SAM催眠学序説 その150
1 霊信現象のいきさつ
15年前、2007年1月11日~2月14日の毎夜に霊信とおぼしき通信がわたしに届くという超常現象が起こりました。
「霊信」とは文字通り、わたしの守護霊団とおぼしき存在からの通信現象のことです。
チャネリングと類似の意味ですが、こちらの用語はニューエイジと呼ばれるスピチュアル系の人々の用い始めた言葉のようです。
それに先だって、「シルバーバーチの霊言」、「モーゼスの霊訓」、「アラン・カルディックの霊の書」など、近代スピリチュアリズムにおいては高級霊からの通信を「霊信」という用語で呼んでいますから、本ブログでも「チャネリング」ではなく「霊信」で統一します。
わたしあて霊信の受信者は、2007年当時、拙著(『前世療法の探究』春秋社)の読者M子さんでした。
この受信者M子さんは、当時26歳の東京在住の派遣社員でした。
ちなみにM子さんとわたしとは、霊信が届くまでに著者と一般読者という以外に面識は一切ありませんでした。
2 霊信が届く以前のわたしの立場
わたしは、霊的感性があると自覚したことは皆無で、それまでに霊との交信などを望んだことも一切ありませんし、何の目的で、よりもよってなぜわたしに、霊信が届くのか、いまだに不可解のままでいます。
霊信によれば、わたしあての霊信内容は「すべて神の計画」なのだ、と告げられていますが、なぜ「神」とおぼしき存在が、なぜわたしを選んで計画されたのかが、不可解だという思いがいまだに強まるばかりです。
以前のわたしは、唯物論に染められ、それなりに学生運動に参加した全共闘世代の人間であり、2005年に「タエの事例」に出会うまでは、明らかに唯物論者であり、宗教や霊的存在について考えたこともなく、信仰心などとは無縁で、まったく無関心で生きてきたからです。
そういうわたしが、左翼過激思想の要注意人物として、当時の岐阜県公安警察のブラックリストに顔写真とともに載っていることを、教員奉職後数年経ってから、中学生時代の剣道部の友人で岐阜県警公安部の警察官によって、こっそり教えられています。
道理で、なるほど、教員採用試験結果が「保留」だったのかと納得できたものです。
ちなみに、わたしは学生時代に特定の過激派組織(セクト)に所属したことも、教職に就いてから日教組など労働組合に所属したことも一切ありません。 もともと組織にはなじむことのできない人間であると思っていました。
3 霊信現象と自動書記
したがって、信仰心のないわたしにとって、2007年1月11日から届くようになった霊信は、望んでもいないのに、唐突に、M子さんを経由して届くようになった超常現象であり、それらしい心当たりの全くないものでした。
2006年の年末に、拙著読者のM子さんから読後の感想メールが届き、その文面には自分は幼いころからチャネリング能力があり、現在もチャネリングによって友人の父親などの病気の治療法について霊的存在からの情報を得ている、という内容でした。
そこで、メールのお礼の返信に興味半分で「わたしについてチャネリングをしてもらえますか?」という依頼を2007年1月11日夜にした、なんとその1時間ほど後に受信者M子さんを経由して、第1霊信(2007.1.11、22:44着信)が届くということが起こったのです。
さらに、驚くべきことに、第1霊信の文章量が、A4用紙びっしり4枚分あったことでした。
もし、M子さんが霊信だと称してが作文したとを疑っても、1時間そこそこでは、とても打てるはずがない量と質の内容でした。
おそらく、唯物論者で懐疑的思考の旺盛なわたしに、この超常現象が、M子さんの自動書記による真性の霊信現象であることを示すための仕業だったと思われます。
ちなみに第12霊信では、通信霊は「これは私からの霊信であり、M子の言葉ではない 。M子の妄想ではない。妄想では答えられないものである」とわざわざ断わっています。
1月11日から2月14日まで約一ヶ月間毎夜霊信が届いたというわけです。 全霊信の文章量はA4用紙84枚に及んでいます。(SAM催眠学序説48~71参照) 全霊信の1回ごとの文章量はA4用紙2~4枚でした。
M子さんによれば、霊信の届く前兆として後頭部に鈍痛が起こるので、それを感知してパソコンの前に座ると、自動的に指が構えてキイを打つという自動書記現象が起こるということでした。
また、パソコンによる自動書記の最中には、打ち込まれていく文章がどんな内容なのか分からないということです。
どうやら、浅いトランス状態で自動書記現象が起こっていたと推測できます。
M子さんは、霊信を受信すると同時にわたしのパソコンに転送しているということでした。
わたしは、2007年1月27日、M子さんに当研究室に来ていただき、1例だけですが、こうしたパソコンによる自動書記現象を目前で確認しています。
