2014年3月21日金曜日

SAM前世療法の成立 その54

総括その15 私あて霊信の検討 その3

三つの予言の的中

私あて霊信の真偽をめぐる考え方は様々あるでしょうが、私は霊信と呼ばれる現象の真偽の目安の一つは、予言内容の的中に求めてよいのではないかと思っています。
2007年1月11日~2月14日に送信された私あて霊信には三つの予言が含まれています。
その1 第8霊信の予言について 
 第8霊信に至って、送信霊は「私はエドガー・ケイシーではない。彼を守護するものであり、あなたに繋がるものである」と私の守護霊であることをはっきり認めています。そして、この私の守護霊と名乗る霊は次のような予言をしています。
【第8霊信抜粋】
あなたはいずれ前回とは異なる内容の本を出版することとなる。全貌が異なるのではなく、方向性が異なるのだ。それは、多くの人を引き付けるものとなる。
 これは、2007年1月20日の霊信であり、2010年10月出版『生まれ変わりが科学的に証明された』ナチュラルスピリット社、の3年以上前の予言です。
この本の内容について、「全貌が異なるのではなく、方向性が異なるのだ」と言う予言は的中しています。
前回出版の『前世療法の探究』春秋社、は生まれ変わりや霊的存在について判断留保の立場を努めて保った方向でしたが、
『生まれ変わりが科学的に証明された』は、書名に示したとおり、そうした立場から方向転換し、生まれ変わりや霊的存在を認める方向を明確にしているからです。
そして、そもそも、この予言当時、私には次の本を書く材料も意欲も、全くなかったのです。3年半を経て、この予言は現実のことになりました。

その2 第11霊信の予言について


第11霊信は、2007年1月23日に着信しています。
この霊信では、のちに私がSAM前世療法を創始することを次のように予言しています。
送信霊は、前後の霊信との文脈から「あなた方の信仰に関連する者」、「あなたの祖父の守護霊と繋がりをもつ者」と名乗る霊であろうと思われます。
【第11霊信抜粋】
あなたが長年探究してきたものは、これまでの視点からでは成長は望めない。
なぜなら、もうすでにその観点での最終地まで達しているものが存在するからである。

あなたが探究するべきものは、これまでよりさらに深奥にあるものである。
魂の療法のみにあらず、あらゆる霊的存在に対する奉仕となるものである。
それは、命あるものすべてに繋がり私たちへも強い繋がりを持つ。
(中略)
そして、前世療法についてだがあなたは自らの霊性により独自性を持つようになる。
あなたの療法は、あなたにしかできないものになる。
あなたは、今度その療法に関わるがそれだけに限定するのではなく、別のものも同時進行するのだと理解しなさい。
そのために、あなたは自らの内にある疑問をまとめておく必要がある。
あなたがこれまで探究してきた道の中であなたが処理できないでいるもの、そして人の理解を超えるものについて、私たちでなければ答えられないものについてまとめなさい。
SAM前世療法が、それまでの前世療法とは前提仮説も技法も異なる独自の前世療法として商標登録が認められたのは、2009年6月です。
この第11霊信の予言は、2年半後に的中したことになります。

そして、SAM前世療法の前提仮説は、「あなたがこれまで探究してきた道の中であなたが処理できないでいるもの、そして人の理解を超えるものについて、私たちでなければ答えられないものについてまとめなさい」という指示にしたがって、守護霊団に提示した16項目の質問の回答(2007年1月23日の第12霊信)によって成り立っています。
ちなみに「今度その療法に関わるがそれだけに限定するのではなく、別のものも同時進行するのだと理解しなさい」ということについては、SAM前世療法に伴うヒーリング能力と浄霊能力の進行を指しているように思われます。

その3 第14霊信の予言について

 
第14霊信の送信霊は、自分は守護霊団の一員であり、「あなた方の信仰に関連する者」、「あなたの祖父の守護霊と繋がりをもつ者」だと自分の素性を告げています。
2007年1月25日のこの霊信では、次のような予言をしています。
【第14霊信抜粋】
ここからは、神による霊信であると理解しなさい。
あなたは今世で出会うべき女性がいる。
その女性とは、あなたが過去世において死別した愛する者である。
その者は、まだしばらくはあなたと再会することはない。
あなたは、その者にある約束をした。
それは、その者の死後、あなたが彼女へと誓ったものである。
そして、その者は死後、あなたからの約束を聞いていた。
何故出会う前に、あなたにこの話を語るのか。
それは、あなたがそのことに興味を抱くということが重要だからである。
あなたはその者が誰なのか、いつ出会うか、どのような死別を経験したのか、それらに興味を抱くだけでよいのだ。
そこから、あなたは引き寄せられていく。
あなたの魂の傷を持つ者は求め始める。
それでよい。
あなたは、それを許すだけでよいのだ。
あなたは、あなたの魂の傷を持つ者が求める者と再会するだろう。

この謎めいた予言の一ヶ月後、2007年2月24日に予言された女性と思われる人物と、私は出会うことになりました。その詳しい経緯は省いて要点のみ紹介します。
この女性クライアントは、私の知人の紹介で、その知人に伴われて前世療法を受けにやってきた関東地方在住の30代半ばの女性でした。
彼女が深い催眠状態に入って最初に発した言葉が、「先生、お懐かしゅうございます。会いとうございました」というものでした。
彼女が最初に語った前世の場面は、中世ヨーロッパの教会付属の学校でした。
彼女は12歳の少女でその学校の生徒でした。
私は36歳の聖職者で、政争に敗れた失意の政治的指導者でもあって、医学の心得も持つその教会の学校の指導者であったということでした。
12歳の少女は、私を慕い、憧れのまなざしを注いでいたと語りました。
やがて年を経て、私は聖職者としての位階が上がり、成長した少女は、私の身の周りを世話する仕事に就いたそうです。
彼女は私から愛されていたと感じていたそうです。
ただし、「大変寡黙な方でしたから、そうとは口に出されてはおりませんでした」と彼女は語りました。
彼女は、何かわけがあって20代前半で早世したと語りました。
予言が脳裏をよぎった私は、彼女の霊界での記憶を尋ねてみました。
私があなたの魂に向かって何か誓ったことはあるか、それはどんなことか、という問いです。
彼女は、私が霊界の自分に誓っていることを知っているが、その内容を話すことは禁じられているから話すことは出来ない、と回答しました。
第14霊信の再会するという予言に符合することが起こり、少々動揺した私は、その少女の名前も私の名前も尋ねることを失念してしまいました。
ただし、このセッションから4年後の2011年3月の別人へのセッションで次のようなことが分かっています。
クライアントは、前述の女性クライアントとは面識のない関西在住の50代男性でした。
語られた前世は、17世紀プロイセンのプロテスタントの牧師でした。
クライアントの名はゲオルグ、ゲオルグと親密であった上司である牧師の私の名がウオルフガング。
ウオルフガングは貴族出身の聖職者で、政治的指導者でもあったそうです。
ウオルフガングには付き人の女性がおり、その名はマリア。
マリアは金髪・碧眼の娘であり、ウオルフガングの寵愛を受けていましたが、二十歳そこそこで病死し、彼はその死をいたく悲しんだということです。
4年間の間隔をおいておこなわれたこの2例の前世療法のセッションの概要は、以上のようなものです。
そして、これ以後今日まで、この女性クライアント以外に私とのこうした愛情関係のある前世を語る人物との出会いはありません。
したがって、この予言も現実のものとなったと思われます。
これまで述べてきたように、霊信の告げているかなり具体的な三つの予言がことごとく的中しているという事実は、この霊信の信憑性を裏づけていると私には思われます。
そして、注目すべきは第14霊信の文言は、「神による霊信」であり、それに「興味を抱くことが重要だ」と告げられていることです。
神による霊信について、神が、「あなた(私)が興味を抱くことが重要である」と告げているのは、前世で愛した者と再会するという予言が的中することをもって、神の実在を示すことになるから重要だと解することができるでしょう。
この霊信を受け取った当時の私は、無神論者とまではいかないまでも、神の実在については不可知論者であったことは確かです。
当時26歳であった霊信受信者のM子さんが、ESP(透視・テレパシー)能力を駆使して、かなり具体的な三つの予言を霊信になぞらえて作文したと疑うことには無理があると思います。
(その55に続く)

9 件のコメント:

ニューポン太 さんのコメント...

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 この話題とは直接関係はありませんが、21:00からNHKで「超常現象 科学者たちの挑戦」という番組を流すそうです。
 
 この中で、生まれ変わりなどはどのように説明されるのか非常に気になります。たぶん、稲垣先生などの研究はスルーされて、唯物論的な解釈で終わりそうな予感がいたしますが(第一TRICKの阿部寛が出ている段階で明らかだが)、ただ、ダイジェストを読む限りでは、最先端の科学でも生まれ変わりやテレパシーはまだ説明できないとありますから、ある程度結論は先送り(ただし唯物論的な希釈が強いだろうが)してのものとなりそうですが。
 すいません、記事とは直接関係ないことを。ただ、どうしても気になったものですから。
 ちなみに私は本物のニューポン太です。いつぞやの方に告げますが、私は定期的にこちらのブログを拝見してますので、成りすましてもすぐにわかりますから、二度とやらないでください。

イエス さんのコメント...

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>ニューポン太さん
成り済ましの犯人です。申し訳ありませんでした(>_<)
ボクもこの番組は気になりました。
もしかしたら1月11日から2週間BSでやったやつの総集編かもしれません。『さまよえる魂の行方』では生まれ変わりについてはジム・タッカー博士やペンローズ、ハメロフによっては希望的な解釈で締めくくりられてました
しかしそれを1時間にまとめたやつなので希望的なところはカットされて唯物論的な部分で終わってしまう可能性も高いです(>_<)

イエス さんのコメント...

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>ニューポン太さん
結局BSの番組のカット版で生まれ変わりについてはペンローズとハメロフの肯定的理論をカットされていました

稲垣勝巳 さんのコメント...

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私も生まれ変わり探究の当事者として、わくわくしながら番組を視聴しました。生まれ変わりに関しては、バージニア大のジム・タッカー博士の研究で新たな応答型真性異言事例の公開を期待していたのですが、残念ながらそれはありませんでした。アンビリで「ラタラジューの事例」を紹介されたときにも感じたことですが、応答型真性異言の希少性、重要性について番組編集者の認識が低いと思われます。今回のNHKの番組でも同様に感じました。およそ、生まれ変わりの科学的研究で、イアン・スティーヴンソンの応答型真性異言研究を取り上げないのは解せませんね。認識不足か意図的に回避したのか、いずれかでしょう。

ニューポン太 さんのコメント...

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 おそらく回避したのだと思います。生まれ変わりにおいては最重要事項である応答型真性異言について、結論を安易に出さないとしても何ら見解を示さない、まったく取り扱わないというのはおかしい。これこそ科学者が最も関心を持つべき事例であるはずなのですが、本来は。
 さらにはとってつけたように、
「もちろん科学者たちは霊魂や死後の世界があるとは信じてはいない。もっと合理的な解釈があるはずだ」と言わしめておりますが、そもそも応答型真性異言の報告(数は少ないとはいえ)を無視したうえでそのような話に持っていくのは無理がある気がします。報告されている現象が事実なのかどうかの再確認は必要ですが、しかしラタラジューの件はどうしても偽りの記憶や偶然の一致、果ては個人の言語能力では説明を超えているものだからです。
 ハメロフとペンローズの仮説については、たぶん量子脳理論だと思いますが、私自身はあまり期待しておりません。
 ただ、生まれ変わりと整合性がありそうな、しかし今ではSFの分野とされている現象は、タイムトラベルではないかと推測しております。別の時代、別の場所の人間になるわけですから、これは一種のタイムトラベルに近い性質のものではないかと。
 最後の章で、テレパシーの仮説が出てきたが、量子もつれで「空間を超えてつながる」現象があることはわかってきました。あとは、「時間を跳躍する何か」が脳内、もしくは量子の世界に発見できれば、生まれ変わりは十分科学の射程圏内にとらえることができると思います。
 それこそ死後の世界の有無にかかわらず、しかし生まれ変わりは現象として存在するという形になるのではないかと推測しております。

迷子 さんのコメント...

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 こんにちは、まだ見ていはいませんが、
昨晩のNHKの特集は、案の定、期待外れだったようですね。
 
 2週で放送したものを1回だけの放送にすれば、問題が色々でるのは当然です。企画段階で無理があったのでしょう。
 それと以前から笠原敏雄氏が何度も指摘していますが「有力な証拠が無視される」よくある事なので驚くには値しません。
 
 イアン・スティーブンソンの「前世を記憶する子どもたち」と比べると「前世の言葉を話す人々」は売れ行きが一桁少ないそうです。現象に対して、逃げ場がない状態が発生してしまいます。
>ただ、生まれ変わりと整合性がありそうな、しかし今ではSFの分野とされている現象は、タイムトラベルではないかと推測しております。別の時代、別の場所の人間になるわけですから、これは一種のタイムトラベルに近い性質のものではないかと。
 最後の章で、テレパシーの仮説が出てきたが、量子もつれで「空間を超えてつながる」現象があることはわかってきました。あとは、「時間を跳躍する何か」が脳内、もしくは量子の世界に発見できれば、生まれ変わりは十分科学の射程圏内にとらえることができると思います。
 それこそ死後の世界の有無にかかわらず、しかし生まれ変わりは現象として存在するという形になるのではないかと推測しております。 <
 これは超ESP仮説というやつで1930年代から既にある思想です。「超心理学 封印された超常現象の科学」をぜひお読みください。今回の番組の元になったそうです。
 この本で既に問題が起こっています。後ろの書籍紹介で「前世の言葉を話す人々」をいれて技能とテレパシーについて言及して(10章で議論)といるのに10章でテレパシーの技能伝達について直接的な話はありません。

イエス さんのコメント...

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有力な証拠が取り上げられない理由はオウム真理教の事件のトラウマもあると思います
あれでもまだ好意的と思う人もいるのかYahoo知恵袋で「NHKが生まれ変わりを完全否定しないとかまたオウム信者みたいな奴が増えるぞ」とか言ってました

イエス さんのコメント...

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>ニューポン太さん
現代科学はなるべくスピリチュアルをゴールにしたくないみたいですね
ネットの肯定的な記事はネット内だけで否定的な記事は新聞やテレビにもなります

稲垣勝巳 さんのコメント...

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生まれ変わりの否定・肯定の決着をつけるのは、詰まるところ、科学の方法による検証によって確定した「事実(証拠)」でしかない、ということです。科学的証拠による主張は、科学的証拠によって否定するしかありません。このことを私はイアン・スティーヴンソンの業績から学びました。