その6からの続き
これまで紹介してきた2005年6月4日の「タエの事例」に引き続いて、タエの次の生まれ変わりを探ったところ、ネパール人ラタラジューが顕現化しました。そして、4年後の2009年5月9日にラタラジューの応答型真性異言実験再セッションをすることに繋がっていきました。
CO:じゃあ、里沙さんの魂に戻ってください。あなたは、おタエさんが最初の人生で した。その後にも生まれ変わりを繰り返したといいます。里沙さんに生まれ変わる直 前の人生に戻ってください。その人生の一番楽しかった場面に戻りますよ。じゃ、三つ数えるとその場面をはっきり思い出すことができます。一・二・三。はっきり思い 出しましたか?
CL:・・・ラタ・ラジュー・・・ラタ・ラジュー。
CO:あなたは日本人ではないですか?
CL:ネパール。
CO:ネパール人?
CL:ゴルク。
CO:ゴルカ?
CL:ラー。ラタ・ラジュー。
CO:それは何語か分かりますか? 私の言ってること分かりますか? 今、お話ししたのは日本語ではないですね。何語でしょう?
CL:ネパール。
CO:ネパール語? で、なんてお話ししてくださったんですか? 翻訳してください。
※この時点で、ラタラジューを名乗ったネパール人村長が、ひょっとして日本語をネパール語に翻訳して会話するかもしれないと期待した。それが起これば、少なくとも朗唱型真性異言現象となり、日本初の真性異言現象の発見となるはずであった。被験者里沙さんがネパール語を知っている可能性はほぼゼロだと考えられたからである。
CL:・・・わたしは、ネパール、ナル村に住むラタ・ラジューという村長です。
CO:男性ですか。
CL:そうです。
CO:あなたの奥さんの名前は?
CL:・・・ラメリ。
※4年後の2009年5月の再セッションでもラタラジューを呼び出すと、妻はラメリだと答えている。
CO:子どももいますね。上の子の名前は?
CL:・・・アディス・クジャウス。
※この時点でアディス・クジャウスで一つの名前だと勘違いした。4年後の2009年5月の再セッションでラタラジューは、アディスが男の子、クジャウスが女の子だと答えている。
CO:そのネパール語で、あなたの一番楽しかった場面をゆっくりお話ししてください。
CL:・・・。
CO:お話しできませんか? その場面を是非ともお話ししてください。はっきり分かりますよ。それがあなたの前世を証明する証拠の一つになるかもしれません。ゆっくりと発音してくれませんか。
CL:・・・。
CO:じゃ、「わたしは、ネパールのナル村の村長です」ってネパール語で言ってくれませんか。
CL:アディドウーダ、イリ、ナル、アディス。
※この発音を二人のネパール人に聞いてもらったが、ネパール語であるかどうかは判断できないとの回答であった。その後、2009年3月に、Aru Vanda Eni Yada Aucha のように聞き取れるという別のネパール人からの鑑定があった。ただし、私の要求した意味ではなく、「他の人と比べると彼女を思い出させる」という意味だとのことであった。これだけ意味のズレがあっては、異言とは言えても、真性異言とは言えない。
CO:「わたしには子どもが何人いて、長男の名前はだれだれです」と言ってもらえませんか。
CL:・・・。
CO:はっきり思い出すことができますよ。あなたが生きた人生ですからね。ネパール 人として、村長として。「わたしには何人の子どもがいて、上の子の名前はこれこれです、下の子はこれこれです、妻はこれこれです」と言ってください。
CL:・・・んん。
CO:出てきませんか? それじゃ、これからゆっくり五つ数えるとはっきりと頭の中にすーっと浮かんできますよ。一・二。だんだん鮮明になってきました。三、ずーっとはっきりしてきた。四、もう当時の言葉がすらすら話せる状態ですよ。五。もう話せますよ。さあ、お話ししてください。
CL:・・・んん。
CO:じゃ、簡単にしましょう。「わたしの妻の名前はこれこれです」でいいですよ。 それなら言えるでしょ?
CL:アードウー、カドウール、ナトリ、メモリス。
※前述「アディドウーダ、イリ、ナル、アディス」の発音の鑑定者はMa Aja kathmandu magai Mugulinと聞き取ったという。意味は「今日、私はカトマンズからムグリンへ行って」になるという。こうして2009年3月になってから、ラタラジューの発音した二つのネパール語らしきものは、私の要求した意味に翻訳されてはいなかったが、ネパール語であるという鑑定結果が出たのである。この結果を受けて、2005年5月9日にラタラジューの真性異言実験再セッションをすることとなった。
CO:じゃ、少し頭を冷やしましょう。これからちょっとの間休みましょう。また声を かけるまでゆっくり頭を冷やしてください。(5分ほど休憩)
では続けましょう。あなたが村長さんとして生きているネパールの国王の名前は分かりますか?
CL:グルカ。グルカ・コスターレス。
※検証の結果、この名前の国王は実在しないという結果であった。
CO:あなたが村長さんでいらっしゃる生きているのは何年ですか? 西暦で答えられますか? 西暦分かりませんか?
CL:西暦?
※ネパールでは西暦カレンダーを用いない。ネパール公式の暦はヴィクラム暦という太陰太陽暦で、1年の始めはグレゴリオ暦の四月中旬に固定されている。2012年はヴィクラム暦2069年に当たる。しかし、他民族から構成されているので、暦も数種類用いられている。ちなみに、現在でも村長クラスの家でさえネパール暦のカレンダーはないことが多い。2009年5月9日の再セッションでも、ラタラジューはカレンダーそのものが分からないと答えている。
CO:西暦が分かりませんか。何年のお話でしょう。
CL:五九歳。
※私の質問から推測すると、ラタラジューは五九歳時点で村長であったということか?
CO:あなたの年齢ですね、それは。
CO:何年のことか分かりませんか? 私が何を聞いてるか理解できませんか?
CL:分からない。
※後に分かるが、ラタラジューは78歳で死んでいる。「何年のことか分かりませんか?」という私の質問には答えようがないのである。カレンダーを知らないラタラジューに対して、この質問は愚問であった。
CO:そうですか。それじゃだめですね。国王の名前は分かるのですね。
CL:グルカ。
CO:そのときにカレンダーはないんでしょうか? あなたの生きている五十九歳のときの。
CL:カレンダー?
CO:ネパールにはカレンダーがない?(CL頷く)今、あなたはどこにいるのですか?
CL:畑。
CO:周りを見てください。何が見えますか?
その8に続く
これまで紹介してきた2005年6月4日の「タエの事例」に引き続いて、タエの次の生まれ変わりを探ったところ、ネパール人ラタラジューが顕現化しました。そして、4年後の2009年5月9日にラタラジューの応答型真性異言実験再セッションをすることに繋がっていきました。
CO:じゃあ、里沙さんの魂に戻ってください。あなたは、おタエさんが最初の人生で した。その後にも生まれ変わりを繰り返したといいます。里沙さんに生まれ変わる直 前の人生に戻ってください。その人生の一番楽しかった場面に戻りますよ。じゃ、三つ数えるとその場面をはっきり思い出すことができます。一・二・三。はっきり思い 出しましたか?
CL:・・・ラタ・ラジュー・・・ラタ・ラジュー。
CO:あなたは日本人ではないですか?
CL:ネパール。
CO:ネパール人?
CL:ゴルク。
CO:ゴルカ?
CL:ラー。ラタ・ラジュー。
CO:それは何語か分かりますか? 私の言ってること分かりますか? 今、お話ししたのは日本語ではないですね。何語でしょう?
CL:ネパール。
CO:ネパール語? で、なんてお話ししてくださったんですか? 翻訳してください。
※この時点で、ラタラジューを名乗ったネパール人村長が、ひょっとして日本語をネパール語に翻訳して会話するかもしれないと期待した。それが起これば、少なくとも朗唱型真性異言現象となり、日本初の真性異言現象の発見となるはずであった。被験者里沙さんがネパール語を知っている可能性はほぼゼロだと考えられたからである。
CL:・・・わたしは、ネパール、ナル村に住むラタ・ラジューという村長です。
CO:男性ですか。
CL:そうです。
CO:あなたの奥さんの名前は?
CL:・・・ラメリ。
※4年後の2009年5月の再セッションでもラタラジューを呼び出すと、妻はラメリだと答えている。
CO:子どももいますね。上の子の名前は?
