2013年7月28日日曜日

SAM前世療法の成立 その15

魂遡行催眠と未浄化霊の顕現化

 催眠深化の最終段階で、潜在意識に、それを作り出している魂表層の前世のものまで導かせるという「魂遡行催眠」は、SAM前世療法独自・固有の催眠深化技法です。
この「魂遡行催眠」中には、クライアントに憑依していた未浄化霊が顕現化するというきわめて興味深い意識現象があらわれることがあります。
ただし、顕現化した未浄化霊と口頭で対話できる現象はきわめてまれです。
最近の事例で、そのきわめてまれな未浄化霊との対話現象が起きていますので、紹介します。
クライアントは40代前半の主婦。主訴は、夫および姑との人間関係の改善でした。現世の夫と、ともに生きた前世があるのなら、それを知ることによって家族内の人間関係改善への気づきを得たいということでした。
そのための、「魂遡行催眠」をおこなっている最中に、憑依していた未浄化霊の顕現化が起こりました。
クライアントが、突然すすり泣きを始め、やがて身体をよじりながらの号泣に変わりました。
魂遡行に至る前に起こるこうした反応は、まず間違いなく未浄化霊が顕現化していると判断できます。
号泣が治まると、「セノーテ、セノーテ」と苦しい声で訴えはじめました。

次は顕現化した未浄化霊との対話です。
私: セノーテってなんですか? 
霊: 泉、泉。
私: セノーテとはどこの言葉ですか。
霊: マヤ、マヤ。
私: あなたはマヤの時代の人なんですね。それで、あなたは迷っている霊ですね。
霊: うん。そう、そう。
私: マヤは日本から遠く離れていrます。あなたは、苦しくて、それを分かってほしいから、この者に憑依したのですか? そのために、マヤから日本までやってきたのですか?
霊: ちがう。この人が来た。
私: この者が、あなたのいたマヤのセノーテにやってきた。それであなたが憑依して、そのまま日本に来てしまった、そういうことですか。
霊: うん。そう、そう。
私: あなたは何歳で命を落としたの? 命を落とした場所がセノーテなの?
霊: 3歳の女の子。セノーテへお母さんが投げ込んだので死んでしまったの。
私: お母さんがあなたを殺したわけですね。なぜそんな惨いことをお母さんがしたの?
霊: 神様への生け贄だって。
ここでまたクライアントは激しくイヤイヤをしながら、激しく泣き出しました。それがすすり泣きに変わるまで待って、対話を続けました。 
私: そうやって生け贄にされて殺されたから迷っているのですね。でもね、この者にくっついてい ても、あなたはいくべき世界にいつまでたってもいけませんよ。あなたのいくべきところは光の世界です。そこへいけば、お母さんと会えますよ。あなたを守っておいでになる神様とも会えますよ。
霊: いやだ。光の世界はいやだ。お母さんは大嫌い、私をセノーテに投げ込んだ。会いたくなんかない。神様はもっと嫌い。私を生け贄にした。
私: お母さんがね、喜んであなたを生け贄にするはずがないでしょう。ほんとうは悲しくてたまらなかったのに、マヤの掟で泣く泣くあなたを生け贄にしたのですよ。そうして、幼子のあなたを生け贄に求めたというマヤの神様はまやかしです。そんなことを求める神様なんているはずがありません。悲しいことですが、マヤの時代の迷信です。
霊: でも、お母さんは、神様の求めで私をセノーテに投げこんだ。お母さんには絶対会いたくな い。いやだ、いやだ。お母さんのいるところへなんか行きたくない。この人のところがいい。
私: じゃあね。私の言っていることがほんとうかどうか、ためしてみませんか。きっと、あなたが来るのを待っているお母さんが心配をして、お迎えに来てくれるはずですよ。お母さんがやさしく迎えに来ないことが分かったら、光の世界に行かなくていいのです。ためしてみましょうか。いいです ね。浄霊っていう儀式をしましょう。きっとお母さんがお迎えにきてくれますよ。
霊: でも、いやだ。お母さんは嫌い。私を殺した。光の世界には行きたくない。
このような対話を繰り返し、マヤの女の子が、浄霊に応じることを納得してくれるまで待ちました。
30分近く説得し、浄霊してよいという了解を得たので、浄霊をはじめました。
浄霊の儀式が終わったところで、お母さんが迎えに来ていますか、と尋ねると、うん、とうれしそうに返事が返ってきました。

こうして、浄霊は成功しました。
このあとで、魂状態に至ったことは言うまでもありません。
覚醒後、クライアントにセノーテについて尋ねたところ、ユカタン半島の石灰岩の窪みに雨水がたまってできた泉をマヤではセノーテを呼んでいたこと、そのセノーテの底には生け贄として溺死した人骨が発見されているものがあること、自分はマヤ遺跡の旅行でそのようなセノーテに行っていることを話してくれました。
さて、このマヤの女の子の顕現化現象を、このクライアントの役割演技と考えるか、未浄化霊の憑依現象ととらえるか、精神疾患による妄想の現れととらえるか。
未浄化霊が顕現化中のクライアントの髪は乱れ、化粧ははがれ、顔面は涙でぐちゃぐちゃでした。ここまでして、憑依霊の役割演技をする利得は、どう考えてもなさそうです。
また、このクライアントの申告を信じるとすれば、精神疾患はないということですし、事前のカウンセリングでもそのような異常な兆候はありませんでした。
(その16へつづく)

2013年7月26日金曜日

SAM前世療法の成立 その14

魂遡行催眠と魂状態の自覚
SAM前世療法においては、運動催眠、知覚催眠の催眠深度の確認を経て、さらにぎりぎりまで催眠深度を深めていきます。
深い海底(魂状態)に向かってヒラヒラ舞いながら沈んでいく一枚の金貨(意識)に例えながら、海底(魂状態)間近まで催眠深度を深めます。
最後の詰めは、潜在意識に魂状態まで誘導するように指示します。
なぜなら、潜在意識は、魂表層の前世のものたちが作り出しており、つまり、潜在意識は、その発信源である魂とともに在るわけであり、魂状態を知っているはずだからです。
こうして、潜在意識に指示して魂遡行を試みる実験を繰り返しました。
果たして、良好な催眠状態に入りさえすれば、例外なく、魂遡行催眠を始めて約5分後には「魂状態の自覚」に至ることが明らかになりました。
催眠誘導を開始してからの時間では、25~30分かけて魂状態の自覚に至ることになります。
医師4名、大学教授3名も魂遡行に成功し、前世人格の顕現化が図られています。
最高齢は82歳の女性、最若年者は小学校5年生男子児童です。いずれも魂遡行に成功しています。
こうした実績から、「魂状態の自覚」という意識現象は、普遍的な意識現象だと思われます。
魂状態の自覚について被験者の多くは、体重の感覚がなくなり、「私という意識だけ」としかいいようのない状態になる、肉体から意識が離脱しているといった感覚になる、と報告しています。
そして、「魂状態の自覚」にさえ至れば、呼び出しに応じて魂の表層に存在している前世のもの(人格)が顕現化するという現象が確認できていったのです。
この前世の人格が現れて自分の人生を語るという意識現象の事実は、ワイス式でおこなった次のような「タエの事例」の印象を裏付けるものでした。 
それは、前世の記憶をイメージとして見ているのではなく、完全に前世の人格と一体化し、今、再体験しているのだという実感と臨場感があり、その迫力に驚愕し圧倒されました。さらに言えば、前世の記憶を現世の里沙さんが想起して語っているというよりは、「前世の人格そのもの」が現れ、自分の人生での溺死の場面を再現しているという強烈な印象を与えるものでした。
つまり、里沙さんが、タエであった「前世記憶の想起」をしたのではなく、彼女の魂の表層に存在するタエという「前世の人格」が顕現化し、その人生の場面を語ったという解釈こそ、妥当なものではないだろうか、ということです。
里沙さんのような特異な催眠感受性の持ち主は、「魂遡行催眠」を経ずして、一気に魂状態への遡行ができ、タエの人格が顕現化したのだと思われるのです。
また、イアン・スティーヴンソンも、『前世の言葉を話す人々』春秋社、の中で、催眠中に応答型真性異言を話す当事者を「トランス人格」(同書9頁)と呼び、深い催眠状態において被験者とは別の前世人格が顕現化しているととらえているようです。
この被験者の女性も、里沙さんのような特異な催眠感受性の持ち主であり、「魂遡行催眠」を経ずして、一気に魂状態への遡行ができ、グレートヒェンを名乗るドイツ人少女が顕現化したのであろうと思われます。
こうして、一連の霊的作業仮説に基づいて、魂の自覚状態に遡行させ、魂の表層に存在する前世の人格を呼び出す、という全く新しい考え方による前世療法は成り立つ可能性があるはずだ、と試みることへの期待を深めました。
そして私は、この霊的作業仮説による前世療法を、広くおこなわれているワイス式前世療法と明確に区別するために、「SAM(サム)前世療法」と名付けることにしました。

SAM
はソウル(Soul)、はアプローチ(Approarch)、はメソッド(Method)の頭文字を意味します。つまり、「魂に接近する方法」という意味を指しています。したがって、「SAM前世療法」とは、「魂に接近する方法による前世療法」ということを意味しています。
SAM前世療法では、魂遡行ができない場合、憑依している未浄化霊による妨害があるという霊信が告げた仮説によって浄霊作業をおこないます。
また、顕現化した前世の人格を癒すために、必要に応じて魂の表層の前世人格へのヒーリングをおこないます。これらのことも、SAM前世療法独特の霊的な特徴と言えるでしょう。
里沙さんのような特異な催眠感受性を持つ被験者が、魂遡行催眠の過程を経ずして、自動的に魂状態に戻ることを示す貴重な手記が残されています。
以下にそれを紹介します。
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(前略)
1回目のセッション(注:2005.3.30)では、稲垣先生の誘導により、暗闇のトンネルを進み、前世の世界の扉を開けることから始まりました。
次は、そのときの状態を、記憶に残っているままに書き留めたものです。
扉を開けると、まぶしい光の世界が見え、そこにもう一人の私がおりました。前世の私と思われるそれは、姿も形もなく、無論男か女かも分からない、音も声もない、小さな光の塊(かたまり)ではありましたが、まちがいなく私でした。そして、一瞬にして、すべてのものが、私の中に流れ込んできました。私は、自分が何者なのかを知り、状況も把握できました。
私の前世は、タエという名前の女性で、天明三年に起きた火山の噴火を鎮めるために人柱となって、16歳で溺死するというものでした。目の前に迫る茶色い水の色や、「ドーン」という音もはっきり分かりました。水を飲む感覚、息が詰まり呼吸できない苦しさ、そして死ぬことへの恐怖、それは言葉では言い表すことのできない凄まじいものでした。私は、タエそのものとして死の恐怖を体験しました。
(中略)
次は、2回目(注:2005.6.4)のセッションの記憶を書き留めたものです。
前回と同じように、扉を開けると、あっと言う間に、私は13歳のタエで、桑畑で桑の実を摘んで食べていました。私がそのタエを見ているのではなく、私自身の中にタエが入り込んでくるという感覚でした。
稲垣先生から、いろいろ質問がされましたが、現世を生きている私が知るはずもない遠い昔の出来事を、勝手に口が動いて、話が出てしまうという状態でした。それは本当に不思議なことでした。
私は、今まで、群馬県に行ったこともありませんし、渋川村があったことも、吾妻川という川の名前も、それが利根川の支流にあたることも知りませんでした。浅間山が噴火することは知っていましたが、天明三年旧暦七月七日ということは知りませんでした。
また、浅間山が龍神信仰の山であることも、火山雷のことも知りませんでした。タエは名主クロダキチエモンと言っていますが、私はそのような人物を知りませんし、天明時代の名主の名前を調べたこともありませんでした。
さらに言えば、私は、今まで透視や憑依などの超常現象を経験したこともなく、その能力も全くありません。インターネットを使うことができないので、タエの生きた時代や、ネパールについても、前もって調べることは不可能です。また、本やテレビ、映画などでその時代の知識があったかというと、それもありえないのです。なぜなら、私は天明時代やネパールについて全然興味がないからです。それでは、なぜ答えることがで
きたのかと言えば、やはり前世に出会ったとしか言い表せないのです。
やがてタエの息が絶え、私は、死後の世界を体験することになりました。そこは明るい光の世界で、私の身体はなく、ただ意識だけの存在になりました。そして、偉大な存在者の姿を見ることができました。逆光の中に立つその方は、大きく、身体の周りが光で覆われ、色の黒い異国の人のようでした。
稲垣先生から、その偉大な方に質問し、やりとりしているときは、私は、まるで電話機の役割をしているようでした。双方の声が、私を通してやりとりしている、そんな感じでした。だんだんに二人の声が聞こえなくなり、その後のやりとりは、セッションが終わった直後も、今も、全く記憶にありません。
(後略)
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上記に紹介した里沙さんの手記のなかで、彼女が「魂状態」に遡行したことが了解できる部分を3点抜き出してみました。
①扉を開けると、まぶしい光の世界が見え、そこにもう一人の私がおりました。前世の私と思われるそれは、姿も形もなく、無論男か女かも分からない、音も声もない、小さな光の塊(かたまり)ではありましたが、まちがいなく私でした。そして、一瞬にして、すべてのものが、私の中に流れ込んできました。私は、自分が何者なのかを知り、状況も把握できました。
②扉を開けると、あっと言う間に、私は13歳のタエで、桑畑で桑の実を摘んで食べていました。私がそのタエを見ているのではなく、私自身の中にタエが入り込んでくるという感覚でした。
③私は、死後の世界を体験することになりました。そこは明るい光の世界で、私の身体はなく、ただ意識だけの存在になりました。そして、偉大な存在者の姿を見ることができました。
①で、「もう一人の私がおり」、それは「小さな光の塊」であったと述べています。この小さな光の塊であるもう一つの私こそ、魂状態の自覚であろうと思われます。そうした、魂であるもう一つの私を観察しているのは、モニターしている現世の意識です。
そして、「一瞬にしてすべてのものが、私の中に流れ込んできた」 とき、魂表層のタエの人格が顕現化し、その結果モニターしている意識は、「私は、自分が何者なのかを知り、状況を把握できた」、つまり、タエという前世人格が、モニターしている現世の意識と併存し、顕現化していることを知ったということであろうと思います。
②で、「私がそのタエを見ているのではなく、私自身の中にタエが入り込んでくるという感覚でした」という記述も、モニターしている現世の意識(私)の中に、魂表層のタエの人格が顕現化し、併存状態になっていることを指していると思われます。
③は、セッションの流れからすると、タエの死後、「意識だけの存在」、つまり、魂(霊)そのものに帰った状態を指しています。この状態に至れば、守護霊と呼ばれる霊的存在とのコンタクトが可能になるようです。
このように、里沙さんの手記を分析してみると、里沙さんが、タエであった「前世記憶の想起」をしたのではなく、彼女の魂の表層に存在するタエという「前世の人格」が顕現化し、その人生の場面を語ったという解釈こそ、妥当なものではないだろうか、という印象は正当性が高いと思われたのです。
そして、7年後の2012年8月、里沙さんの許しを得て、SAM前世療法によりタエの再セッションをおこなうことができました。
このセッションの証拠映像は、映画『催眠・魂・生まれ変わりの真実』に収録されいます。
顕現化したタエの人格に、「2005年のセッションにおいても、あなたは、この者(里沙さん)の記憶としてではなく、魂表層から顕現化したのではないか」、と尋ねたところ、「はい」、という回答を得ることができました。
こうして、2006年アンビリで放映された「タエの事例」のタエの語りは、被験者里沙さんの前世記憶ではなく、前世人格タエの語りであったと結論づけてよいと思われます。
(その15へつづく)

2013年7月24日水曜日

ドキュメンタリー映画『催眠・魂・生まれ変わりの真実』上映会の紹介を二つ

私の知人2名からの依頼で、8月11・17日2会場で開催される上映会の紹介をさせていただきます。
アンビリ放映では公開されていない、タエ・ラタラジューの事例の全セッション映像をご覧になれます。
【その1】
『催眠・魂・生まれ変わりの真実』上映会のご案内 【拡散希望】
開催日 : 平成25年8月11日(日)
場所:ミレニアム佐倉 (京成佐倉駅より連絡通路1分です) 
所在地:千葉県佐倉市宮前3丁目4番地
<電車でご来場の方>
東京日暮里駅から成田空港行き普通、特急、快速特急、普通にて
京成佐倉駅下車(北口) 直結連絡通路にて徒歩1分
<お車でご来場の方>
ミレニアム佐倉にも駐車場がございます しかし満車が見込まれますので
満車の場合は 近隣のコインパーキングをご利用ください
できるだけ交通機関のご利用をお勧めします
<映画放映時間>
開始時間
・前編 11:00~13:00 終了時間
・後編 13:30~15:30 
・前編受付は10:30からです
・後編受付は13:10からです
<映画料金について>
前編後編合わせて ¥1,000 です
前編だけ、後編だけの視聴でも構いませんが
料金は一律¥1、000です。
当日、直接会場にお越し下さい。
【その2】
8月17日土曜日 ドキュメンタリー『催眠・魂・生まれ変わりの真実』上映会開催のご案内【拡散希望】


            8/17 ドキュメンタリー『催眠・魂・生まれ変わりの真実』上映会

ドキュメンタリー『催眠・魂・生まれ変わりの真実』

・・・・・・SAM前世療法の実録ドキュメンタリー映画・・・・・・


日 時 8月17日(土)

13:15開場
13:45開演
16:00 第1部終演
16:00~16:15 休憩
16:15 第2部開演
18:15 第2部終演
会 場 横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール(3F 音楽ホール)
soto
map
JR京浜東北線・鶴見線「鶴見」駅 東口から徒歩2分
京急本線「京急鶴見」駅 西口から徒歩2分
「シークレイン」のマークが目印です。
・施設名 横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール(3F 音楽ホール)
・所在地 〒230-0051 横浜市鶴見区鶴見中央1-31-2 シークレイン内
・お問合せ先  TEL 045-511-5711 / FAX 045-511-5712
参照urlはhttp://salvia-hall.jp/
mus


内 容

SAM前世療法創始者稲垣勝巳氏によるSAM前世療法の実録ドキュメンタリー映画

SAM前世療法による生まれ変わりの証明

第1部  SAM前世療法とは~タエの事例
第2部 応答型真正異言~ラタラジューの事例

製作

映像編集 : 伊藤泰史
編集協力 : 矢島幹也
音楽 : 三宅真一
資料映像提供 : 稲垣勝巳
監修 : 稲垣勝巳

著作 : 『前世療法の探究』春秋社
『「生まれ変わり」が科学的に証明された!』ナチュラルスピリット

稲垣勝巳メンタルヘルス研究室
http://samzense.rakurakuhp.net/

稲垣勝巳生まれ変わりの実証的探究
「生まれ変わり」の科学的探究を主なテーマとしています。
私の創始した「SAM前世療法」で確認しえた生まれ変わりについての諸情報を公開していきます。
http://s.ameblo.jp/katumi-i/entry-11464218033.html

座 席 全席自由席

料 金
・当日券→当日、席が空いていた場合にのみ対応させて頂きます
・前売券→券はございません
・事前申し込み 1,000円

下記のurlにアクセスして、事前にお申し込み、口座に振込ください。

お申込みフォーム
申し込み後下記の口座に振込ください。


振込口座 ゆうちょ銀行 【記号】10180 【番号】85896101

他の金融機関から振込む際は【店名】〇一八(読み ゼロイチハチ)【店番】018

【預金種目】普通預金 【口座番号】8589610

口座名義人 ナリタ アキトシ

入金確認日 8月9日

なお、上映後、懇親会(予算3000円)を予定しておりますので、併せてご参加ください。
また懇親会のみの参加も可ですので、お申込みフォームの備考欄に懇親会のみ参加と入力願います。

下記urlをご参照ください

http://www.sam.hemisyncjapan.com/?page_id=109

リンク

ケイの不思議体験
SAM前世療法『催眠・魂・生まれ変わりの真実』の上映会が開催されます☆彡
misaのブログ
遊びに来てくださって ありがとうございます!
『催眠・魂・生まれ変わりの真実』 横浜上映会のお知らせ
ツインソウル夫婦がお届けする最強のパワーストーン&スピリチュアルメッセージ
水晶の谷の巫女Primaria☆が送る「クリスタル・メディスン」パワーストーンからのメッセージ。 あなたの日常に『すとーん達』の輝きとツインソウルの光が届きますように。
SAM前世療法上映会ありがとうございました(^^)
~前世療法&美手整体~ PADOMA バドマ
「催眠・魂・生まれ変わりの真実」DVD上映会行ってきました

2013年7月22日月曜日

SAM前世療法の成立 その13

霊的作業仮説によるSAM前世療法
「あなたが長年探究してきたものは、これまでの視点からは成長は望めない。なぜなら、もうすでにその観点での最終地まで達しているものが存在するからである。あなたが探究するべきものは、これまでよりもさらに深奥にあるものである。魂の療法のみならず、あらゆる霊的存在に対する奉仕となるものである。そのために、あなたは自らの内にある疑問をまとめておく必要がある。・・・私達でなければ答えられないものについて、まとめなさい」
と第11霊信は告げています。
これは、私のこれまでの前世療法では新たな展開は望めないから、さらに深奥にある「魂の療法」へと探究を進めなさい、そのために、人知では及ばない魂の秘密を自分たち霊的存在が教える、と解釈できるのではないか。
そして、そのように秘密の一端が明かされたということではないのか。
そのことは、これら霊的情報に基づけば、新しい「魂の療法」へと進められるという示唆だと受け止めるべきではないだろうか。
そのように納得できた私は、新たな前世療法開発のために、「心・脳二元論」に立って、(ただし、霊が告げた「心」の概念は、一般的な「心」の概念とは異なっていますから、正しくは「意識・脳二元論」に立つということになります)次のような作業仮説を設けることにしました。
①魂は表層と核の二層構造を持つ。
②魂の表層は「前世のものたち」と「現世のもの」から構成されている。
③「前世のものたち」は、互いに友愛を結び、それぞれの前世で得た知恵を与え合っている。
こうして、魂の表層全体の集合意識の成長・進化がを図られるような仕組みになっている。
④魂の表層を構成している「前世のものたち」と「現世のもの」が、意識(顕在意識・潜在意識)を作り出している。
現世のもの」、とは、現世に生まれてから以後の意識を作り出しているものであり、「私」という現世人格を担っているものである。
「私」も、魂表層の一つである。
⑤前世のものたちと現世のものとが作り出している意識の座は、脳ではなく霊体にある。
⑥霊体は、肉体と魂を包み込むように身体全体に存在する。
霊体の色がオーラである。
肉体の傷みの個所のオーラの色が黒ずむ。したがって、肉体と霊体は全く別物ではなく、共通の要素がある。つまり、肉体と霊体は相互に影響を与え合う関係にある。
作業仮説とは、十分に成り立つだけの理論的整合性は備えていないが、とりあえず研究や実験を進めるための手段として設ける仮説です。
たとえば、フロイトの「無意識」論やユングの「元型」論は、明らかに作業仮説でしょう。
フロイトやユングには認められた作業仮説が、SAM前世療法の作業仮説が霊的だという理由で認められないはずがないだろうと開き直る気持ちでした。
さて、この「魂の二層構造仮説」に基づいて「魂」の三次元モデルを考えるなら、ちょうどミラーボールのようなものだと想像できます。
そして、ミラーボールの表面(表層)に張り付いている鏡の断片の一つひとつが、それぞれ前世のもの(人格)ということになります。
表面の鏡の断片が互いに接しているように、前世のものたちも互いに友愛を結び、それぞれの人生で得た知恵を与え合っている、つまり、リンクしているというわけです。
そして、これら前世のものたちが、意識(顕在意識・潜在意識)を作り出しているわけです。
だとすれば、潜在意識を、どんどん深め手繰っていけば、それを作り出している源である魂の表層の前世のもの、または魂という状態にたどり着くはずではないだろうか。
魂状態を知悉(ちしつ)しているのは、そこから作り出されているはずの潜在意識だということになるのではないか。
であるなら、潜在意識を扱う催眠状態を用いて、これら作業仮説の検証が可能ではないか。
こうして、①~⑥の作業仮説によって、退行催眠実験を繰り返し、その結果、「魂遡行催眠」と名付けた実験的誘導技法が編み出されていったのです。
「魂遡行催眠」の誘導技法は、作業仮説⑥に基づいて工夫された技法で、この安定した技法にたどり着くまでに1年余の時間が必要でした。
つまり、どれほど催眠を深めても、それだけでは、ほとんどの被験者は魂状態の自覚には至らないということです。
「魂遡行催眠」を経て、魂の自覚状態までの時間は、約25分~30分が必要になります。
しかしながら、被暗示性のきわめて高い被験者であれば、魂遡行催眠の過程を経ずとも、魂の自覚状態に偶発的に至ることも起こるようです。
たとえば、タエの事例・ラタラジューの事例の被験者里沙さんがこのタイプです。
イアン・スティヴンソンの発表している応答型真性異言「グレーフェンの事例」の被験者も、里沙さんと同じタイプではないかと思われます。
あるいは、ブライアン・ワイスの「キャサリンの事例」の被験者も同様の解釈が可能です。
魂の自覚状態に至れば、魂表層の前世のもの(前世人格)を呼び出すことが確実に可能になります。
「療法」としては、必要な改善が起こるような催眠深度に確実に誘導しなければ療法として成り立ちません。
現在のところ、魂状態の自覚に至る成功率は、直近100事例で91事例です。成功率91%です。
(その14へつづく)

2013年7月20日土曜日

SAM前世療法の成立 その12

「心・脳二元論」と前世療法
これまで紹介してきた私あて一連の霊信の符合を偶然と見なすか、私の守護霊団など何らかの意図を持つ霊的存在による働きかけと考えるか、は判断が分かれるでしょう。
が、私は、繰り返し届けられた霊信からの感化でしょうか、後者の判断をとってみようと思いました。
だからといって、「エドガー・ケイシー」を名乗る霊、その他の守護霊団も霊の存在や、その告げた内容をそのまま鵜呑みにしたわけではありません。
存在の真偽の判断はとりあえず留保し、検証可能なところから手をつけてその結果を待って態度を決めていこうと思いました。
そして、まずは第12霊信内容の真偽を検証してみる価値はあると思いました。 
前世療法の前提として、第12霊信の告げた「心・脳二元論」の立場をとることについては大きな抵抗はありませんでした。
「タエの事例」の解釈として、「心・脳二元論」に立って、生まれ変わり仮説(死後存続仮説)をとることが妥当であろうと判断していたからです。
脳の消滅とともに脳に保存されていた記憶も消滅すると考える「心・脳一元論(唯脳論)」では、前世の記憶(生まれ変わりの記憶)など、絶対ありえないからです。
そして、「心・脳二元論」は極めて少数ながら脳研究で第一級のノーベル賞学者も唱えているからです。
催眠面接法のスーパーバイズをしていただいた、私の畏敬する九州大学名誉教授で催眠学者の成瀬悟策先生(臨床心理士第1号)は、2004年明治学院大学における第29回日本教育催眠学会の講演で次のような見解を述べておられます。
脳は心の家来です。・・・脳の病変によって動かないとされている脳性麻痺の動作訓練を催眠暗示でやってみると、動かないとされていた腕が動くようになりました。しかし、脳の病変はそのままです。こうしたことから身体を動かすのは脳ではなく「おれ」であることにやっと気づきました。私のこの考え方を正統医学は賛成しないでしょうが、21世紀の終わりには、私の言っていることが明らかになるでしょう。
成瀬悟策先生の言う「脳は心の家来です」とは、自らの催眠実験研究の結論としての「心・脳二元論」の立場の表明だと思われ、ちょうどその時期に前世療法によって顕現化した霊的存在の解釈に思いを巡らしていた私に大きな示唆を与えていただきました。
この成瀬講演以後、私は、生まれ変わり仮説(死後存続仮説)を認める立場で前世療法をおこなっていくことに躊躇がなくなっていきました。
また、海外でも脳の優れた研究者であるW・ペンフィールド、J・エックルズ、R・スペリーなどが、自らの実験研究に基づいて「心・脳二元論」に至っているのです。
そして、一般に信じられている「心・脳一元論」、つまり、心は脳の付随現象であり、脳の消滅とともに生前に経験されたものはすべて無に帰してしまうという言説は、唯物論科学の立場から、その立場上構成されている信念や主張をそのまま表現したものであって、この言説自体は、現在においても科学的に確定された手続きによって、検証・証明されたものでは決してないのです。
生まれ変わりなどありえない、とする唯物論的立場は、科学的根拠のない信念・主張の域を出るものとは思われません。
およそどのような種類の科学的データ・事実を提示したら、この信念・主張が論証されたことになるか、雲をつかむような話ではないでしょうか。
さて、日本で一般におこなわれている前世療法のほとんどは、20年ほど前にブライアン・ワイス著『前世療法』の出版によって広められた退行催眠技法です。
私も、それ以外に退行催眠技法を知らなかったので「タエの事例」まではワイス式を用いていました。
しかし、ワイス式には前提となる仮説が明示されていないのです。
仮説がないと言ってもよいでしょう。
前世記憶がどこに存在するかは不問のまま、催眠状態をどんどん深め、扉やトンネル等のイメージを描いてもらい、そこをくぐった先の時空を超越した次元に入ったという暗示をすると、前世記憶の場面(ビジョン)が想起される、といった経験的事実によっておこなわれていると言ってよいと思われます。
したがって、前世療法と銘打っていながら、想起された前世記憶の真偽を問うことは棚上げされたまま、療法として治ればOKで済まされてきているようです。
あげくには「前世イメージ療法」などの呼び方まで提唱する研究者まで出てきています。
いったい、「前世イメージ」とは何なのでしょうか?
私は、思い切って、「心・脳二元論」など、霊信に基づいた霊的作業仮説を採用し、それに基づいた新たな発想による前世療法の開発に取り組んで、前世記憶の「果てなき真贋論争」を半歩でも前進させる前世実在の検証事実を提示したいという思いを強くしていったのです。
(その13へつづく)

2013年7月18日木曜日

SAM前世療法の成立 その11

霊信が告げた前世療法の成否の理由
私が通信霊に尋ねたもう一つの大きな質問が、質問6
「なぜ前世療法において前世を知ることができる人とできない人とがいるのか、その理由が何かあるのか」
ということでした。
これについて送信霊は、第12霊信で次のように回答をしてきました。
【第12霊信抜粋】
前世退行は必要に応じて行われるものであると判断しなさい。
そして、戻れない者、要するに、深い変性意識へと誘導されない者、視覚イメージを受け取れない者に対しての要因は二種あるのだと理解しなさい。
それらに共通するのは「霊的存在により起こる」ということである。
それらは、守護的存在とそれを妨げるものとに分けられる。
それらは、守護的存在が下す判断、そしてその対象者の傷を癒す流れを留めるものによる意図が要因である。
確かに催眠技量は必要である。
だが、あなたの催眠技量は必要基準を満たしている。
あなたが前世療法をおこなえない者は、必然であるのだと理解しなさい。
今後、あなたはそれについて探究していくだろう。よって、守護的存在からの意図である場合も、妨げるものによる意図も、あなたの周りの協力により判断を下せるようになる。
私の問いの意図は、前世に戻れない理由を知り、それによって前世療法の成功の確率をさらに高めたいということでした。
しかし、前世療法の成否の鍵を握っているのは、催眠法の技量の問題ではなく、「霊的存在」の意図によるものであり、不成功は「必然である」ということになれば、霊能者ではない私には、もはやお手上げだと諦める外ないと思われました。

クライアントに偶発的に憑依した高級霊が告げた浄霊方法

ところが、この第12霊信の5日後、2007年1月28日のセッション中のクライアントに守護霊とおぼしきものが憑依し、「妨げるもの」つまり、未浄化霊(この世をさまよっている霊)と呼ばれる霊的存在を、浄化によって排除する方法を教えてくれるという不思議な符合的出来事が起こったのです。
まさに、第12霊信回答の「周りの協力」らしきことが起きたと思わざるをえませんでした。
クライアントは、私の知人の女性の姪に当たる四○代の女性でした。
統合失調症の診断が下りているこのクライアントの主訴は、不幸続きの人生の原因を前世療法での気づきによって知り、これからの人生の指針を得たいというものでした。
統合失調症のクライアントを、深い催眠状態に入れることはタブーとされています。
それを説明した上で、敢えて前世療法の依頼を受けた事情により、知人の女性にはセッションに同席してもらいました。
深い催眠状態にまで誘導したことを確認したところで、クライアントは、突然次のように語り出しました。
「今日は、前世療法の新しい展開を教えるために、神様のお使いで参りました。
これから、あなたに浄霊の仕方を教えます」
どうやら、神の使いである高級霊が憑依したらしいと察した私は、動揺を隠して、その浄霊の方法を聞いてみることにしました。
それは第12霊信の「周りの協力によって妨げるものの判断が下せるようになる」という文言と、前日のM子さんにおこなったセッションで、「これより先へと進むたび行うであろう霊信の口頭による伝達がある」とケイシーを名乗る霊の告げた文言とが頭をよぎったからでした。
その高級霊が教えたことは、要するに、前世に戻れない場合は、その者に未浄化霊が憑依している可能性があるから、浄霊して霊界へと送り出してやりなさい、ということでした。
その道具として、不動明王の真言と般若心経を用いなさいということでした。
約2ヶ月後の2007年3月21日、この女性クライアントの第2回セッションをおこないました。
このときも、初回セッションと同様、神の使いの高級霊が憑依し、「今日は、神様のお使いであなたに魂のヒーリングの仕方を教えに参りました」と言い出したのです。
その要点は、傷ついている魂の表層の前世のものたちは、心によって管理されている。
心は心臓を中心として広がっているから、心臓の前あたりで両手で心を包むように構えて、つまり心を通して前世のものたちをヒーリングするように、ということでした。
私は霊信との符合の不思議さに駆られて、憑依している高級霊に、「あなたは、私に霊信を送ってきた霊団との繋がりがあるのか」と尋ねてみました。
回答は、
「神様とあなたの守護霊団の指示によって、あなたのもとに参りました。守護霊団は時期を見て霊信を再開します」
というものでした。
M子さんを経由する自動書記による霊信は、2007年2月14日を最後に途絶えていました。
もちろんこのクライアントが、私に自動書記による霊信が届いていることや、それが途絶えていることを知る由もありません。
(その12へつづく)

2013年7月16日火曜日

SAM前世療法の成立 その10

第12霊信が告げた魂のしくみ
前記事「その9」で、私あて第12霊信で、私の16項目の質問に対しての霊からの回答が返信されてきたことを述べました。
「SAM前世療法」は、この霊からの回答に基づいて作業仮説が設けられ、その検証の過程で定式化されていったという特異な事情を帯びている霊的前世療法です。
さて、私は、通信霊に対して最初の第1質問として次のように尋ねてみました。
「脳・心・潜在意識・魂の関係はどうなっているか、心は脳の生み出す付随現象なのか、それとも心は脳と別個の存在であるのかを教えてほしい」
これに対して、送信霊は、A四用紙1枚半に渡って回答を返信してきました。
その回答で不明なことをさらに質問としてM子さんに送信すると、その回答が第13霊信として返ってきました。
その上で、さらに不明な点の質問を彼女に送信すると、第14霊信として返信がありました。
大変入り組んだ説明をしていますが、その要点をまとめてみると次のようになります。
①脳と心は別のものである
②心は魂に属するもので、魂が外部の情報を識別するための道具である。
③心は意識を管理するもので、心と意識(顕在意識・潜在意識)は別のものである。
心の中心は、心臓を包むように、その位置を中心として存在している。

④意識(顕在意識・潜在意識)は、脳ではなく魂の表層(側面)のものたちが作り出している。
魂の表層のものたちとは、これまで転生してきたものたちと現世のものである。
魂の傷とは、表層の前世のものたちの傷である。
前世のものたちと現世のものは、互いに友愛を結び、それぞれの人生で得た知恵を与え合っている。

⑤意識(顕在意識・潜在意識)の座は霊体にある。
霊体が個人的意識を持つ。
⑥死後、霊体は肉体から脱落し、魂に吸収される。
霊体の持つ個人的意識は魂の表層に取り込まれる。
そして前世のものの一つとして魂表層に位置付く。
⑦魂は肉体すべてに宿り、霊体は肉体を取り囲み、肉体を保護する役割を担う。霊体の色がオーラである。
⑧深い催眠中の魂状態としてあるときは、守護的存在や未浄化霊など霊的存在が降霊しやすい状況にある。
魂状態での守護的存在との対話は、守護的存在と魂の求めが成立したときに可能になる。

霊信回答は以上のような、魂のしくみと、脳・心・意識の関係を告げてきたのでした。
霊の告げた脳と心の二元論は、前世の存在を前提としておこなう前世療法にとっては違和感はなく、当然だとしても、それ以外のことについては、私には初耳であり、にわかにはとても信じがたい内容であり、理解に苦しむことばかりでした。
この私あて霊信が告げてきた、魂のしくみは、これまでの定評ある諸霊信(シルバー・バーチの霊言、アラン・カルディックの霊の書、モーゼスの霊訓、マイヤーズ通信など)にも告げられたことのない内容で、ほんとうかいな、というのが正直な感想でした。
しかし、この霊信内容が検証の結果、ほんとうであるとすれば、通信霊(稻垣の守護霊団)の実在が間接的に証明されることになると思いました。
このような魂のしくみについての情報は、受信者M子さんにはとても創作できるとは思われなかったからです。
そして、私の記憶に浮上したのは第11霊信の次の文言との符合でした。

あなたは、探究心を重要とする。あなたがまだ理解していないものについて、誰も理解を完全にしていないものについて強く引き寄せられる。そして、前世療法についてだが、あなたは自らの霊性により独自性を持つようになる。あなたの前世療法は、あなたにしか出来ないものになる。

魂のしくみについては「誰も理解を完全にしていないもの」であり、その秘密をわれわれ(守護霊団)は、稻垣に開示した。
その開示された魂のしくみに基づいて、稻垣にしかできない前世療法を編み出してみよ、という守護霊団からの信託を受けたのではなかろうか、と思われたのです。
(その11につづく)

2013年7月13日土曜日

SAM前世療法の成立 その9

第11霊信の予言と指示について
第11霊信で通信霊は、
「私はエドガー・ケイシーではなく、彼やあなたを守護するものではない。私は特定のものを守護するものではない。だが、霊団に属するものである」
と素性を語り、次のような予言をしています。2007年1月23日0時6分の転送になっています。
 
【第11霊信抜粋】2007.1.23
あなたは、探究心を重要とする。あなたがまだ理解していないものについて、誰も理解を完全にしていないものについて強く引き寄せられる。そして、前世療法についてだが、あなたは自らの霊性により独自性を持つようになる。あなたの前世療法は、あなたにしか出来ないものになる。 【抜粋おわり】
この予言も、2013年現在、的中していることになります。
2007年7月に、正式に「SAM(サム) 前世療法」と命名した私の開発による前世療法は、現在私と私の認めた者にしかおこなえない前世療法となっています。
ちなみに「SAM前世療法」はその独自性が認められ、第44類の登録商標になっています。
なお、SAM前世療法の詳細については後で述べますが、その契機となったものが、第11霊信の次の文言でした。
【第11霊信抜粋】
あなたが長年探究してきたものは、これまでの視点からは成長は望めない。
なぜなら、もうすでにその観点での最終地まで達しているものが存在するからである。
あなたが探究するべきものは、これまでよりもさらに深奥にあるものである。
魂の療法のみならず、あらゆる霊的存在に対する奉仕となるものである。
それは、命あるものすべてに繋がり、私達へも強い繋がりを持つ。そのために、あなたは自らの内にある疑問をまとめておく必要がある。
あなたがこれまで探究してきた道の中であなたが処理できないもの、そして人の理解を超えるものについて、私達でなければ答えられないものについて、まとめなさい。
M子を通し、あなたは私達にそれを尋ねなさい。 
                                【抜粋おわり】
 
私は、この霊信の指示に従って、2007年1月23日21時半頃に、16項目の霊への質問をM子さんに送信しました。
彼女には到底回答できないであろう前世療法についての専門的内容がいくつも含まれていました。
彼女の創作の疑いを晴らす意図があったからです。
彼女は私の送付したファイルを貼り付け、霊信を待ったそうです。
その質問に対する霊からの返信の転送が、同日22時58分に届くということが起こりました。
この第12霊信の回答は、A四用紙9枚分に及んでいます。
驚くべきことに、90分足らずの時間で霊からの回答が届き、しかもその内容がA四用紙9枚に及んだということです。
おまけに、霊信の末尾で送信霊は、
「彼女という人間が答えられる問題はここでは存在しない。これは私からの霊信であり、M子の言葉ではない。M子の妄想ではない。妄想では答えられないものである」
と霊信がM子さんの創作ではないことを念押ししています。
そして、
「私はあなたの祖父の守護霊とつながりを持つものであり、あなた方の世界で表現すると、遠い昔転生を終えたものである」
と素性を明かしています。
それまで、M子さんの創作の可能性を疑っていた私も、これまで述べてきたいくつかの符合が示されるに及んで、彼女が創作している可能性よりは霊信現象が事実である可能性が高いと判断していいのではないかと思うようになりました。
16項目についての難解な質問回答を、90分足らずのうちに、考えながらA四用紙9枚分にわたって創作することは不可能です。
なお、この第12霊信で通信霊は、
「我が霊団は11の霊的存在から成り立つ。だが神はその上におられる。神の計画が、あなたが進むための原動力を与えていると理解しなさい。ただ、信じることが前進するものだと理解しなさい。」
と霊団の存在と神の計画を告げています。
そして、この第12霊信の回答の真偽を検証する過程で、「SAM前世療法」が生まれ、やがて2年後2009年5月のSAM前世療法を用いた応答型真性異言の実験セッションによって、応答型真性異言を語ったラタラジューの顕現化へとつながっていくことになりました。
(その10へつづく)

2013年7月12日金曜日

SAM前世療法の成立 その8

これまでの「SAM前世療法の成立 その7」まで、自動書記による霊信の告げてきた内容について紹介してきました。

催眠中の深い意識状態の中で、自動書記とか自動書字と呼ばれる催眠現象が起こることは、催眠学の明らかにしているところです。

今回の私あて霊信が、受信者M子さんの報告どおり、ほんとうに自動書記現象によるものかどうか、多少の疑念のあった私は、第15霊信の翌日彼女を私の研究室に招いて前世療法のセッションをおこない、霊信の自動書記現象を確認したいと思いました。

パソコンによる自動書記の真偽について

M子さんの報告によれば、霊信が来る前兆として後頭部に鈍痛の感覚が出ると言います。
その前兆を感知してパソコンの前に座ると、やや朦朧とした意識の中で指が自動的にキイを打つという霊信受信現象が始まるということでした。
キイを打っている最中は、どんな内容を打っているのか分からず、打ち終わって読んで初めて内容を知ることができると報告しています。
誤字・脱字などがあれば、送信霊の「違う、違う」と言う声がし、指が勝手に動いて打ち直しをさせられるとも言いました。
こうして打ち終わった内容は校正をしないで、受信と同時にそのまま私に転送しているとのことでした。 
第15霊信の翌日、 2007年1月27日、私は受信者M子さんに前世療法をおこない、自動書記現象の実験を試みる機会に恵まれました。
深い催眠状態の中で、私の守護霊を名乗る存在と、M子さんの守護霊を名乗る存在が、私の求めとは関係なしに入れ替わり憑依し、語り始めるという現象が起こったのです。
そこで、このセッションの終末で私は、憑依している私の守護霊を名乗る存在に、次のような自動書記の実験を頼んでみました。そのやりとりを紹介します。
私: ただし、霊信については、これからパソコンで自動書記がおこなわれることを確認したいと思います。 それは許されるでしょうか? 控えたほうがよろしいか?
霊: それはあなたが望む方に進めばよい。
私: 分かりました。それでは私の中に、少し疑念として残っている自動書記を見たいと思います。今の意識のままで受信できますか? 霊団のどなたが送信してくださいますか?
霊:: できる。送信はエドガー・ケイシーが適任である。
私: それでは、今日のセッションの意味と、これからの我々の心得るべきことについて、なにとぞケイシー霊に送信していただけるようにお願いいたします。
こうしてM子さんは、催眠中の虚ろな目をしたまま、用意したノートパソコンで9分間の自動書記を始めました。
その全文を原文のまま紹介します。
【第16霊信】 
これよりあなたに伝えるべきことは今回のセッションについてでなく、あなたがこれより先に進むたびに行うであろう霊信の口頭による伝達に対してのものである。
今回M子の意識が深層へと進む妨げととなる原因となっていたものは、環境による影響である。
それらは、M子の集中力ではなく、感受性への影響を大きくもつものである。
なぜなら、M子の体感覚は振動による影響を大きく受けやすい。
彼女は聴覚としての感覚を鋭く持つが、体感覚としての感覚も鋭く持つ。
それは彼女の霊性にも深き繋がりを持つものである。
彼女が霊性を発揮するための必要環境条件として、音による影響を考慮する必要がある。
感受性の幅を広げるための環境を十分整える必要がある。
彼女は習慣として音楽を材料として用いる。
そのことを考慮に入れながら環境を考案しなさい。
あなたは今日十分な材料を得られないまま終了したと感じている。
だが、あなたの変化は生じている。表面上に現れてこそいないものだが、あなたの感覚は今後大きく変化を生じさせるだろう。
あなたは今日セッションで交わした会話を文章に起こし見直す必要がある。
その発言が誰によるものなのかあなたには分からない点があるだろう。
だが、それを突き詰めるのではなく、その内容をあなたが理解に達するように読み直し浸透させる必要があるのだ。
あなたは完全な理解にまで及ぶことはない、だがそれらはあなたがこれから先に進むための材料となるものである。
そして、あなたは今回のセッションをある人物には語ることを許される。
その人物とは、あなたが以前霊信を送った者である。
その者に、あなたの思う手段で今回のセッションについて語りなさい。
音声としての記録を聞かせることも、その者に対しては許されるものである。
あなたは、今後夢見をおこなう前に祈りを捧げる必要があると先ほど述べた。
それを習慣的な行動とするのではなく「儀式」として受け取りなさい。
あなたはこれまであなた自身の魂に対して祈りを捧げることは、あまりなかった。
それこそが、あなたの魂が先へと導くきっかけを作るものである。
あなた自身の内側へと目を向け始めなさい。
M子には、しばらくの間癒しのために何かをおこなう必要はない。
それは、衝撃となりかねないものである。
よって、しばらくの間はあなたのヒーリング能力に対しての探究、そして今回の検証をおこないなさい。
私たちは必要に応じてあなたに語りかけるであろう。そして、あなたが求める時も必要に応じて与えるであろう。 
【自動書記おわり】
この自動書記実験で、私は、少なくとも上記霊信については、間違いなく自動書記現象が起きたことを目の前で確認することができました。
この実験によって、自動書記による霊信現象が、M子さんの報告どおり起きていると判断できました。
こうした私あて霊信が信頼に足る証拠の一つが、上記霊信の冒頭と文末の次の文言です。

