2014年1月2日木曜日

SAM前世療法の成立 その42

総括その3  霊信の恩恵によるSAM前世療法
総括その2の末尾で次のような二つの難問を提示しました。
「①タエの語りは、被験者里沙さんの前世の記憶の語りであるのか、それともタエという前世の人格の顕現化であるのか。
②もし、前世人格の顕現化であるとすれば、そのような前世人格の所在が脳内であるはずがない、いったいどこにタエという前世人格は所在しているのか」
この二つの難問を解決することは、人智を超えるものと言っていいでしょう。
そして、果たして人智を超える存在とおぼしきものから、この難問の回答が贈られることになりました。
「タエの事例」を、春秋社から『前世療法の探究』として出版したのは2006年5月でした。
この本の読者であるM子さん(当時26歳)を私の守護霊団からの霊信受信者として、パソコンによる自動書記が2007年1月11日~2月14日まで毎夜送られてくるという超常現象が現れたのです。
この霊信には、のちに開発することになるSAM前世療法の予言が、いくつか次のように述べられています。
その抜粋を以下に示してみます。なお、全霊信はこのブログの最初のほうに掲載してあります。
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第3霊信 2007.1.14
あなたに対して、忠告しておかなければならない事がある。
あなたは突如として霊性の進化を迎え、そしてその分野に対しての学びを得るための努力を積んだ。
だが、あなたが得たものの中にはねじ曲げられ、伝えられたものがある。
あなたは、それらを捨てさるべき情報と吸収するべき情報として判断を下さなければならない。
それは、あなたが今後あなた自身を通し分かるものである。
あなたが得たもののすべてが絶対的であり、不滅である真理を与える要素ではないのだと理解しなさい。
あなたはこれから自らの体験をもとに叡智を創造していく。
あなたが信頼する者からの知識でさえも、ときには足かせとなるだろう。
第8霊信 2007.1.20
あなたがこれまで今世を通し、より強い興味や探究心をひきつけられるものを、あなたはそこで理解していた。
あなたはそれを科学的な見解から理解していた。
すべては「意識」であると理解していた。
ことばとしての「意識」をあなたは理解している。
だが、それの本質はまだ理解に及んでいない。
あなたがより覚醒するにしたがって、それは思い出されるものとなる。
そして、あなたは意図的に「体外離脱」状態をつくりだすことができた。
それは、あなた自身に対しても可能であり、他者に対しても同様であった。
その状態を通し、あなたはあらゆる存在と接触を持つことが可能であった。
あなたが「何故か」と考えること、疑うことは、あなた自身が生じさせる思考であると同時に、私たちが投げかけている課題なのだと理解しなさい。
あなたが催眠を深く探究したのと同じように、これからあなたは多くのものについて知ることとなる。
第11霊信 2007.1.23
あなたが長年探究してきたものは、これまでの視点からでは成長は望めない。
なぜなら、もうすでにその観点での最終地まで達しているものが存在するからである。
あなたが探究するべきものは、これまでよりもさらに深奥にあるものである。
魂の療法のみにあらず、あらゆる霊的存在に対する奉仕となるものである。
それは命あるものすべてに繋がり、私たちへも強い繋がりを持つ。
そのために、あなたは自らの内にある疑問をまとめておく必要がある。
あなたがこれまで探究してきた道の中で、あなたが処理できないでいるもの、そして理解を超えるものについて、私たちでなければ答えられないものについて、まとめなさい。
M子を通し、あなたは私たちにそれを尋ねなさい。

