2014年10月16日木曜日

SAM催眠学序説 その24

「ラタラジューの事例」再考 その7

「ラタラジューの事例」セッション逐語録 その2

里沙さん守護霊との対話

2006年12月22日夜、里沙さんにお願いして彼女の守護霊との直接対話実験をさせてもらいました。
きわめて深い催眠中 に中間世へと導き、そこで偉大な存在者を呼び出して憑依してもらい、私が直接対話するという実験は、拙著『前世療法の探究』のタエの事例で紹介してあると おりです。
それを再度試みようというわけです。その理由は次のような四つの質問の回答を得るためであり、憑依の真偽の検証を試みるためでもありました。


1 タエの事例は、偶然語られたものか、何かわけがあって語られたものか?

2 私に突如あらわれたヒーリングのエネルギーは、どこから送られてくるものか? その治療エネルギーが私にあらわれた理由が何かあるのか?

3 スピリットヒーリング能力のある者は、たいていは霊視などの霊能力を持っているが、私のエネルギーがそうであるなら、なぜ私に霊能力がないのか?

4 私の守護霊の素性が分かるならその名を教えてもらえないか?

この憑霊実験は、里沙さんの知人からの依頼で前世療法セッションを実施した際、彼女が付き添いとして同行してきた機会を利用して実現したものです。
その 知人のセッション後、私のほうから彼女に再度の憑霊実験のお願いをしました。

実験前に彼女に伝えておいた質問内容は、上記2(私のヒーリングエネルギーの 出所)のみでした。
1・3・4の質問について彼女には知らせることを意図的に伏せて実施しています。
伏せた意図は、彼女に前もって回答を準備できる時間を 与えないためです。

里沙さんに憑依したと思われる、彼女の守護霊を主語とする存在者との40分にわたる対話の録音を起こし、できるだけ生のままの語りの言葉を用いて、上記 四つの質問に対する回答を要約してみると以下のようになります。

ただし、質問はこれ以外にもいくつかしていますから、それらの回答を含めて下記5項に整理 し要約してあります。

①タエの事例は偶然ではありません。計画されあなたに贈られたものです。計画を立てた方はわたくしではありません。計画を立てた方はわたくしよりさらに上におられる神です。
 タエの事例が出版されることも、新聞に掲載されることも、テレビに取り上げられることもはじめから計画に入っていました。
 あなたは人を救うという計画のために神に選ばれた人です。

②あなたのヒーリングエネルギーは、霊界におられる治療霊から送られてくるものです。治療霊は一人ではありません。治療霊はたくさんおられます。その治療霊が、自分の分野の治療をするために、あなたを通して地上の人に治療エネルギーを送ってくるのです。

③あなたの今までの時間は、あなたの魂と神とが、あなたが生まれてくる前に交わした約束を果たすときのためにありました。今、あなたの魂は大きく成長し、神との約束を果たす時期が来ました。神との約束とは、人を救う道を進むという約束です。
 その時期が来たので、ヒーリング能力も前世療法も、あなたが約束を果たすための手段として神が与えた力です。しかし、このヒーリングの力は万能ではありません。善人にのみ効果があらわれます。悪とはあなたの進む道を邪魔する者です。
 今あなたを助ける人がそろいました。どうぞたくさんの人をお救いください。

④神はあなたには霊能力を与えませんでした。あなたには必要がないからです。霊能力を与えなかった神に感謝をすることです。

⑤守護霊に名前はありません。わたくしにも名はありません。あなたの守護霊はわたくしよりさらに霊格が高く、わたくしより上におられます。そういう高い霊 格の方に守られている分、あなたには、成長のためにそれなりの試練と困難が与えられています。これまでの、あなたに生じた困難な出来事のすべてがはじめか らの計画ではありませんが、あなたの魂の成長のためのその時々の試練として与えられたものです。
 魂の試練はほとんどが魂の力で乗り越えねばなりません。わたくしたちはただ見守るだけです。導くことはありません。わたくしたちは魂の望みを叶えるために、魂の成長を育てる者です。
 霊能力がなくても、あなたに閃くインスピレーションが守護霊からのメッセージです。それがあなたが迷ったときの判断の元になります。あなたに神の力が注がれています。与えられた力を人を救う手段に使って人を救う道に進み、どうぞ神との約束を果たしてください。