CL:・・・アディス・クジャウス。
※この時点でアディス・クジャウスで一つの名前だと勘違いした。4年後の2009年5月の再セッションでラタラジューは、アディスが男の子、クジャウスが女の子だと答えている。
CO:そのネパール語で、あなたの一番楽しかった場面をゆっくりお話ししてください。
CL:・・・。
CO:お話しできませんか? その場面を是非ともお話ししてください。はっきり分かりますよ。それがあなたの前世を証明する証拠の一つになるかもしれません。ゆっくりと発音してくれませんか。
CL:・・・。
CO:じゃ、「わたしは、ネパールのナル村の村長です」ってネパール語で言ってくれませんか。
CL:アディドウーダ、イリ、ナル、アディス。
※この発音を二人のネパール人に聞いてもらったが、ネパール語であるかどうかは判断できないとの回答であった。その後、2009年3月に、Aru Vanda Eni Yada Aucha のように聞き取れるという別のネパール人からの鑑定があった。ただし、私の要求した意味ではなく、「他の人と比べると彼女を思い出させる」という意味だとのことであった。これだけ意味のズレがあっては、異言とは言えても、真性異言とは言えない。
CO:「わたしには子どもが何人いて、長男の名前はだれだれです」と言ってもらえませんか。
CL:・・・。
CO:はっきり思い出すことができますよ。あなたが生きた人生ですからね。ネパール 人として、村長として。「わたしには何人の子どもがいて、上の子の名前はこれこれです、下の子はこれこれです、妻はこれこれです」と言ってください。
CL:・・・んん。
CO:出てきませんか? それじゃ、これからゆっくり五つ数えるとはっきりと頭の中にすーっと浮かんできますよ。一・二。だんだん鮮明になってきました。三、ずーっとはっきりしてきた。四、もう当時の言葉がすらすら話せる状態ですよ。五。もう話せますよ。さあ、お話ししてください。
CL:・・・んん。
CO:じゃ、簡単にしましょう。「わたしの妻の名前はこれこれです」でいいですよ。 それなら言えるでしょ?
CL:アードウー、カドウール、ナトリ、メモリス。
※前述「アディドウーダ、イリ、ナル、アディス」の発音の鑑定者はMa Aja kathmandu magai Mugulinと聞き取ったという。意味は「今日、私はカトマンズからムグリンへ行って」になるという。こうして2009年3月になってから、ラタラジューの発音した二つのネパール語らしきものは、私の要求した意味に翻訳されてはいなかったが、ネパール語であるという鑑定結果が出たのである。この結果を受けて、2005年5月9日にラタラジューの真性異言実験再セッションをすることとなった。
CO:じゃ、少し頭を冷やしましょう。これからちょっとの間休みましょう。また声を かけるまでゆっくり頭を冷やしてください。(5分ほど休憩)
では続けましょう。あなたが村長さんとして生きているネパールの国王の名前は分かりますか?
CL:グルカ。グルカ・コスターレス。
※検証の結果、この名前の国王は実在しないという結果であった。
CO:あなたが村長さんでいらっしゃる生きているのは何年ですか? 西暦で答えられますか? 西暦分かりませんか?
CL:西暦?
※ネパールでは西暦カレンダーを用いない。ネパール公式の暦はヴィクラム暦という太陰太陽暦で、1年の始めはグレゴリオ暦の四月中旬に固定されている。2012年はヴィクラム暦2069年に当たる。しかし、他民族から構成されているので、暦も数種類用いられている。ちなみに、現在でも村長クラスの家でさえネパール暦のカレンダーはないことが多い。2009年5月9日の再セッションでも、ラタラジューはカレンダーそのものが分からないと答えている。
CO:西暦が分かりませんか。何年のお話でしょう。
CL:五九歳。
※私の質問から推測すると、ラタラジューは五九歳時点で村長であったということか?
CO:あなたの年齢ですね、それは。
CO:何年のことか分かりませんか? 私が何を聞いてるか理解できませんか?
CL:分からない。
※後に分かるが、ラタラジューは78歳で死んでいる。「何年のことか分かりませんか?」という私の質問には答えようがないのである。カレンダーを知らないラタラジューに対して、この質問は愚問であった。
CO:そうですか。それじゃだめですね。国王の名前は分かるのですね。
CL:グルカ。
CO:そのときにカレンダーはないんでしょうか? あなたの生きている五十九歳のときの。
CL:カレンダー?
CO:ネパールにはカレンダーがない?(CL頷く)今、あなたはどこにいるのですか?
CL:畑。
CO:周りを見てください。何が見えますか?
その8に続く
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