大きく指動いたので報告させていただきます。
正直、まだ信じられないのですが、目の前で
起こっているのでそのまま報告いたします。
ひとつ質問させていただいてもよろしいでしょうか?今回理論化を目指されている
意識現象の事実のうち意識現象とはどのような
状態をさされているのでしょう?
読んでいて理解できかったので
もしよろしければ教えていただければと思います
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もし生まれ変わりがあるならヤハウェやアッラー的な神はいると思いますか?
もし居なければ何故わざわざ肉体と魂が分かれていて死ぬと生まれ変わりが存在するのか、何のために生まれ変わるのか疑問です
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>シュヴァルさん
SAM前世療法の仮説どおりあらわれる意識現象を
整合性のある説明が成立するような作業をするのが理論化だと思ってください。それをこれからぼちぼちブログで紹介していきます。
ご自身の体験談を書き込みいただいて恐縮しています。ありがとうございます。
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>イエスさん
神の実在の有無などのテーマをこのコメント欄で軽々に論じることはできませんし、このブログでそうした抽象論を論じることを私は努めて自制しています。こうした重いテーマは、本来自ら探究し続けるしかないのではないでしょうか。私の言えることは、魂状態のクライアントに神を名乗る存在が降臨?されてメッセージを告げるという意識現象は確かに年に数回生じているということです。だからといって、その現象が真実であるという検証は不可能です。したがって、信じるかどうかはひとえに個人の内面の問題に帰着すると思います。私は実体験から、そのような存在者は実在するという立場をとらざるをえません。
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>稲垣勝巳さん
ありがとうございます。
意識現象は、いただいた映画のDVDにあるような催眠状態で現れるさまざまな事象ということですね。ちょっと読んでいてわかりにくかったので質問させていただきました。
指の件はメールもいたしましたが、本当に不思議です。読んでいたたらかなり大きく動きました。おそらく理論化を喜んでいるであっていると思います。言葉でわかるといいのですが・・・
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>シュヴァルさん
魂状態を体験したクライアントの方で、霊的感性が覚醒したと思われる事例はそう多くはありませんが、あなたのような指の回答によってメッセージを受け取る方が複数おいでになります。あなたの求めに応じて、霊的存在の必要に応じてメッセージがくるようです。もう少し様子をみてくださると事の真偽が見えてくると思われます。
ひょっとしたら、あなたの指の回答を経由して私へのメッセージを託しているのかもしれませんね。
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>稲垣勝巳さん
ありがとうございます。
私は、起こったことは否定しないという立場なので、事実として受け入れています。
そう考えるようになった事例なんですが、高輝度青色LEDがあります。
徳島にある日亜化学の中村氏(当時)が青色LED試作したとき、出来上がったものは、従来型より100倍輝度が強かったのですが、理論的な裏づけは全くなく強く光っているから事実というものでした。その後、事実としてある高輝度青色LEDを理論化していくことになります。
稲垣さんのされようとしていることもこれと同じではないでしょうか?
私の指が動く現象についても、起こっていることは事実なので、これをどのように説明するかという考えでいます。
となると何らかの示唆であると考えるのが現時点では妥当かと思います。
もう少し観察を続けますが、私に霊能力がありますかに反応したのは事実としてとられざるを得ません。いままでそのような体験がなかっただけに驚きです。
今もこの文章がこれでいいかと聞いたところ反応しています。なんともいえない感覚ですね。
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>ニューポン太さん
一人成りすましをやればみんなやりますね。あきれてものも言えません。
自分で書き込むのにそんなに自信がないですかね。それでは死後の世界や霊魂の存在を気にしている以前に、まずご自身の生活態度から改めるべきではないんですかね。
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