こうした里沙さんの守護霊との憑依実験が、応答型真性異言実験セッションの3年前にあり、この守護霊の上記回答から、私は里沙さんの守護霊を信頼するに足る存在だと判断しています。

付記すれば、2006年12月22日の里沙さんの守護霊のこの憑依実験の2週間後、2007年1月11日夜から、私あての霊信現象が1ヶ月間に渡って始まるという超常現象が起こっています。

ラタラジューの応答型真性異言実験セッションは、2009年5月9日におこないました。
応答型真性異言現象を意図的・計画的に実験セッションとしておこなうことは、イアン・スティーヴンソンも試みたことがない世界初の実験です。

地上の人間が、生まれ変わりの科学的検証のために実験セッションを試みることは恐れ多いことかもしれない、という不安が私には濃厚にありました。

こうした経緯から、このセッションのまずはじめに、里沙さんの守護霊に憑依していただき、霊界側の意向を尋ねてみようとしました。
里沙さんの守護霊とは2006年12月以来の再会になります。

以下は、ネパール語での対話の前におこなった、私と里沙さんの守護霊とのやりとりです。

注:THはセラピスト稲垣、CLはクライアント里沙さんの略号です。



TH  あなたは魂の表層にいるものの中で現世の方ですか? 口頭で答えてくれますか?

CL はい。

TH  あなたは現世の方ですね。

CL はい。

TH  あなたは、私が知る限りでは、三回目の生まれ変わりの方ですね。
一人はタエで、もう一人はネパール人村長さんのラタラジューです。
これから、その方と交替してもらおうと思っていますが、その前にあなたの守護霊とお話したいことがあるので、これから五つ数える間、祈ってください。
守護霊にどうぞ降りて来てください、どうぞ憑依してくださいと祈ってください。
そうすると、守護霊が降りて来てあなたに憑依してくださるはずです。
そして、私とお話してくださるはずです。
では数えますよ。
1・2・3・4・5。
・・・あなたは里沙さんの守護霊でいらっしゃいますか?

CL  ・・・はい。

TH  お久しぶりですね。
この前あなたは、自分は霊界では異例の存在で、それは私に霊界の情報を伝えるのが守護霊としての使命だからそうですが、そして、私の求めに応じて、いつでも降りてきてくださるということでした。
そこで、お聞きします。  
今日は、里沙さんのすぐ前の人生のラタラジューを呼び出すセッションを始めようとしています。
それについて守護霊であるあなたの許可は出ますか?

CL  ・・・はい。

TH もう一つお聞きします。「タエの事例」は、あなたよりもっと上におられる方の計画によって 、私に贈られたとあなたは前回答えています。
それが本になることも、新聞に載ることも、テレビに出ることもすべては計画に入っていたということでした。
では、今日ラタラジューを呼び出すセッションをやることも、ひょっとして、計画のうちに入っていますか?

CL ・・・はい。


TH 私はこれから真性異言という里沙さんが学んだはずがないネパール語で話せるかどうかを実験的にやろうとしています。
そういう実験的なセッションを許してもらえますか?

CL  ・・・はい。
注:守護霊が、今回実験セッショは計画に入っている、という回答を聞いて、私はこの実験セッションの予言と受け取った。つまり、応答型真性異言があらわれるという予言である。
そして予言どおりに、それまで世界で4例しか認められていない応答型真性異言現象がネパール語によって語られたのである。私が里沙さんの守護霊を信頼するに足ると判断している所以である。


TH あなたの方から私に何か注意することがあったら、おっしゃってください。

CL ・・・一つあります。・・・ラタラジューは・・・若い頃人を殺しています・・・深くは・・・。

TH  それを暴くな、ということですか? 深くは追及してはいけませんか?

CL はい。

TH 分かりました。ラタラジューの犯した罪については深く追及しないことをお約束します。他にはありますか?

CL 魂の・・・構造は、・・・複雑です。
・・・魂を包む・・・意識は、・・・過去に・・・生まれ変わった・・・ものだけではありません。
多いものは、二千、三千・・・それらは・・・みな魂の・・・要因・・・。

TH 生まれ変わっているのは、すべて人間として生まれ変わっているのですか?

CL  ・・・人・・・以外のものも。・・・宇宙・・・。

TH  宇宙人ですか? 地球外の星の生物として生まれ変わっていることもあるということですか?

