2014年7月3日木曜日

SAM催眠学序説 その13

SAM催眠学の「潜在意識の深奥」への考察


多くのクライアントの報告する「魂状態の自覚」は以下の3点に集約できると述べました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
①体重の感覚がまったくなくなる。つまり、身体を持っている感覚が消失する。
②「私という意識のみ」がある状態になる。つまり、純粋な意識だけが存在している自覚になる。
③肉体から意識が遊離している状態になる。つまり、体外離脱状態様の自覚になる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、「魂状態の自覚」は、良好な深い催眠レベルに至れば、誰の潜在意識にもあらわれる普遍的な自覚であろうと結論づけました。
 

さらに、魂状態の自覚に至ると、前世人格の顕現化はもちろん、低級霊から高級霊まで憑依現象が起きたり、自分の守護的存在(守護霊と呼ばれる存在)との遭遇が可能になること、などをSAM前世療法のセッションで起こる意識現象の事実として発見してきました。
 

ところで、「魂状態の自覚」に至る条件は、催眠状態の深化によって「知覚の遮断状態」を体験することではなかろうかと考えています。
なぜなら、「知覚催眠」レベルでは知覚(五感)の歪曲はもちろん、痛覚麻痺、つまり知覚の遮断が可能になることが確認されているからです。


 
なぜ、催眠(言語暗示)によって知覚の歪曲や遮断が可能になるのか、そのメカニズムはいまだに不明です。
いくつかの仮説は提示されていますが、科学的実証はありません。
 

SAM催眠学では、「心・脳二元論」と、私あて霊信の告げた内容に基づいて、催眠状態とは、ふだん「脳」の管理下にある「心」が、脳の管理下を離れた状態になることだと考えています。
したがって、「心」は自由に「脳 」に指示を出し、「脳」は指示にしたがって反応するのだ、という仮説を持っています。
要するに、「脳が心の家来になった状態」を催眠状態だと考えています。

SAM前世療法の「魂遡行催眠」は、「知覚催眠」を突破してさらに深奥の催眠深度をめざすことですから、そこであらわれた「魂の自覚」状態においては、知覚の遮断状態をいつでも起こせる事態に至っていると考えられます。
つまり、「心」は「脳」の管理下を完全に離れた状態にある、と考えられます。
 

こうしたことを考えると、「知覚の遮断状態」に至るためには、催眠を用いずとも他の方法を用いてもよいわけで、他の方法で知覚の遮断状態に至れば、やがて魂の自覚状態と同様の意識状態に至ると言えそうです。
 


そして、どうやら上記の仮説は、米国の精神医学者・生物学者のジョン・C・リリーの開発した「隔離タンク」(アイソレーションタンク)によって検証できそうです。
 

隔離タンクを開発したリリーの最大の関心事は、脳が意識を保つために、外部の感覚刺激が必要か否かということでした。
 

「隔 離タンク」とは、ばかでかい浴槽のようなものに蓋が下りるようになったもので、タンクの水は34度の硫酸マグネシウムの溶液になっており、ここに入ると身 体は自然に浮かぶのです。
タンクの蓋を閉めると、光も音も温度変化も浮かんでいる溶液以外の触覚も一切遮断されるというものです。
 

この隔離タンクの実験報告が次のように述べられています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夢を見ているような状態、トランスに似た状態、神秘的な状態を私は体験した。
これらすべての状態において、私は完全無欠で、中心を持ち、そこにいた。・・・・
この暗闇の静かな環境の中で、他人が私とともに居るように思われる体験をした。
実際に彼らを見、感じ、彼らの発する音を聞くことができたのだ。
あるときには、起こっていることを自分が眺めている、覚醒夢と呼ばれている一連の情景を見た。・・・・
自分の想像力によって生み出されたのか、未知の源によって脳にプログラムされていたのか分からないが、霊的な存在を実感した。
また、遠くの離れたところにいるはずの人物が目の前にいるのを体験したり、まったく面識のない見知らぬ人物の存在を感じたりもした。・・・
当時、ジョンは、脳が心を収容するという信念を信じて疑わなかった。
脳とは別個の源がタンク内の彼と対話するなどといったことはありえないと思っていた。
脳の活動が心を生み出すのだろうか。
それとも、僕の個人的無意識を生み出す、脳活動より大きな何かが存在しているのだろうか。
無意識の心は脳の活動に生来組み込まれているのだろうか。
われわれの意識を制御する、脳より大きな何かが存在しているのだろうか。
われわれ自身より大きな存在に、いまだ知られざる方法で結び付けられているのだろうか。
脳は漏れやすい心の容器なのだろうか。それとも普遍的意識に通じる弁(バルブ)装置なのだろうか。
 

ジョン・C・リリー『意識の中心』『サイエンティスト』平河出版社
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
リリーは、こうして感覚遮断実験を繰り返すうちに、体外離脱や臨死体験と同様の体験、それ以上の体験を積み重ねていき、やがて次第に、脳内現象ですべてを説明できることができないと考えるようになりました。
 

自分は、脳以外に存在する宇宙的存在者とのコミュニケーション・ネットワークに、脳を介して接続しているのではないかと考えるようになっていくのです。
 

リリーの隔離タンクはかなり有名になり、実験的利用者には、文化人類学者のG・ベイトソン、ノーベル賞学者で物理学者のB・ファインマンなどがいます。
 

ちなみに、B・ファインマンは、肉体とその内部にある自分(自我)とのズレを体験し、自我が身体の外にいて自分の身体を外から眺めているという体外離脱体験を報告しています。
(『ご冗談でしょう、ファインマンさん』岩波書店)
 

というわけで、感覚遮断を可能にする「隔離タンク」によって引き起こされる意識現象の事実は、
SAM前世療法によって到達する「魂の自覚」状態に近似、ないし同様ではないかと思われます。
 

誤解を恐れず言えば、B・ファインマンもリリーも、隔離タンク内で「魂状態の自覚」に至ったと思われます。
 

ま た、顕在意識というものは、どうやら三次元世界の五感(知覚)に拘束された意識であり、この五を遮断したところにあらわれる意識、三次元世界の 五感に拘束されることのない、ある意味三次元を超越した意識(別次元に通じる意識)こそが、いわゆる深奥の潜在意識だと言ってよいかもしれ ません。
 

魂の自覚状態は、そうした三次元の時空を超越した意識(別次元に通じる意識)であるからこそ、前世人格が顕現化し、霊的存在との遭遇や憑依が可能になるのかもしれません。

(その14につづく)

0 件のコメント: