2014年7月1日火曜日

SAM催眠学の考える潜在意識の深奥レベル

   SAM催眠学序説 その12


SAM前世療法のクライアントとしておいでになった、ワイス式前世療法のセラピスト、あるいはワイス式前世療法の被験者と話し合う機会がこれまでに何度もありました。
 

成瀬学派のアカデミックな催眠法を学んできた私には、なぜワイス式前世療法のセッション中に催眠深度を測定する過程がないのか理解に苦しむところです。
 

なぜなら、催眠状態独自の脳波が発見されておらず、瞑想状態・まどろみ状態と類似のα波優勢の脳波であることしかわかっていないので、クライアントが確実に 催眠状態にあるのかどうかを知るためには、一定の尺度に基づいて催眠深度を測定しておかないと、催眠に入っている、いない、の明確な判断ができないからです。
 

ところで、催眠状態に深度の違いがあることは催眠学上の合意であると言ってよいと思います。
 

浅 い→深いの順に、「運動催眠」→「知覚催眠」→「記憶催眠」→「夢遊催眠」という4段階の深度が名付けられています。

そして、それぞれの深度で起こる催眠現象の典型をいくつかを抽出して「標準催眠尺度」が設けられています。

たとえば、手の接着現象(運動催眠)、幻聴現象(知覚催眠)、年齢忘却現象(記憶催 眠)、後催眠暗示遂行現象(夢遊催眠)のように。
成瀬悟策標準催眠深度表によれば、「夢遊催眠」がもっとも深い催眠状態だとされています。
 

私は、「無意識」の実在を実感するために、催眠研究に踏み込んだ事情から、「後催眠暗示遂行現象」を何度も実験し、確認してきました。
 

たとえば、「これから催眠から覚めます。しばらくして私がポンと手を叩くと、あなたはきっと窓を開けたくなって開けるでしょう。でも、わたしがこうしてあなたに指示したことはけっして思い出すことはありません」と暗示(後催眠暗示)して覚醒させます。
そうすると、被験者はもじもじ、あるいはトランス状態になって、窓を開けます。

窓を開けた理由を尋ねても、「なんとなく」とか「息苦しいから」とか答えるのみで、催眠者から催眠中に指示されたことを思い出すことはありません。
 

この後催眠遂行現象によって、人間にはどうしても自覚できないもう一つの隠れた意識つまり、無意識・下意識・潜在意識などと名付けられる意識があるという一つの証明になるわけです。
 

ところで、SAM前世療法の作業仮説では、「潜在意識は魂の表層に存在する前世の者たちによって作り出されている」という「魂の二層構造仮説」に立ってセッションを展開します。
そして、「魂状態の自覚」へ誘導するために「魂遡行催眠」と名付けた最終誘導過程を踏みます。
 

作業仮説に基づいて潜在意識を作り出している源まで遡行するわけですから、まさに潜在意識の深奥なるものへと催眠深度を深めることになると思っています。
おそらく夢遊催眠以上の最深度へと誘導することになっているはずです。
 

「魂状態の自覚」とは、多くのクライアントの報告する意識現象の事実によれば
 

①体重の感覚がまったくなくなる。つまり、身体を持っている感覚が消失する。
 

②「私という意識のみ」がある状態になる。つまり、純粋な意識だけが存在している自覚になる。
 

③肉体から意識(魂?)が遊離している状態になる。つまり、体外離脱状態の自覚になる。
 

という報告を受けています。
 

「ラタラジュー」は、里沙さんをこのような魂状態まで遡行させ、魂の表層から呼び出した前世人格です。
 

また、これまでに医師4名、大学の臨床心理専門家4名を魂遡行催眠によって「魂状態の自覚」に到達することに成功し前世人格の顕現化が起こっていますから、 潜在意識の深奥に魂状態の自覚が潜んでいることは普遍的事実だろうと思われます。
でなければ、「魂=soul」という語が作られる理由がないと思われま す。
 

以下は、私あて第12霊信で通信霊が告げている文言です。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
潜在意識より深奥なるものを、すべて「集合意識」とまとめることは適切ではない。
だが、それらを「人からの見解のみで理解する」ことはできないのだ。
集合意識に含まれるものを、私たちが説明を与え分けていくことは許されない。
それはあなた方の世界に存在する者がおこなうべきものである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


私がSAM催眠学で探究してきた「魂状態への遡行」という催眠深度は、上記の「集合意識」を探究していることになるのではないかと思っています。
 

つまり、魂の表層全体こそ、個々の前世の者たちが作り出している潜在意識がネットワークを結んでいる「集合意識」に他ならないと考えられるからです。
 

そして、このような情報は、「人からの見解のみで理解することができない」、通信霊からの情報を検証することによって明らかになってきたことだからです。


(その13へつづく)

0 件のコメント: