2012年5月6日日曜日

「自己内憑依」現象の不思議な事例

不思議な事例の意味は
①クライアントの潜在意識を宿らせた人差し指によって回答していながら、回答内容についてまったく知らないことを指が勝手に回答した、というセッション後の断言があったこと。
②顕現化した(自己内憑依した)前世人格が、歴史上のかなり著名人であったこと。
の2点を指しています。
30代女性クライアントの示した事例です。
この女性の主訴は、幼少から十字架に強い執着を持ち続けている理由を探りたい、ということでした。
といって、クリスチャンではありません。
例によって魂遡行をおこなったところ、顕現化した前世人格は、口頭の回答はできず、指による回答を望みました。
以下にその指回答の概略を紹介します。
①自分は現世の者の、十字架に対する強い執着に関わっている前世の者である。
②日本人の女性である。
③信長・秀吉を知っている。その時代に生きた。
④キリスト教に帰依し、京の都で主として生活した。
⑤洗礼を与えた者は伴天連の宣教師ではない。
⑥秀吉のキリスト教迫害によって、隠れキリシタンとして生きた。
⑦密かに信仰をつらぬいて死んだ人生に悔いはない。
⑦30代後半で死んだ。
ここまでの指による回答を得たところで、「あなたは、細川ガラシャを知っていますか?」と尋ねたところ、指が肯定を示して激しく立つことを繰り返しました。
そこで、「ひょっとしたら、あなたは当の細川ガラシャですか?」と尋ねると、指はピンと立ち、そうだと肯定を示しました。
「隠れキリシタンとして生きたあなたは、魂の表層にあって、現世の者に自分の信仰に生きた人生を訴えていましたか? 現世の者が十字架に強い執着を持っているのは、あなたの影響ですか?」という質問に、指はイエスの回答を示してピンと立ちました。
「あなたは、細川ガラシャがこの者の前世に存在することを知らせるために、私(稲垣)のもとに行くように現世の者を導きましたか?」と尋ねると、指はピンと立ちイエスの回答を示しました。
この質問をしたのは、クライアントが、私のもとに来る道中、どういうわけか涙がにじんで困ったということをセッション前のカウンセリングで漏らしていたからです。
これまで、こうしたセッション前の現象を訴えるクライアントの場合、潜在意識をとおして前世人格が顕現化できることを喜んでいる現象だ、ということを確認できているからです。
細川ガラシャである、と指で回答したとき、クライアントの眼からは二筋、三筋涙が頬を伝いました。
というわけで、顕現化した前世人格は、明智光秀の娘であり、細川忠興の妻であった細川ガラシャだと名乗ったのです。
しかも、クライアントの女性は、歴史が苦手で細川ガラシャという人物については名前すら全く知らないというのです。
にもかかわらず、指が回答しているときに働いていたモニター意識は、自分の知らないことなのに指が勝手に回答をし、涙が勝手にわき出すという自動動作現象を自覚していたと報告しています。
このクライアント女性が、主訴である十字架に対する幼少からの強い執着の理由について、「ああ、そうだったのか!」と洞察に至ったことは言うまでもありません。
しかし、不思議なことに、覚醒後に最初に出た質問が、「細川ガラシャってどういう人ですか?」でした。
歴史上の著名人が顕現化したのは3例目ですが、クライアント自身が、その顕現化した前世人格の名前はもとより知識が一切ない、と断言した事例は初めてです。
ちなみに、史実によれば細川ガラシャは、石田光成の兵に攻められ、槍によって突き殺されています。享年38歳。また、ガラシャを洗礼し洗礼名を与えたのは、幽閉先で侍女として仕えた洗礼名清原マリアであり、伴天連の宣教師ではありません。
クライアント女性が、全くガラシャを知らないと断言しているにも関わらず、洗礼したのは伴天連宣教師ではないこと、死亡年齢は30代後半であることを、指は正しく回答しています。
この細川ガラシャを名乗る者が、口頭での対話可能であれば、さらに信憑性の高い具体的情報が得られたはずで残念ですが、顕現化した前世人格が口頭で語れる率は、約20%でしかありません。
口頭で話せない理由を、前世人格は指による回答で、「肉体を失ってから時が経っているので現世の者の肉体に憑依しても、その発声器官を操作することが難しい、指くらいであれば操作できる」と答えています。
一方、モニター意識は、声を出そうと自分ではない者があがくけれど、喉がすぼまるような感じで話せそうなのにどうしても声に出せないと感じていた、と報告しています。
クライアント自身が自分の前世の記憶(場面)を想起して語る、という前提でおこなうワイス式前世療法では起こらない現象のようです。
口頭で答えられない現象は、「自己内憑依」した前世人格自身に語らせる、という前提に立つSAM前世療法にともなう独特の現象です。
同時に、モニター意識が、勝手に口が動いて話していたという自覚を持つ「自動発話現象」、勝手に涙がわき出した、勝手に指が回答したと自覚する「自動動作現象」は、SAM前世療法における特徴的な現象のようです。

7 件のコメント:

彦四郎 さんのコメント...