CL そうです。・・・魂は・・・すべて・・・霊界の意識と・・・繋がりながら・・・分かれた・・・。
注:地球外の星の前世を持つ者がいる、という守護霊の回答は意味深い。実際、宇宙人としての前世の者が顕現化することが複数例起こっている。

TH その魂の集団として一つであるようなものを、あなたに分かるかな、
類魂と呼んでいいのかな? 
その類魂から分かれて生まれ変わると聞いたことがあります。
そのように解釈していいですか?

CL ・・・近い。

TH 実はタエのセッションのときに、あなたはこんなことを言いました。
タエの魂は、どんどん生まれ変わっていって、最後は私の一部になりますとおっしゃっていた。
あなたを守護霊だと私は思っていますが、類魂としての守護霊なんですか?

CL そうです。
 

TH もう一つ、聞きたいことがあります。
あなたのような存在をハイヤーセルフと呼んでよろしいですか? 
地上の人間たちにはそう呼ぶ人たちがいます。
非常に叡智に満ちた存在で、自分の中ではないはずで、霊界にいるあなたのような存在を指してハイヤーセルフと呼んでいると考えていいのですか?

CL それぞれ、・・・呼び名は・・・自由。

TH それでは、あなたを里沙さんにとってハイヤーセルフと呼んでもいいですか?
 間違いではありませんか?

CL いいです。
注:守護霊、ハイヤーセルフ、類魂の相互関係は今ひとつ不明である。

TH もう一回いいですか? 
これから私のやろうとしていることは、生まれ変わりの現在もっとも有力な証拠とされている真性異言という現象を、ラタラジューが話すかというセッションをやろうとしています。
地上の人間である私が、生まれ変わりの証拠を科学的につかもうということは間違ったことではありませんか?
許されますか?
科学的に証明しようとしています。

CL ・・・許されます。

TH そうですか。それを聞いて安心しました。
もう一つ。
ラタラジューはネパール人です。
それなのに日本語が分かるということは、翻訳、仲立ちをしているのは魂の表層の「現世のもの」と考えてよろしいですか?
 「現世のもの」は、魂の表層のものたちとお互いに友愛を結んで、知恵を与え合っていると聞いています。
そうであるなら、魂の表層にいる「現世のもの」が、日本人である私とネパール人であるラタラジューの間を取り持ってくれて、翻訳のようなことをしてくれていると考えていいですか? 
違いますか、これは。
注:この質問と守護霊の回答は、私にとってきわめて重要であった。なぜなら、魂表層は前世の者たちによって構成されている、というSAM前世療法の作業仮説の検証になるからである。この作業仮説をよりどころにすれば、日本語を知らないはずのラタラジューが日本語で会話できる謎も解ける。魂表層で前世の者たちとつながっている「現世の者」が、私の日本語をネパール語に翻訳してラタラジューに伝え、ラタラジューのネパール語を日本語に翻訳して、ラタラジューが日本語で私に伝えることを可能にしている、ということになる。

イアン・スティーヴンソンは、この点について次のように推測している。

 「私がとくに解明したいと考えている謎に、イェンセン(注:スエーデン人)やグレートヒェン(注:ドイツ人)が、母語でおこなわれた質問に対しても、それぞれの母語で答えることができるほど英語をなぜ理解できたのかという問題がある。イェンセンとグレートヒェンが、かつてこの世に生を享けていたとして、母語以外の言葉を知っていたと推定することはできない。二人はしたがって、自分たちが存在の基盤としている中心人物(注:アメリカ人被験者のこと)から英語の理解力を引き出したに違いないのである。(『前世の言葉を話す人々』P235)

里沙さんの守護霊の回答を信じるとすれば、「 自分たちが存在の基盤としている中心人物(注:被験者のこと)の『魂表層の現世の者から』英語の理解力を引き出したに違いないのである」と考えるべきである。


CL ・・・あなたの言ったことはそのとおりです。・・・私たち魂は・・・自然に理解できます。

TH それでは、これから三つ数えますから、あなたは憑依を解いてください。
代わりに魂の表層にいるラタラジューと交替をしてください。
そうしたら初めに私が日本語で話しますから、ラタラジューにも日本語で答えてもらいます。
その後、ネパール人の女性がここにいますから、ネパール語でやりとりできるかというセッションをしていきます。
では、三つ数えますよ。ラタラジューと交替してください。1・2・3。


(その25につづく)

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