2014年10月12日日曜日

SAM催眠学序説 その23

「ラタラジューの事例」再考 その6

 「ラタラジューの事例」セッション逐語録 その1


これより数回に分けて「ラタラジューの事例」のセッション逐語録を紹介していきます。

ラタラジュー人格が、初めて顕現化したのは、2005年6月4日でした。
この顕現化は、「タエの事例」に引き続いて、タエの次の生まれ変わりを探ったところ現れたものです。
このセッションで、ラタラジュー人格は、ネパール語らしき異言を、私の要求に応えて二言ばかり発語しています。


「ラタラジューの事例」2005年6月4日の初回セッション逐語録


注:THはセラピスト稲垣、CLはクライアント里沙さんの略号です。


TH: じゃあ、里沙さんの魂に戻ってください。あなたは、おタエさんが最初の人生でした。その後にも生まれ変わりを繰り返したといいます。里沙さんに生まれ変わる直前の人生に戻ってください。その人生の一番楽しかった場面に戻りますよ。じゃ、三つ数えるとその場面をはっきり思い出すことができます。1・2・3・・・はっきり思い出しましたか?

CL ・・・ラタラジュー。・・・ラタラジュー。

TH あなたは日本人ではないですか?

CL ネパール。

TH ネパール人?

CL ゴルク。

TH ゴルカ?

CL ラー。ラタラジュー。

TH それは何語か分かりますか? 私の言ってること分かりますか? 今、お話ししたのは日本語ではないですね。何語でしょう?

CL ネパール。

TH ネパール語? で、なんてお話ししてくださったんですか? 翻訳してください。

CL ・・・わたしは、ネパール、ナル村に住むラタラジューという村長です。

TH 男性ですか。

CL そうです。

TH あなたの奥さんの名前は?

CL ・・・ラメリ。 

注:4年後の再セッションでも妻の名をラメリと答えている

TH 子どももいますね。上の子の名前は?

CL ・・・アディス、クジャウス。
注:4年後の再セッションでも息子アディス、娘クジャウスと答えている。
 

TH そのネパール語で、あなたの一番楽しかった場面をゆっくりお話ししてください。

CL ・・・。

TH お話しできませんか? その場面を是非ともお話ししてください。はっきり分かりますよ。それがあなたの前世を証明する証拠の一つになるかもしれません。ゆっくりと発音してくれませんか。

CL ・・・。

TH じゃ、「わたしは、ネパールのナル村の村長です」ってネパール語で言ってくれませんか。

CL アディドウーダ、イリ、ナル、アディス。
注:この発話は、4年後の検証で、「他の人と比べると彼女を思い出させる」 という意味に受け取れるという鑑定であった。


TH 「わたしには子どもが何人いて、長男の名前はだれだれです」と言ってもらえませんか。

CL ・・・。

TH はっきり思い出すことができますよ。あなたが生きた人生ですからね。ネパール人として、村長として。「わたしには何人の子どもがいて、上の子の名前はこれこれです、下の子はこれこれです、妻はこれこれです」と言ってください。

CL ・・・んん。

TH 出てきませんか? それじゃ、これからゆっくり五つ数えるとはっきりと頭の中にすーっと浮かんできますよ。1・2。だんだん鮮明になってきました。3、ずーっとはっきりしてきた。4、もう当時の言葉がすらすら話せる状態ですよ。5。もう話せますよ。さあ、お話ししてください。

CL ・・・んん。

TH じゃ、簡単にしましょう。「わたしの妻の名前はこれこれです」でいいですよ。それなら言えるでしょ?

CL アードウー、カドウール、ナトリ、メモリス。              
注:この発話は、4年後の検証で、「今日私はカトマンズからムグリンへ行って」 という意味に受け取れるという鑑定であった。


TH じゃ、少し頭を冷やしましょう。これからちょっとの間休みましょう。また声をかけるまでゆっくり頭を冷やしてください。(5分ほど休憩)では続けましょう。あなたが村長さんとして生きているネパールの国王の名前は分かりますか? 

CL グルカ。グルカコスターレス。                                       

TH あなたが村長さんでいらっしゃる生きているのは何年ですか? 西暦で答えられますか?  西暦分かりませんか?

CL 西暦?

TH 西暦が分かりませんか。何年のお話でしょう。
注:現在でも村長レベルの家でさえネパール暦のカレンダーはないことが多い。ネパールの公式の暦はヴイクラム暦という太陰暦である。したがって、ラタラジューがカレンダーを知らないこと、西暦を知らないことは十分ありうると思われる。

CL 59歳。

TH あなたの年齢ですね、それは。何年のことか分かりませんか? 私が何を聞いてるか理解できませんか?

CL 分からない。

TH そうですか。それじゃだめですね。国王の名前は分かるのですね。

CL グルカ。

TH そのときにカレンダーはないんでしょうか? あなたの生きている59歳のときの。

CL カレンダー?

TH ネパールにはカレンダーがない?(CL頷く)今、あなたはどこにいるのですか?

CL 畑。

TH 周りを見てください。何が見えますか?

CL 沼地。・・・虫、虫!

TH 虫がいますか。刺しますか?

CL (頷く)・・・ヒル。

TH でも、楽しいことがきっとある人生でしたよ。そこへ行きましょう。もう少し進めましょう。どんな楽しいことがありましたか?

CL ・・・。

TH じゃ、指定しますよ。あなたは村長さんでしたからきっと楽しい食事ができたはずですよ。家族と一緒の夕食の場面へ行きましょう。三つで行きますよ。1・2・3。食卓を囲んでますか? ごちそうですか? 何を食べるんですか?

CL  トウモロコシ。

TH そのまま食べるのですか?  

CL 粉。蒸す。

TH パンみたいにして食べるのですか。ほかには何か食べるものありますか?

CL イモ。

TH ジャカイモ? サツマイモ? どんな芋でしょう。

CL ・・・イモ。

TH 何か牛乳みたいなものありますか? バターとか。

CL ない。

TH それでは、あなたの人生を終える場面へ行ってみましょうね。その場面で、あなたがその人生で何を学んだのか一番よく分かりますよ。じゃあ、死の間際へ行きましょう。死はね、蝉が殻を脱いで飛び立つように、次の新しい人生へ飛び立つ入り口ですから、何も恐いことはありません。それでは三つ数えるとあなたの死の間際まで行きます。1・2・3。・・・今どこにいますか。

CL 家。寝てる。

TH 今、あなたはどうしてますか? 病気ですか、老衰ですか?

CL 老衰。
注:4年後の再セッションでは、腹通をともなう病気で死亡したと言っている。

TH 年は何歳ですか。

CL 78。
注:4年後のセッションでも死亡年齢は78歳だと答えている。

TH 周りに誰かいてくれますか? 妻はいますか? 子どもは?

CL 妻はいる。子どもはそばにいない。

TH その家族の誰かと、現世の里沙さんと深いつながりのある人はいませんか?

CL いない。

TH 老衰で亡くなりますよ・・・。今、あなたは肉体を離れました・・・。あなたは、そのネパール人の人生で何を学びましたか? どんなことを学びましたか。

CL 生きて、人と、平和な、村を守る、喜びを、感じました。願わくは、字が読めるようになりたかった・・・。

TH ああ、あなたは、字が読めなかったのですか。
注:ネパール人の識字率は2000年において成人40%である。その100年以上前に生きたラタラジューが文盲であることは十分ありうると思われる

CL はい。勉強をしたかった・・・。

TH あなたは今魂なんですが、次は里沙さんに生まれ変わるわけですか?

CL はい。

TH これまで、二つの人生を見てきました。これから、あなたは、現世の里沙さんの身体の中に戻りますよ。そのときには、この二つの人生で見た学びをしっかり生か  して、これからの里沙さんの人生を、より充実して生きる力がきっと生まれていま  すよ。いいですか。きっと素敵な人生を送れます。難病に耐えて、あなたは自分の使命を果たす勇気と力を取り戻して、たくましく生きることがきっとできますよ。  では、ゆっくり五つ数えます。目が覚めたときには、すっきりしてとても気持ちよ  く目が覚めます。そして、今の催眠中に起きたことは、すべてはっきり思い出すことができます。いいですか、ではゆっくり戻りましょう。1・2・3。もう戻ってきますよ。4、もう身体に入りましたよ。5。さあ、これですっかり里沙さんの身体に入りました。ゆっくり、目を開いていいですよ。


2005年の初回セッションは、これで終了しています。その後、2009年の再セッション(応答型真性異言実験セッション)まで、一切里沙さんのセッションはおこなっていません。

(その24へつづく)

3 件のコメント:

ショウタ さんのコメント...

良い記事です

肉体的な死後も「意識」はあるか、研究
http://www.afpbb.com/articles/-/3028501

頑張れ有神論、滅びろ唯物論

稲垣勝巳 さんのコメント...

ショウタさん
ご紹介の
http://www.afpbb.com/articles/-/3028501
を読みました。
貴重な情報に感謝します。ありがとうございました。

ショウタ さんのコメント...

mixiやYahoo記事など主流派のメディアには扱われませんでしたが前回の立花の臨死体験番組の内容の反論みたいな感じで良いと思いました