2014年5月23日金曜日

SAM催眠学序説 その5

SAM催眠学の「憑依仮説」


2007年1月23日0時6分に受信者(霊媒能力者)M子さんから転送されてきた私あて第12霊信では、私の16項目の質問に対しての送信霊からの回答が返信されてきました。

「SAM前世療法」は、この霊からの回答に基づいて作業仮説が設けられ、その検証の過程で定式化されていったという特異な前世療法です。

さて、私は、送信霊に対して最初の質問として次のように尋ねてみました。

脳・心・意識・潜在意識・魂の関係はどうなっているか、心は脳の生み出す付随現象なのか、それとも心は脳と別個の存在であるのかを教えてほしい」

これに対して、送信霊は、A四用紙一枚半に渡って回答を返信してきました。
 
その回答で不明なことをさらに質問としてM子さんに送信すると、その回答が第13霊信として
返ってきました。
その上で、さらに不明な点の質問を彼女に送信すると、第14霊信として返信がありました。大変入り組んだ説明をしていますが、その要点をまとめてみると次のようになります。

①脳と心は別のものである。

②心は魂に属するもので、外部の情報を識別するための道具である。
 

③心は意識を管理するもので、心と意識(顕在意識・潜在意識)は別のものである。心の中心は、心臓を包むように、その位置を中心として存在している。
 

④意識(顕在意識・潜在意識)は、脳ではなく魂の表層(側面)の者たちが作り出している。
魂の表層の者たちとは、これまで転生してきた者たちと現世の者である。魂の傷とは、表層の前世の者たちの傷である。前世の者たちは、互いに友愛を結び、それぞれの人生で得た知恵を与え合っている。
 

⑤意識(顕在意識・潜在意識)の座は霊体にある。霊体が個人的意識を持つ。
 

⑥死後、霊体は魂から離れる。霊体の持つ個人的意識は魂の表層の現世のものに取り込まれる。そして、来世では前世のものの一つとして表層に位置付く。
 

⑦魂は肉体すべてに宿り、霊体は魂を取り囲み、肉体を保護する役割を担う。霊体の色がオーラである。
 

⑧深い催眠中の魂状態としてあるときは、守護的存在や未浄化霊など霊的存在が降霊しやすい状況にある。守護霊との対話は、守護的存在と魂の求めが成立して行われる。
 

霊信は以上のような、魂の仕組みと、脳・心・意識の関係を告げてきたのでした。

霊の告げた「脳と心の二元論」は、前世の存在を前提としておこなう前世療法にとっては違和感はなく当然だとしても、それ以外のことについては、私には初耳であり俄かにはとても信じがたい内容であり、理解に苦しむことばかりでした。


霊信が告げた前世療法成否の理由

もう一つの大きな質問が、「なぜ前世療法において前世の記憶を想起できる人とできない人とがいるのか、その理由が何かあるのか」ということでした。これについて送信霊は次のように回答をしてきました。

前世退行は必要に応じて行われるものであると判断しなさい。そして、戻れない者、要するに、深い変性意識へと誘導されない者、視覚イメージを受け取れない者に対しての要因は二種あるのだと理解しなさい。それらに共通するのは「霊的存在により起こる」ということである。それらは、守護的存在とそれを妨げるものとに分けられる。それらは、守護的存在が下す判断、そしてその対象者の傷を癒す流れを留めるものによる意図が要因である。確かに催眠技量は必要である。だが、あなたの催眠技量は必要基準を満たしている。あなたが前世療法をおこなえない者は、必然であるのだと理解しなさい。今後、あなたはそれについて探究していくだろう。よって、守護的存在からの意図である場合も、妨げるものによる意図も、あなたの周りの協力により判断を下せるようになる。

私の問いの意図は、前世に戻れない理由を知り、それによって前世療法の成功の確率をさらに高めたいということでした。

しかし、成否の鍵を握っているのは催眠法の技量の問題ではなく、「霊的存在」の意図によるものであり、不成功は「必然である」ということになれば、霊能者ではない私には、もはやお手上げだと諦める外ないと思いました。


憑依霊が告げた浄霊方法

ところが、この第12霊信の5日後、2007年1月28日のセッション中のクライアントに守護霊とおぼしきものが憑依し、「妨げるもの」つまり、未浄化霊(この世をさまよっている霊)と呼ばれる霊的存在を、浄化によって排除する方法を教えてくれるという不思議な符合的出来事が起こったのです。

まさに、「周りの協力」らしきことが起きたと思わざるをえませんでした。

クライアントは、私の知人の女性の姪に当たる40代の女性でした。

統合失調症の診断が下りているこのクライアントの主訴は、不幸続きの人生の原因を前世との関わりの気づきによって知り、これからの人生の指針を得たいというものでした。

統合失調症のクライアントを、深い催眠状態に入れることには危険が伴いタブーとされています。それを説明した上で、敢えて前世療法の依頼を受けた事情により、知人の女性にはセッションに同席してもらいました。

深い催眠状態にまで誘導したことを確認したところで、クライアントは、突然次のように語り出しました。

「今日は、前世療法の新しい展開を教えるために、神様のお使いで参りました。これから、あなたに浄霊の仕方を教えます」と。

どうやら、高級霊と呼ばれる存在がメッセージを携えて憑依したらしいと察した私は、動揺を隠して、その浄霊の方法を聞いてみることにしました。

それは前項の霊信の「周りの協力によって妨げるものの判断が下せるようになる」という文言と、前日にM子さんにおこなったセッションで、「これより先へと進むたび行うであろう霊信の口頭による伝達がある」とケイシーを名乗る霊の告げた文言とが頭をよぎったからでした。

その「神の使いを名乗る霊的存在(高級霊と呼ぶ)」が教えたことは、要するに、前世に戻れない場合は、その者に未浄化霊が憑依している可能性があるから、浄霊して霊界へと送り出してやりなさい、ということでした。

その道具として、不動明王の真言と般若心経を用いなさいということでした。

私は霊信との符合の不思議さに駆られて、憑依霊に「あなたは、私に霊信を送ってきた守護霊団との繋がりがあるのか」と尋ねてみました。

回答は「神様と守護霊団の指示によって、あなたのもとに参りました。霊団は時期を見て霊信を再開します」というものでした。

M子さんを受信者として経由する私あて霊信は、2007年2月14日を最後に途絶えていました。
もちろんこのクライアントが、私に霊信が届いていることや、それが途絶えていることを知る由もありません。

さて、縷々述べてきた憑依現象に関わる「意識現象の諸事実」をSAM催眠学では、霊的存在が実在し、その憑依現象を認める立場に立っています。

これを、SAM催眠学における「憑依仮説」と呼んでいます。

そもそも、SAM前世療法の作業仮説が霊信の告げた諸内容をもとに成り立っていますから、私の守護霊団を名乗る送信霊の存在を認めていることは明白です。


注: 「憑依」と言うと、おどろおどろしい語感がつきまといますが、SAM催眠学では「肉体を持たない諸霊が、肉体を持つ者の肉体諸器官(発声器官など)を使って自己表現すること」と定義しています。なお、2007年1月~2月の1ヶ月余に渡って送られてきた私あて全霊信は、このブログに公開してあります。(ラベル「私あて霊信の公開」参照)


(その6へつづく)

6 件のコメント:

Glsp_10 さんのコメント...

ブログの内容と全く関係の無い書き込みで申し訳ないのですが、アメーバの方のリンクではどうしても移転先にたどり着けず、検索してやっとここを見つけ出しました。リンク先がこちらのブログのアドレス(http://samzense.blogspot.jp/)になっていないようです。確認をお願いいたします。

シュヴァル さんのコメント...

移転おめでとうございます。

ようやくたどり着きました
旧ブログからの直接リンクだと
このブログは権限がないと表示されてしまいます。何か問題があるんでしょうか?

稲垣勝巳 さんのコメント...

グーグルブログへの移転先が正しく表示されていなかったようで失礼しました。
アメブロの移転先も変更しておきました。

アメブロのコメント欄は字数が2000文字の制限があるので、不便を感じていましたが、こちらではその制限が外れるということが移転の一番の動機です。

なお、移転作業は結構大変で、友人の援助(任せっきり)でやっと終えました。

ショウタ さんのコメント...

やっとたどり着けました。。

グーグルIDいらないのですね

脳は道具という理論は『あの世に聞いたこの世の仕組み』の本とブログで有名になった雲黒斎さんの守護霊との会話内容に似ています

VITA ÆTERNA さんのコメント...

こんにちは。ブログのご移転おめでとうございます。
遅くなりましたが、お陰をもちましてようやくたどり着くことができました。

さて憑依仮説についてですが、こちらは大変興味深い現象だと思います。しかしながら、私は未浄化霊とされる存在もクライアントが脳内で作り出した仮想人格であるという可能性を捨てきれないでいます。その理由としまして、浄霊という行為をする際にクライアントに現れる未浄化霊とされる存在はクライアントが所属する文化圏や宗教観によって大きな相違があると思われるからです。私見によりますと、日本においては未浄化霊としてその存在が現れるケースが多いと思われますが、対して例えばキリスト教文化圏においてはこのような存在が現れることはあまり聞くことがなく、これに類似するものはおそらく悪魔という形で現れてくると思われます。逆に日本において仏教を信仰しているクライアントにキリスト教における悪魔のような存在が現れるケースはほとんどないと思われますが、実際の検証ではどのような結果になっていますでしょうか。

久しぶりの登場にもかかわらず、いきなりの懐疑的な発言で申し訳ありません。
よろしければ今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

稲垣勝巳 さんのコメント...

SAM催眠学では「肉体を持たない諸霊が、肉体を持つ者の肉体諸器官(発声器官など)を使って自己表現すること」と定義しています。そして、この定義どおりの意識現象の諸事実がSAM前世療法のセッションで累積しています。精神医学では「憑依妄想」が知られており、VITA ÆTERNA さんの懐疑も、それではないかということだろうと拝察でき、霊的現象についてまずは懐疑、ないし判断留保されることは健全な精神だと思います。もちろん、未浄化霊の憑依が妄想であることは排除できませんが、私が憑依仮説を認めるに至った経緯は、①統合失調症や境界性人格障害の疑いのないクライアントにも憑依現象が起こること。②クライアントには憑依されているとおぼしき自覚がないこと。魂遡行催眠の阻害によって未浄化霊の憑依現象が確認できること。浄霊後には魂状態への遡行に成功すること。③浄霊の作業によって、多くは痙攣や身もだえ等の身体反応が生じ、作業終了と同時にそれが治まること。④浄霊後、肩の重さが解消した、気分が軽快したなったなどの報告があるなど、憑依妄想でかたづけることができない諸観察・報告が累積しているからです。未浄化霊は自己表現を指の回答でおこなうことがほとんですから、検証可能な具体的な住所・氏名を明らかにできることはほとんどありません。クライアントに霊媒体質がある場合には、検証できたことが数事例あります。ただし、悪魔、地獄霊、動物霊の憑依事例はありません。
そもそも、SAM前世療法の成立は、拙著読者M子さんを経由しておこなわれたPCによる自動書記が契機ですから、この自動書記がM子さんの憑依妄想だと判断していれば、SAM前世療法も、応答型真性異言「ラタラジューの事例」も、存在するはずのないものです。
私あて霊信の真偽についての検討は、ラベル「SAM前世療法の成立」で縷々述べていますので、そちらをごらんください。また、海外の信頼できそうな医師の30年にわたる膨大な浄霊記録は、C.A.ウィックランド『迷える霊との対話』ハート出版、2003が参考になります。ちなみにウィックランド(1861~1945)は、博士号を持つ精神科医でシカゴ医師会、イリノイ州医師会、米国科学振興会等の会員として活躍した人物です。

私あて霊信を信頼に値するとすれば、
私の守護霊団を名乗る霊的存在は、唯物論側に位置し、懐疑主義者であった私に、霊信を通して、霊的存在の復権を企てていると感じています。