冒頭
: 「これよりあなたに伝えるべきことは今回のセッションについてでなく、あなたがこれより先に進むたびに行うであろう霊信の口頭による伝達に対してのものである」
文末: 「私たちは必要に応じてあなた方に語りかけるであろう。そして、あなたが求める時も必要に応じて 与えるであろう」 
ケイシー霊とおぼしき通信霊は、冒頭で彼の霊信の目的は、私が「これより先に進むたびに行うであろう霊信の口頭による伝達に対してのものである」と告げています。
文末に至って、「私たちは必要に応じてあなたに語りかけるであろう。そして、あなたが求める時も必要に応じて与えるであろう」と告げています。
つまり、これより先においては、私が進むたびに口頭によって霊信を伝達する、その口頭での霊信は、私の求めと、守護霊団の必要に応じて与えることになる、という予言だということです。
そして、この予言のあった2週間後の2007年2月14日を最後に、文章による霊信は途絶えています。
そしてまた、2007年2月15日以後2013年の今日に至るまでの6年間、およそ3ヶ月に1回、セッション中のクライアントに守護霊団の一員を名乗る霊の憑依が起こり、口頭あるいは指回答による霊信が続いています。
ケイシー霊の自動書記によって告げられた予言は、そのとおり実行されているのです。
たとえば、私の守護霊は、口頭で、「SAM前世療法を伝授せよ。ただし、誰にでもできる療法ではない。こちらでその適否を判断し選ぶ」という霊信を2009年春に告げています。
私は、この霊信にしたがって、伝達のための催眠塾をおこなうことにしたのです。
(その9へつづく)

2013年7月10日水曜日

閑話休題 お知らせ二つ

お知らせ二つ
その1
私以外の個人・団体が「SAM前世療法」の商標を使用した、たとえば、「SAM前世療法講習会」「SAM前世療法士養成講座」「SAM前世療法セミナー」「SAM前世療法ワークショップ」などを実施、あるいは実施の宣伝する行為は、商標権の侵害であり不法行為になります。
そもそも、私は、誰にも、無制限の「SAM前世療法」の商標使用権を認めていません。
例外として、私の直接指導を受けた者には、「SAM前世療法伝達講習修了証」を発行し、「SAM前世療法士」を名乗ってSAM前世療法を実施すること、その情報を提供(宣伝)することに限定して商標使用を認めています。
「SAM前世療法士」の名称は、その商標を使用してSAM前世療法がおこなえる者、を意味するだけで、その商標を使用して他者に指導すること、SAM前世療法士の名称を授与すること、またそうしたことを宣伝すること(情報提供)を許可していないことは明らかです。
修了証には承認番号、被承認者氏名、承認年月日、承認者私の氏名と実印押印が明記してあり、容易に偽造できないようにしてあります。
求められて修了証が提示できない「SAM前世療法士」は、偽ものであり、商標権の侵害者として処罰の対象になります。
ちなみに、「SAM前世療法士」の名称は、SAM前世療法の作業仮説とそれに基づく最低限の技能を有することを謳ったもので、催眠法を支える幅広い臨床心理学関連の知識と技能をもつことを保障したものではありません。
したがって、SAM前世療法士に信頼をおく一つの目安として、臨床心理士・学校心理士・産業カウンセラーなど定評ある臨床心理関連の資格も同時にもっているかどうかを確認するとよいでしょう。
また、たとえ修了証を授与されていても、「SAM前世療法士養成講座(セミナー)」「SAM前世療法講習会」などの商標を用いて、SAM前世療法士を養成する行為は認めていません。
当然のことながら、私以外に商標権のない個人・団体が、「SAM前世療法士」などの資格を与えることも、与えられた資格を名乗ることも商標権侵害の不法行為となります。
このようなお知らせをするのは、不心得者が実際に商標権侵害の不法行為をしていたからです。
付記すれば、SAM前世療法士として、自分のHPにSAM前世療法についての説明を掲載している修了生の中で、私のHPの文章をほとんどそのまま流用しておきながら、出典を明示せずにいる不心得者がいるようです。
つまり、盗作です。師弟関係にあっても許されることではありません。
出典が明らかにされない場合は、その文章は、書いた本人自身の文章だと読んだ人は判断します。
これは明らかに著作権の侵害です。
著作権の侵害では、某大学教授が、私の著作『前世療法の探究』の文章からしているのを発見し、抗議したところ、あわてて謝罪と侵害個所を削除するということがありました。
「SAM前世療法」」を商標登録し、この商標使用に厳しい縛りをかけているのは、守護霊団からの霊信の恩恵によって成立した霊的前世療法であるという特殊な事情に基づいているからであり、霊から私に告げられたSAM前世療法の霊的作業仮説が、他人によって恣意的に歪められ、誤解されることを防ぐためです。
SAM前世療法の作業仮説と、それに基づく催眠技法の正統性を堅持し、次世代に伝授することが、創始者の務めであり、それが通信霊に対する誠意と礼儀だと自覚しているからです。
いずれ私が衰え、SAM前世療法の直接伝授ができなくなったときには、信頼のおける講習修了者に「SAM前世療法」の商標使用権を譲渡しようと思っています。
その2
グーグルで「稻垣勝巳」を検索すると、4ページに「催眠療法稻垣勝巳ー恐怖症を治すなら脱恐怖症プログラム」が表示されます。他のページにもかなりの数の同じ表示があります。
この表示をクリックすると「詳細はこちら」が表示されます。
これをさらにクリックすると、なんと「横浜催眠心理オフィス 大滝 保」の表示のホームページに接続します。
私は、大滝 保氏とは一切関わりがなく、氏に私の名前を貸した覚えもありません。
「脱恐怖症プログラム」なるものとも一切関わりがなく、これは大滝氏の開発したプログラムのようです。
なぜ、私の全く関知しないところでこのような、不可解な事態が生じているのか、その理由を知るためにホームページ管理人の大滝氏に直接電話をかけ、糺してみました。
大滝氏は、このような事態になっていることは知らない、という回答でした。
ホームページの管理人が、自分のホームページについて知らないはずがありません。
私の名前を無断使用した確信犯であれば、知らないとシラを切るだろうことは予測していました。
さらに問い詰めると、ホームページ作成業者の手違いではないか、という実に不可解な責任t転嫁の回答でした。
迷惑をおかけした等の謝罪の言葉は一切ありませんでした。
依頼主に無断で作成業者が、「催眠療法稻垣勝巳ー恐怖症を治すなら脱恐怖症プログラム」などの虚偽の表示を作成するとは到底考えられず、これは依頼主大滝氏の指示なくしてありえないと判断しました。
私の知名度を利用して、大滝保のホームページに誘導するために虚偽の表示をするという詐欺行為を早急に止めてほしい、この請求にもかかわらず、今後も事態の改善がない場合は、法的措置をとることを通告しておきました。通告を受けていないなどの開き直りが予測できましたので、録音で証拠を残しておきました。
というわけで、グーグル表示の「催眠療法稻垣勝巳ー恐怖症を治すなら脱恐怖症プログラム」は虚偽の表示であり、私と「横浜催眠心理オフィス 大滝 保」のホームぺージとは全く無関係であることをお知らせしておきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参考                    【商標登録証】の写し
登録第5239701号
商標 SAM前世療法
指定商品又は指定役務並びに商品及び役務の区分 第44類
美容  あん摩 マッサージ  指圧 心理療法によるカウンセリング 心理療法による治療 
心理療法に関する情報の提供  医業  医療情報の提供  介護