受信状態にあるM子さんは、明らかにトランス状態にあり、朦朧とした目線でブラインドタッチでキイを叩いていました。 M子さんにはふだんでも、ブラインドタッチで文章が打てるパソコン技能があるということです。
プリントアウトした霊信は、主述のねじれや誤字・脱字のないほぼ完璧に近いものでした。
彼女によれば、受信中はどのような内容を打っているのかまったく分からないということです。
そして、ときどき「違う!」という頭の中で声が聞こえると、指が自動的に打ち直しをするという自覚はあるということでした。
4 霊信(超常現象)の真偽について
このブログに公開している霊信の真偽については、霊信をもらった直後、わたしが抱いた次の4点の懐疑的視点で、文体も含めて判断しながらエンタテインメントとして読んで下さるとうれしく思います。
もし、お気づきの点やご質問が出てきましたら、気楽にコメントしてください。
①受信者M子さんの作為による創作ではないか
②M子さんの無意識的創作、または妄想ではないか
③高級霊を装った低級霊による悪ふざけの霊信ではないか
④高級霊(わたしの守護霊団)からの真性の霊信ではないか
2007年のわたしあて霊信基づく仮説によって、その1年後の2008年にSAM前世療法が創始され、2009年には世界で5例目の応答型真性異言「ラタラジューの事例」があらわれました。
この現象は、霊信の信憑性を示す何よりの証拠ではないでしょうか。
こうして、SAM前世療法のその後7年間の実践の累積によって「SAM催眠学」が形成されていきました。
なお、 付記すれば、2015年5月16日のSAM前世療法セッションで、魂状態に遡行した50代女性クライアントに憑依してきたわたしの守護霊を名乗る霊が「霊信の公開によってあらためて霊的真理を世に広めよ」というメッセージを告げてきました。
さて、この日、わたしの守護霊の告げた「霊的真理」とは、霊的存在と地上の人間とは交信が可能なこと、したがって、自分たちのような霊的存在が実在していること、を意味していると思われます。
本ブログで、霊信の公開を2015年5月16日夜から開始するつもりでいた矢先のタイミングを計ったような、わたしの守護霊を名乗る存在からのメッセージでした。
なんと不思議な符合というべきでしょうか。
さらに言えば、このセッション中に憑依してきたわたしの守護霊は、わたしが当日夜から霊信の公開を始めることをあらかじめ察知しており、そのためにメッセージを携えてきたとも告げています。
同様に、わたしの1時間ほど前の具体的行動を、どこからか見ており、ずばり指摘したとしか思われない、第3霊信の文言もあります。
ちなみに、かの通信霊シルバー・バーチは次のようなことを述べています。
「霊的な知識を手にした人間は、自分のもとを訪れる人にそれを提供する義務があります」
「知識には責任が伴うというのが私の一貫したテーマです。知識による恩恵を受けたからには、こんどはそれをいかに生かすかという責任が必ず生じます。そこにあなたの自由意志による選択が問われます。それがあなた自身の責任の尺度となるのであり、これだけは他の誰一人として代わってあげるわけにはいきません」
このとき降りてきたわたしの守護霊の目的も、シルバーバーチと同様のことをわたしに伝えるためだと思ったとしても、必ずしもまちがいではないだろうと考えています。
5 霊信の真偽の一つの指標としての予言の実現
わたし宛て霊信内容には、四つのかなり具体的な予言があります。 この予言のその後の的中・ 実現の有無が、少なくとも霊信がでたらめでないことの検証になると思います。
その ①
第1霊信で 「あなたが癒やしを起こすとき、多くの高級霊が治療霊としてあなたのもとに集まる」と予言しています。
このことは、その後の様々な症例に対しておこなったヒーリングの改善効果が90%越える確率で起きていることから実証されたと考えます。 とりわけ、血行不良による凝りの改善、関節の痛み、腰痛などには著効が現れます。 ちなみに、わたしは、気功もレイキも学んだ経験は一切ありません。 わたしのヒーリング能力は、霊信を信じるならば、スピリットヒーリングと呼ばれるものだと思います。 したがって、第1霊信のヒーリング能力覚醒についての予言は実現したと判断できます。
その ②
第8霊信で「あなたはいずれ前回とは異なる内容の本を出版することとなる。全貌が異なるのではなく、方向性が異なるのだ。それは、多くの人をひきつけるものとなる」と予言しています。
2007年1月のこの予言から3年後の2010年10月に、2冊目の拙著『生まれ変わりが科学的に証明された』をナチュラルスピリット社から出版することができました。 わたしは1冊目の『前世療法の探究』春秋社、2006、の初めての出版で編集作業の大変なことを実感しましたし、2冊目の出版など考えてもいませんでした。 したがって、2冊目の本の内容が「全貌が異なるのではなく、方向性が異なる」という予言の意味も全く理解不能でした。 応答型真性異言事例の紹介という主題は、前世療法を取り上げたという点では1冊目と全貌は異なっていません。 しかし、前世人格の顕現化という霊的現象、霊的存在と生まれ変わりを科学的事実だと認める明確な方向性は、1冊目ではためらっていたことでした。 こうした点から、本の全貌は異なっていないが方向性が異なる、という第8霊信の予言は的中していると認めざるを得ません。
その ③
第11霊信で「そして、前世療法についてだがあなたは自らの霊性により独自性を持つようになる。あなたの療法は、あなたにしかできないものになる」と予言しています。
この予言の1年後の2008年末に「SAM前世療法」が登録商標として認可されることになりました。 SAM前世療法では、「魂表層を構成している前世人格を呼び出し、対話する」ことを仮説とし、そのための催眠誘導技法を「魂遡行催眠」と名付けました。 「前世の記憶を想起させる」一般的な前世療法とは一線を画した世界唯一の前世療法だと自負しています。 したがって、この第11霊信の前世療法についての予言は実現したと判断できます。
その ④
第14霊信で「あなたは今世で出会うべき女性がいる。その女性とはあなたが過去生において死別した愛する者である。その者は、まだしばらくはあなたと再会することはない。なぜ、出逢う前にあなたにこの話を語るのか。それはあなたがその事に興味を抱くということが重要だからである。あなたはその者が誰なのか、いつ出会うのか、どのような死別を経験したのか、それらに興味を抱くだけでよいのだ。そこからあなたは引き寄せられていく。あなたの魂の傷を持つ者は求め始める。それでよい。あなたは、それを許すだけでよいのだ。あなたが今後出会い癒やしを与える者により、その女性との繋がりは得られる。・・・その糸はM子からは生じない。あなたの現在知る者からは、そのきっかけは得られない・・・」と予言しています。
ご本人のプライバシーに関わりますので、この予言内容どおりの女性とは、その後のSAM前世療法のクライアントとして数年後に実際に出会っていますとだけ言っておきます。 ただし、この予言に該当する女性は2人出現しています。
こうして、この第14霊信の予言も実現していると判断できます。
6 まとめ
公開してあるわたしあて霊信が、M子さんのパソコンによる自動書記という「意識現象の事実」 は確認していますが、通信霊の実在と霊信内容のほとんどの真偽については検証不可能です。
しかしながら、紹介した四つの予言が、その後の数年間の経過のなかで次々に的中・実現していることは確かに確認できた事実です。
また、霊信が告げてきた魂の二層構造仮説に基づいて実践してきたSAM前世療法によって、生まれ変わりの信憑性がきわめて高い「タエの事例」、「ラタラジューの事例」があらわれたことは、霊信がでたらめでないことを証明していると思います。
こうした検証できたこと以外の霊信内容の真偽については、判断留保としておくほかありません。
全知全能である神らしき存在からの第5霊信で、そうした存在は次のように告げています。
「あなた方は、構えていては何も見い出せなくなる。もっと、楽しみなさい。 これは「遊び」なのだ。すべての計画は、そうである」
本ブログに公開してある全霊信(SAM催眠学序説48~71)を、肩の凝らないファンタスティックな遊びの読み物としてどうぞ楽しんで読んでみてください。 そしてお気づきの点や疑問点について、忌憚なくご指摘ください。
9 件のコメント:
M子さんにしろ、理沙さん(前世はタエ?)にしろ、一般的に言えば霊感と言っていいのか、こういった能力は男より女のほうが多いみたいですね。できるだけ検証できるにこしたことはないのだが、何%が本当の霊現象かはともかく、こういう人がいることは事実なのだから、幻覚と勝手に決めつけず、悪用さえしなければ、一つの能力として認めていいのでは。
本ブログの「コメント投稿の留意点」には以下のことを掲げています。
本ブログのコンセプトは、生まれ変わりや霊魂の実在について、「いかなる意識現象も先験的に否定せず、いかなる意識現象も検証なくして容認せず」です。
そしてまた、「観念よりも事実」、「理屈よりも実証」を重んじることも掲げています。
>第11霊信で「そして、前世療法についてだがあなたは自らの霊性により独自性を持つようになる。あなたの療法は、あなたにしかできないものになる」と予言しています。
この点が気になっています。
これは、「稲垣先生の霊性によって可能な前世療法のため、稲垣先生個人にしかできない」という意味に捉えてしまったのですが、仮に私がSAM前世療法を学んでも、稲垣先生と同じことはできないという事でしょうか?
小林 さん
わたしの主宰している催眠塾の卒業生たちは、SAM前世療法の誘導定式を学び、それに忠実に従えば前世人格の顕現化現象を起こすことが可能であることが実証済みです。
つまり、前世人格の顕現化現象については、誰でもSAM前世療法の催眠誘導の定式に従えば、わたし同様の結果が得られるということですから「再現性」があるということです。
再現性は科学性の条件の一つです。
したがって、わたし個人の特殊能力の有無にかかわらず、誰にでもSAM前世療法で結果を出すことは可能だということです。
わたしの本ブログのコンセプトは「生まれ変わりの実証的探究」です。
この立ち位置は、終始一貫してきたつもりです。
わたしあて霊信の真偽についても、検証できることは検証し、真偽をできるかぎり明らかにしたいということです。
真偽の判断ができない場合は、判断留保とすることが公正な態度だと考えます。
小林さん
霊信第11霊信で「そして、前世療法についてだがあなたは自らの霊性により独自性を持つようになる。あなたの療法は、あなたにしかできないものになる」という予言をわたしは次のように解釈しています。
1 わたしの「霊性」とは、それまで唯物論者であったわたしが、霊や魂の存在を認めるようになること。
2 「わたしにしかできない前世療法」とは、わたしが、魂、霊体(オーラ)、前世人格などを認めること(霊性)によってしか開発できない独自の前世療法、つまり前世人格の顕現化を可能にする前世療法を開発することになるだろうということ。
わたしは以上のような解釈をしています。
匿名さんへ
1.「理沙さん」の漢字が違います。「里沙さん」です。
2.稲垣先生は、「霊現象」を認めています。なぜなら、未浄化霊の「浄霊」をセッション中に行うからです。「霊現象」を認めていない人が「浄霊」をするのでしょうか?
3.稲垣先生は、「幻覚と勝手に決めつける」ことはされたことはありません。まず、「幻覚」という言葉を使っていません。
匿名さんは、SAM前世療法の成り立ちに対して「根本的に大きな勘違い」をされておられるようです。もう一度よく調べてからコメントをされることをおすすめします。
小林さんへ
私はSAM前世療法士として今活動しています。
当たり前ですが、稲垣先生のセッションを受けたことがあります。稲垣先生が、セッションで「催眠塾」で教えてくださった以外の特別な事をされていると感じたことは一度もありません。
稲垣先生は、「催眠塾」でご自身がセッションで行っておられる技能、そして催眠学、何十年と教育催眠に関わってこられた経験を通して私たちに「催眠の基礎」を教えてくださっています。
私たちは、稲垣先生から「SAM前世療法」を学ぶと同時に「催眠とはどんなことなのか。」を8回の「催眠塾」で学びます。マスコミなどの情報から「催眠」への大きな偏見が生まれたために多くの人は「催眠」に対して誤解があります。私自身がそうでした。
例えば
「催眠」=「怪しい」
そういった間違えた刷り込みがあることを教えていただきました。「催眠」は身近なものであり自律神経さえ整える作用があると教えてもらった時には驚きました。
一般的な「ヒプノスクール」では、セッションでの必要技能は教えてもらえます。
けれども、稲垣先生のように「SAM前世療法の誘導技能」「技能の裏付けとなる催眠学の先行研究理論」を交えて教えてもらえる場所は他にはないそうです。
多くの人は「催眠塾」で学ぶことを、当たり前のように感じていると思いますが、実はこの「催眠塾」がなかったかもしれないのです。もともと稲垣先生は「塾」を開こうと考えておられなかったそうです。
「塾」を開くように「守護霊を名乗る霊」がメッセージを伝えてきたから今の「催眠塾」があるのです。
今回のブログの文中
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2015年5月16日のSAM前世療法セッションで、魂状態に遡行した50代女性クライアントに憑依してきたわたしの守護霊を名乗る霊が「霊信の公開によってあらためて霊的真理を世に広めよ」というメッセージを告げてきました。
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また、他のクライアントのセッション中「守護霊を名乗る霊」が顕現化しメッセージが告げられたのです。
「このまま、SAMを終わらせてはならぬ!」
稲垣先生は、「守護霊を名乗る霊」がメッセージを告げたのをきっかけに「催眠塾」をひらかれたのです。
仮に、小林さんの解釈したとおり「稲垣先生の霊性によって可能な前世療法のため、稲垣先生個人にしかできない」とします。
「守護霊を名乗る霊」が、「霊的真理を広めよ」「SAMを終わらせてはならぬ。」と稲垣先生に伝えてくるでしょうか?
小林さんは、稲垣先生を信じ、一回一回の塾を大切にしていったとき、「SAM前世療法が修得できる」と思います。
宝田さん
適切なコメントをいただき恐縮です。
ありがとうございました。
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