探究の一歩として、あなたは自身の霊性と知性によりあなたの功績を築くのだ。
あなたは今後、進むにしたがって多くの恩恵を受け取るようになる。
多くの者に求められるようになる。
あなたは、探究心を重要とする。
あなたがまだ理解していないものについて、誰も理解を完全に得ていないものについて、強く引き寄せられる。
あなたは、今後それについて探究しはじめるのだ。
そして、前世療法についてだが、あなたは自らの霊性により独自性を持つようになる。
あなたの療法は、あなたにしかできないものになる。
あなたは、今度その療法に関わるが、それだけに限定するのではなく、別のものも同時進行するのだと理解しなさい。
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「あなたがこれまで探究してきた道の中で、あなたが処理できないでいるもの、そして理解を超えるものについて、私たちでなければ答えられないものについて、まとめなさい。
M子を通し、あなたは私たちにそれを尋ねなさい」
という第11霊信にしたがって、早速私は16の質問にまとめて、M子さんにメールしました。
その回答が90分後に、A4用紙9枚にわたって返ってきました。
A4用紙9枚分を90分で作文すること、しかも難解な質問に考えながら回答を作文することは不可能です。
それまで自動書記による霊信現象に半信半疑であった私は、霊信現象を認めざるをえない、という結論に至りました。
もし、霊信の告げる内容が検証の結果真実であれば、通信してきた守護霊団の実在を間接的に証明できることになります。
こうして、霊信の告げた「脳」、「心」、「魂」、{意識・潜在意識」の関係を四つの作業仮説にまとめ、仮説検証の催眠実験に取り組むことにしました。
霊信によって得られた四つの作業仮説とは
1 心・脳の二元論仮説(脳は心をつくりだしていない)
2 魂の表層構造仮説(魂表層は前世のものたちから構成されている)
3 霊体仮説(肉体を包み込む霊体に意識・潜在意識が宿っている)
4 憑依仮説(霊的存在の自己外憑依、魂表層の前世人格の自己内憑依)
です。
こうして、実験を重ねた結果、作業仮説を覆すような意識現象の事実は認められないという結論に達し、魂表層から前世人格を呼び出し、対話することに成功しました。
前世人格が、魂表層から顕現化し、対話が可能であることが証明できたのです。
前世の記憶ではなく、前世人格が語ること、前世の人格の所在は、脳内ではなく魂表層であることが、意識現象の事実として証明できたということです。
こうして、2008年の夏、この前世療法を「SAM前世療法」と命名し、世に問うことにしました。
霊信の恩恵によって作業仮説がもたらされたという世界に例のない成立基盤を持つ前世療法の誕生です。
また、前世の記憶にアクセスせず、魂状態にアクセスし前世人格と対話するという、前提も催眠技法もこれまでとは全く異なる前世療法の誕生です。
2009年3月、大学の英語学研究者ら三名と真性異言研究チームを発足した私は、2005年の「タエの事例」以来、ひっかかり続けていたネパール語らしき二言の異言の再検証をしてみました。
その結果なんと間違いなくネパール語であるという鑑定結果がでたのです。
実は、すでに4年前(2005年)の「タエの事例」の続きのセッションで、タエの次の生まれ変わりとして、ネパール人ラタラジューを名乗るナル村村長が現れ、ネパール語らしきこの二言の異言が話されていました。
こうして、里沙さんを説得して、実際に前世のラタラジューとネパール人女性との応答的会話が成立するかどうかを検証する実験セッションを、SAM前世療法によって試みることになったのです。
その結果は、現れた前世人格ラタラジューによって、24分間に渡るネパール語会話がされるという驚くべき現象が起こりました。
この2009年6月の実験セッションの全貌は二台のビデオカメラに記録されました。
音声記録されたネパール語会話の分析と、里沙さんがネパール語を学んでいない形跡を検証するためにポリグラフ検査をはじめ聞き取り調査に1年間を費やした結果、この「ラタラジューの事例」は間違いなく「応答型真性異言」であると判断できる諸証拠が固まりました。
ついに、私は前世の存在と、生まれ変わりの科学的証拠とされる「応答型真性異言」に出会うことができたのです。
このネパール語による応答型真性異言会話の記録映像と、テレビ局によるナル村での検証取材映像が、2010年8月、「奇跡体験アンビリバボー」で60分間放映されたものです。
視聴率が13%近くあった反響はきわめて大きく、私のもとには放映後半直後から三日間に渡って視聴者からの電話がひっきりなしにかかってきました。
100通を越えるPCメールも届きましたが、ヤラセやトリック等の疑いをにおわす内容は皆無でした。
「前世存在と生まれ変わりを信じざるをえない」、「驚きで鳥肌が立った」という感想が数多く寄せられました。
また、一般視聴者から以外にも、真性異言研究チームの一員である末武信宏医師のもとに、著名な大学医学部教授から、生まれ変わりの科学的研究史上のすばらしい成果である、という賞賛の感想が届いたという報告がありました。
(その43につづく)

2 件のコメント:

質疑応答 さんのコメント...

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以前テレビ番組でオウム真理教の脱洗脳者である認知学者であり仏教にも詳しいトマベチ英人とが「前世はない」、「母親のお腹の中にいる胎児にも周囲の音などを認知してそれが前世の記憶になっている」と言ってましたが…

迷子 さんのコメント...

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>質疑応答さん
こんにちは、初めまして、
 とりあえずこのブログでもたくさん出てくるイアン・スティーブンソンの『前世を記憶する子どもたち』をお読みください。
とてもではありませんがそんな簡単な説明が通るほど生易しい現象ではありません。それとこの本の翻訳者である笠原敏雄氏のホームページ『心の研究室』併せてご覧ください