2013年8月7日水曜日

SAM前世療法の成立 その18

守護霊団第8霊による奇妙な霊信(憑依仮説を裏づける実例)
奇妙な霊信とは、それが一見シュールリアリズム風の絵によって霊信が始まっているからです。
ことの起こりは2012年10月に始まりました。
ちょうどその頃、私の催眠塾で学んでいたAさんの、姉の娘である高校1年B子(Aさんにとって姪)さんが、突然授業中に奇妙な鉛筆画を描かずにいられなくなったという事態が起きました。
描いている本人にまったく意味の分からない絵を、無自覚のままどんどん描いていってしまうという自動書記に類似の心理状態が起きているとのことです。
もちろん、ふだんのB子さんに精神疾患を疑わせるような言動はなく、明るい元気な娘だということです。
ただ、幼少より霊的感性が豊かな子だったそうです。
その後、2013年2月27日、3月4日、3月18日、5月29日、7月2日に、たいていは夜中、どうしても描かずにいられない衝動に駆られてベッドから起き上がり、A4用紙に鉛筆による絵を5枚描いたということです。
この奇妙な鉛筆画を自分の意志からではなく、描かされているという感覚でなぜ描くことになったのか、その謎解きを、セラピストである叔母のAさんに依頼してきたというわけです。
Aさんもこの不思議な、ある意味不気味な絵の解釈に困惑し、私の見解を聞かせてほしいと依頼してきました。B子さんの妄想が描かせた絵なのか。それとも別の何らかの意味があるのか。
私は、催眠塾門下生のAさんのこの依頼を受けたとき、霊能者ではないので、絵を見てもおそらくなにも霊感らしきことは働かないから、謎解きのお役に立てないだろうと回答しました。
Aさんはことの外熱心に、姪の描いた絵を見てほしいと、とうとう私の研究室まで訪ねてきました。
姪のB子さんが、自分がおかしくなったのではないかという不安に怯えているし、叔母としてなんとかしてやりたいと思うので、とにかく絵を見ていただきたいとのことでした。
絵を見せられて、案の定、私には皆目見当のつかない絵ばかりで、6枚の絵を関連づけて含意を読み取ることはとてもできない相談でした。
ヒントは最初の絵にあるだろうと考え、検討していると、神社らしきものが図案化された建築物とその入り口に至る5段の階段の図柄から、出雲大社の本殿ではないかという直感が走りました。
そのように見てみると、出雲大社の本殿の前の空間に一対の勾玉が描かれています。その勾玉が漏斗のような物に吸い込まれそうになっており、吸い込まれる先には臼のような物があり、その臼が口を開けています。その横には目鼻のないのっぺりした首から上だけの顔が大口を開けており、その細い首が管のようにうねり、その管の先に封書が描かれています。
この最初の絵から読み取れる断片は、出雲大社、容れ物に吸い込まれる魂、封書に込められたメッセージとそれを話したがっているような顔、ということになるでしょうか。
2枚目の絵では十文字の帯を架けられ、ひび割れて所々欠けている地球らしき球体と、それに紐状のものでつながっている別の天体らしき球体が書かれています。この天体も、ひび割れを縫ってあるような糸目の傷跡があります。