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クライアントご本人様のブログにも書き込みました(消されました)が、本当にその霊が細川ガラシャという確証はどこにもありません。
「過去世が細川ガラシャである」と前世療法を経て名乗っている人はネット上だけでも数人います。
前世療法は万能とは限りません。場合によっては、良くない者を呼び寄せてしまう可能性もあります。特に、有名人は有名なため、別の何かが語ってもおかしくありません。
大切なことは、どうしてそういう結果が導き出されたのかを考えることです。結果を重視してはいけないと私は思います。
過去世が有名人ということと、その人の値打ちは何も関係がありませんが、やはり過去世が有名人であって欲しいと思うことは人の心理です。
過去世が何者であっても自分を見失わないことが大切なんです。

稲垣勝巳 さんのコメント...

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コメントありがとうございました。
このセッションで顕現化した細川ガラシャを名乗った前世人格は、「霊」ではありません。クライアントの魂表層から顕現化した「前世人格」です。そして
、クライアントにとって異物である第三者の憑依霊である場合には、「同一性の感覚」を自覚することがないことが分かっています。だからといって、細川ガラシャの前世人格である確証になるわけでもありません。クライアントの願望が投影されたフィクションの可能性は、あいかわらず排除できないからです。真偽の判断は留保です。
ただし、同様の手続きによって顕現化したネパール人のラタラジュー人格が応答型真性異言を話した事実によって、本物の前世人格であることを検証しています。

彦四郎 さんのコメント...

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あの・・・もう名乗っちゃいますが、私の過去世が明智玉です^^;
正確には石田龍子。石田備後守ながますの娘で明智家の養子になりました。私の過去世にはほかに平維盛がいます。
じゃあどうぞ。
維盛:庶長子だったけど嫡男扱い
玉子:養女だったけど実子扱い
維盛:名前の読みは正しくはしげもり
玉子:養子になる前の名前龍子がある。
維盛:「維」=繋ぐすなわち跡継ぎで父親の重と同じ読み。ちなみに子供の名前は平家六代目という六代。
玉子:「玉」=宝すなわち我が子同前。また、明智倫子の「倫」には「同列の」という意味がある。
維盛:妻の父親(義父)が謀反鹿ヶ谷事件の主要人物
玉子:明智光秀(義父)が謀反本能寺の変の首謀者
維盛:妻が不倫をしており、離縁。
玉子:夫が溺愛してきて苦しむが持ちこたえる。
維盛:出家したばかりの真言宗徒は入水自殺つまり補陀落ではなく即身仏でなければならない。生存していた模様。
玉子:キリシタンは自害できないので他殺というかたちで死亡。
維盛:生まれては 遂に死ぬ(す)てふ 事のみぞ 定めなき世に さだめ有りけり
玉子:散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ
そもそも
>京の都で主として
玉子は長岡京の勝龍寺城に住んでいたことはあるようですが、近江坂本や宮津、大坂玉造の屋敷の期間の方が長かったと思います。重箱の隅を突くと、大坂の天満の教会に一度行ってから屋敷でキリスト教に帰依しています。表現の問題もありますが、京都で帰依したと解釈するなら時系列的に合いません。
ご愁傷様です。
ちなみに私の名前は圭祐です。「圭」は「玉圭」と「玉」とセットになります。「祐」は「示+右」で、意味は「神の恵み」とか「天の恵み」、つまり「ガラシャ」です。
名前には意味があります。苗字はその人のふるさと、下の名前はその人の社会における役割です。彦四郎は別の過去世の塩冶興久から採っています。
ここまで書いたので、すみませんがあとはもう知りません。私の書き込みを無視してそのまま災いが起こっても、それも天命なのでしょう。

彦四郎 さんのコメント...

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私のことにはこれ以上触れないで下さい。
正直、あまり過去世のことは書きたくないです。
ブログ記事にするとか絶対に止めて下さい。

彦四郎 さんのコメント...

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ごめんなさい。
今前にも後ろにも進められないような状況になられているのでしょうか?
私は私なりに考えてみましたが、その前世療法はもしかするとある種の方向では当たっているのではないでしょうか?
と、言いますのは、細川ガラシャを名乗った霊が、「細川ガラシャのことを知っていた」過去世だったという可能性もあるからです。
クライアント様の過去世の中に、ひょっとすると細川ガラシャのことが好きだった者がいたのかもしれません。
さらに言いますと、クライアント様の大本の魂(ハイヤーセルフ等と言われる、前世から現世までの霊達つまり魂達の、集合的な意味の魂です。)に何か原因があるのかもしれません。例えば、細川ガラシャ的な「心のトラウマ」がある等です。
いろいろと調べられてみると、もしかしたら本当に凄い前世療法の可能性だってあると思います。危険性もゼロではないかもしれませんが、諦めないで下さい。
また、どのような霊に対しても、敬意を忘れてはいけないとされています。やはり現れた者には何か現れる理由があるのだと思います。

稲垣勝巳 さんのコメント...

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>彦四郎さん
コメントありがとうございました。
すべてのコメントに返信することはできませんが、私はSAM前世療法を前に進めることが仕事だと思っています。
なお、顕現化した前世人格に対して、敬意をはらうこと、出来る限りの理解に努めていることは言うまでもありません。

彦四郎 さんのコメント...

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あの…また書き込んでしまいますが…
厄介なことが発覚しました。
細川ガラシャは上手く転生出来ていなかったようで、現在は私の魂に彼女の魂がくっ付いているという奇妙な状態に置かれているとのことです。
今度供養しなければなりません。
私の過去世に平維盛がいるおかげで、厳島神社で供養できると言われました。
今度行ってきます。
お騒がせしました。