2012年3月9日金曜日

不思議な憑依現象その2

前ブログで紹介した先祖霊が憑依したとおぼしき52歳男性クライアントはどうも霊媒体質だと思われます。
この霊媒体質を持つ52歳男性クライアントの功徳を積むということで、SAM前世療法で魂状態の自覚に至ったところで次のような暗示をして、未浄化霊の憑依を許可し、浄霊しました。
「この部屋(研究室)の光に引き寄せられて、癒しを求めている未浄化霊には、この者に憑依することを許可します。3つ数えたら憑依をしてよろしい」 
3つ数えた後、憑依状態を確認しました。
「あなたの身元を尋ねます。あなたは男性ですか、女性ですか、名前と年齢を教えてください」
「ナカガワチエコ18歳です」 このあとすすり泣きを始めました。
「あなたはどのような状況にいるのですか」
「空襲で周りは火事になっています。私は防空頭巾を被って逃げています。爆弾が落ちてきて・・・・学徒動員で工場で働いていて・・・・その後はわかりません」
 すすり泣きが激しくなりました。
「あなたの生活している町はどこでしょう?」
「名古屋です」
「あなたは空襲の爆弾が落ちてきた後、命をなくしているのですよ。それが分かっていませんか?」
「分かりません。家族がどうなってしまったか心配でたまりません」
「あなたは死んでいるのに、それに気づかず、苦しいのでこの者に憑依をしているのです。あなたはもう肉体がないのです。だから、行くべき光の世界へいきなさい。そこへ連れていってくださる方が現れますから、その方に導かれて光りの世界、霊界へと上がるのですよ」
クライアント男性は「苦しい、熱い」と言い出してもがき始めるので、
「あなたが憑依しているこの者の肉体を通してあなたをヒーリングをします。苦しみが癒されますよ。そのあとで、浄霊の儀式をしてあなたを必ず送ってあげますからね」
こうして、未浄化霊が穏やかに落ち着くのを待って、浄霊をおこないました。
覚醒後に、体験した意識現象の感想は次のようでした。
里沙さんとは違い、このクライアントは憑依中の記憶があり、それをモニターできたようです。
①白いブラウスにモンペのようなものを履いた防空頭巾の若い娘の姿が見えた。
②アツタという言葉と昭和20年5月14日という日付が脳裏に浮かんだ。
そこで、「名古屋大空襲」で検索したところ、昭和20年5月14日にB29爆撃機530機、投下爆弾2,515トン、罹災者66,585名、死者319名という記録が確認できました。
「アツタ」という言葉は、名古屋市「熱田区」を指すのでしょうが、5月14日の空襲では熱田区は被害区域には入っていませんでした。 この日の空襲は、名古屋市北部に存在した軍需工場に集中されたらしく、そうした軍需工場で働くナカガワチエコはそこで罹災したものと思われます。そして、彼女の実家が熱田区であろうと推測できます。
このクライアントの生地・現住所ともに関西です。名古屋や中京圏に在住したことはなく、名古屋の土地勘はありません。
熱田神宮は知っているということでしたが、「熱田区」のあることは知らないし、5月14日の名古屋大空襲については全く知らないということでした。
したがって、この未浄化霊とおぼしきナカガワチエコ18歳の実在した信憑性はかなり高いと思われました。
5月14日の319名の死者名簿が現存していれば、検証してみたいものです。
こうしたSAMの魂自覚状態における未浄化霊の意図的被憑依現象は、クライアントに霊媒体質があれば可能であるようです。
これまでにも守護的存在の意図的被憑依現象は8例を数えます。
余談になりますが、太平洋戦争における米軍の非戦闘員への無差別空襲は明らかに国際法違反です。ましてや広島・長崎の原爆投下は言語道断の非人道的犯罪行為です。
しかも、これら戦争犯罪に対する公式謝罪は今もなされていません。
ナカガワチエコの無念さ、戦後60余年もさまよっている哀れさに胸が痛みました。

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