3枚目では大木が枝派を広げ、こんもり広がった葉がそのまま女性の髪でもあり、その髪を持つ女性の横顔からは涙がこぼれて落ちています。
4枚目では1枚目の絵にあった、魂が吸い込まれた臼のような容れ物に鎖が三重に巻かれ、錠がかけられています。その容れ物の上部には、目から上が斜めに切り取られた顔が乗っており、大きな口を開けて、その先にレールのような物が延びて、球体の中にある封書を貫き、最後は大きな眼につながっています。
この大きな眼は長い密生したまつげを持ち、カッと見開いています。
5・6枚目は同じ図柄です。5月29日に描いた絵が中途であったため、7月2日にそれに描き足したということでした。
大きな足から幹につながる大木、その幹に鼻とと口がついており、大口を開けて叫んでいる。右斜め上に大きな口を開け血を滴らせている球体、その下には土星らしき球体、木の幹を挟んで十文字の帯を架けられた地球が描かれています。
さて、このように5枚の絵を検討していると、何らかの霊的存在がメッセージとして発信している絵ではないだろうかという直感が走りました。
そこで、Aさんを魂状態まで催眠誘導し、こうした絵をB子さんに描かせて、メッセージを伝えようとしている霊的存在がいるのなら憑依をしてもらい、メッセージを聞いてみるという提案をしました。
Aさんはこの提案を了承してくれたので、早速実行に移しました。
2時間にわたるこの憑依セッションで、明らかになってきたことを要約すると、次のようなことになります。
Aさんが魂状態の自覚に至ったところで、「B子に絵を描かせ、それによってメッセージを伝えようとしている霊的存在がいるのなら、この者(Aさん)に憑依をしてください」とお願いをしてみました。
なんと、憑依してきた霊は、11の霊から構成されている私の守護霊団の一員で、これまで霊信を伝えたことのない第8番目の霊でした。
この霊は、人として生まれ変わる道ではなく、霊界で独自の修行の道を選んで成長進化をした存在であると語りました。
以下、この第8霊との対話の要約です。
①稲垣への霊信を伝えるため、B子に霊信内容を象徴した絵を描かせた。それをB子が叔母のAに見せ、Aが稲垣のもとを訪ねるのは計画されたことである。自分は出雲の神とつながる者である。
②出雲は復活する。稲垣は急ぎ出雲大社へ行きなさい。そこで、黄泉の国の入り口の封印を解いて入り口を開けるように祈りを捧げなさい。それをしないと魂の覚醒ができない者たちを救えない。
③稲垣は、出雲大社のオオクニヌシノミコトとの深いつながりを持つ。よって、出雲へ出向きなさい。
④神は稲垣のすることを常に見ておいでになる。これから稲垣は一族の者たちと神につながりなさい。
⑤地球の意識は苦しんでいる。地球の子である月の意識は地球の意識の苦しみを識り、血を吐く思いで心配している。地球の危機は迫っている。地球の人々の魂を覚醒させることを急ぎなさい。
⑥地球には土星の月の者たちが生まれ変わっている。土星の月は、自分のもとから地球に送り出した者たちが、地球の危機に見舞われていることを心配している。
⑦地球の危機は、すでに日本から始まっている。よって、人々の魂を覚醒させることを急ぎなさい。出雲へ行きなさい。
ざっと、以上のようなメッセージを守護霊団第8番目の霊から受け取りました。
憑依中のAさんの目からは涙が流れ落ち、憑依霊の発話は、「あ、な、た、は、い、ず、も、へ・・・」のように一音ずつ細切れで発音するという奇妙な発音に終始しました。
また、覚醒後には、憑依中に霊の語ったことの記憶は断片的にしか憶えていないということでした。
さらに、覚醒直後、疲労による下半身の痙攣によって15分程度カウチから起き上がることができませんでした。
私の守護霊団の8番目の霊を名乗る存在の憑依らしいこの現象を、真性の憑依現象だと判断するかどうかは意見の分かれるところでしょう。
まず、霊信を象徴した絵をB子さんに描かせ、その霊信である絵を私の門下生であるAさんを介して私のもとに訪ねさせ、Aさんに憑依して口頭で絵の謎解きをしながら口頭でのメッセージを告げる、という回りくどい手段を取った理由が分かりません。
また、憑依霊が語った「出雲が復活する」、「出雲にある黄泉の国の入り口の封印を解け」など出雲に関わる魂の覚醒についての霊信が謎めいています。
霊信としての奇妙な絵の象徴している意味は、憑依霊の口頭でのメッセージで一応の理解はできそうです。
しかし、絵の意味するところをAさんは憑依セッション前にすでに自分なりに理解しており、無意識のうちに憑依霊の役割演技をして語ったという催眠学的解釈も可能です。
しかし、そのような役割演技だとすると、憑依中のAさんが泣いたり、覚醒直後起き上がれないなどの極度の疲労が生じたことの理解できなくなります。これは演技しているとは思われません。
この憑依か否かの判断の目途は、今後、B子さんの奇妙な絵を描く行為が止まるかどうかであろうと思います。
今回の憑依セッションで、憑依霊の告げたことが本当であれば、B子さんをして霊信としての絵を描かせることはすでに必要がなくなっていると思われるからです。
(その19につづく)

3 件のコメント:

mie さんのコメント...

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この記事を読んでいたら、体がゾクゾクしました。
貴重なメッセージをありがとうございました。
自分にできることをしていきます。

momo さんのコメント...

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稲垣先生へ
改めて先生は人を救う使命のある方なのだと思いました(宗教的な意味ではありません)
くれぐれもご無理などなさらないよう、ご自愛ください。

稲垣勝巳 さんのコメント...

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mieさんmomoさん
コメントありがとうございました。私は特定の宗教に帰依する者ではありません。強いて言うならスピリチュアリズムに濃厚な親近感を感じています。私が願ったり、望んだりしていないにもかかわず、霊信現象が起こり、手からエネルギーが出たり、私自身が戸惑っています。こうした唯物論では理解できない不思議現象を公開することを、通信してくる存在が願っているようですから、ありのままを公開し、疑うべきことを疑って読者の判断を仰げばよいと考えています。