商標権者 稻垣勝巳
出願番号    2008-083052
出願年月日  平成20年10月10日
この商標は、登録するものと確定し、商標原簿に登録されたことを証する。
平成21年6月19日
特許庁長官  鈴木隆史

2013年7月8日月曜日

SAM前世療法の成立 その7

私が、私あて霊信に信頼をおくようになった理由は、霊信の告げた3つの予言がすべて的中したという事実があります。
現在作業進行中の、「ラタラジューの事例」の英訳版を含めると4つの予言が的中したことになります。
この現在進行中の英訳作業について、すでに2007.1.11第1霊信で、「あなた(稲垣)の求めるものは国内に留まらず、その範囲は他国へと広がる。その手段を徹底するために、英語力を向上させなさい」と告げています。
私の求めるものとは、「ラタラジューの事例」を世界に認知してもらうために、英訳版映像をyu-tubeにアップすることです。
それでは、的中した3つの予言について紹介します。

その1 第8霊信の予言について 

 第8霊信に至って、送信霊は「私はエドガー・ケイシーではない。彼を守護するものであり、あなたに繋がるものである」と私の守護霊であることをはっきり認めています。そして、この私の守護霊と名乗る霊は次のような予言をしています。
【第8霊信抜粋】
あなた(稲垣)はいずれ前回とは異なる内容の本を出版することとなる。全貌が異なるのではなく、方向性が異なるのだ。それは、多くの人を引き付けるものとなる。 【抜粋おわり】
これは、2007年1月20日の霊信であり、2010年2冊目の拙著『生まれ変わりが科学的に証明された!』出版から3年半以上前の予言です。
そして、この本の内容が「全貌が異なるのではなく、方向性が異なるのだ」と言う予言は的中しています。
1冊目の『前世療法の探究』は、生まれ変わりや霊的存在について判断留保の立場を努めて保った方向でしたが、2冊目は、そうした立場から方向転換し、生まれ変わりや霊的存在を認める方向を明確にしているからです。
そして、そもそも、この予言当時、私には次の本を書く材料も意欲も、全くなかったのです。4年を経て、この予言は現実のことになりました。

その2 第11霊信の予言について
 
2007.1.23の第11霊信で通信霊は、「私はエドガー・ケイシーではなく、彼やあなたを守護するものではない。私は特定のものを守護するものではない。だが、霊団に属するものである」と素性を語り、次のような予言をしています。
【第11霊信抜粋】
 
あなたは、探究心を重要とする。あなたがまだ理解していないものについて、誰も理解を完全にしていないものについて強く引き寄せられる。そして、前世療法についてだが、あなたは自らの霊性により独自性を持つようになる。あなたの前世療法は、あなたにしか出来ないものになる。 【抜粋おわり】
現在から5年前のこの予言も、的中していることになります。
2009年7月に、正式に「SAM(サム) 前世療法」と命名した私独自の開発による前世療法は、私と、私に学び認められた者にしかおこなえない前世療法となっています。
ちなみに「SAM前世療法」はその独自性が認められ、第44類(心理療法・医療分野)の登録商標になっています。

その3 第14霊信の予言について
 
第14霊信の送信霊は、自分の素性を告げてはいません。
2007年1月25日のこの霊信では、次のような予言をしています。
【第14霊信抜粋】
ここからは、神による霊信であると理解しなさい。
あなたは今世で出会うべき女性がいる。その女性とは、あなたが過去世において死別した愛する者である。その者は、まだしばらくはあなたと再会することはない。あなたは、その者にある約束をした。それは、その者の死後、あなたが彼女へと誓ったものである。そして、その者は死後、あなたからの約束を聞いていた。
何故出会う前に、あなたにこの話を語るのか。それは、あなたがそのことに興味を抱くということが重要だからである。あなたはその者が誰なのか、いつ出会うか、どのような死別を経験したのか、それらに興味を抱くだけでよいのだ。そこから、あなたは引き寄せられていく。あなたの魂の傷を持つものは求め始める。それでよい。あなたは、それを許すだけでよいのだ。あなたは、あなたの魂の傷を持つものが求めるものと再会するだろう。 【抜粋おわり】
この謎めいた予言の1ヶ月後、2007年2月24日に予言された女性と思われる人物と、私はセッションで出会うことになりました。
その詳しい経緯は省いて要点のみ紹介します。
この女性クライアントは、知人にともなわれて訪れた40代半ばの女性でした。
彼女が深い催眠状態に入って最初に発した言葉が、「先生、お懐かしゅうございます。会いとうございました」というものでした。
彼女が思い出した前世の場面は、中世ヨーロッパの教会付属の学校でした。
彼女は12歳の生徒でした。
私は36歳の聖職者で、政争に敗れた失意の政治的指導者でもあって、医学の心得も持ったその学校の指導者であったということでした。
12歳の少女は、前世の私を慕い、憧れのまなざしを注いでいたと語りました。
やがて年を経て、前世の私は聖職者としての位階が上がり、成長した少女は望んで私の身の周りを世話する仕事にに就いたそうです。
しかし、彼女は、何かわけがあって20代前半で早世したと語りました。
第14霊信の予言が脳裏をよぎった私は、彼女の霊界での記憶を尋ねてみました。
私があなたの魂に向かって何か誓ったことはあるか、それはどんなことか、という問いです。
彼女は、私が誓いを立てたことを知っているが、その内容を話すことは禁じられているから話すことは出来ない、と回答を拒否しました。
催眠覚醒後、このクライアントは、催眠中に語った記憶をほとんど思い出すことがきませんでした。
この前世療法のセッション概要は、以上のようなものです。
そして、これ以後5年以上経った今日まで、このクライアント以外に私とのこうした愛情関係のある前世を語る人物との出会いはありません。
したがって、この予言も現実のものとなったと思われます。
付言すると、2011年に入り、50代男性クライアントのセッションで、そのクライアントの前世が中世ヨーロッパの牧師で、名はウオルフガング、その上司のゲオルグという牧師が前世の私であると語るということが起こりました。
二人の牧師は、ともにプロテスタントの牧師であり、教会付属の学校の教師であったとも。また、ゲオルグ牧師には身の周りの世話をするマリアという名の娘がおり、マリアは20代の若さで死亡、ゲオルグはその死を嘆き悲しんだということでした。
第14霊信の予言をめぐって、こうした不思議な符合が起こったということです。
(その8へつづく)

2013年7月7日日曜日

SAM前世療法の成立 その6

第2・3霊信の内容について
前記事で、第1霊信全文を紹介しました。
第2霊信で通信霊は次のように告げてきました。
第2霊信は第1霊信の3日後の夜明け、2011・1・14 5:23に以下のように転送されてきました。
【第2霊信抜粋】
稲垣を守護する霊的存在は、生前の私(※通信霊)を守護していた存在であり、それよりも以前に多くの偉大なる者たちを守護していたものである。だが、稲垣にはまだ打ち明けるべきではない。それは、彼を疑いの思考へ誘う種となるであろう。だが、ここで私があなたと稲垣に伝えるべきことは、私があなた方を繋ぐ理由である。私は生前あなた(※受信者M子さん)としての素質を持ち、稲垣の進むものと類似する方向性を持つ者であった。そのため、私はあなた方を繋ぐものとして接触しているのだ。 【抜粋おわり】
第1霊信で、送信霊は「私はあなた方を繋げるものである」と告げてきました。
さらに、第2霊信でも「私があなた方を繋ぐ理由である」と告げていることから、この第1・第2の二つの霊信の送信霊は同一の霊であると判断できます。
そして、この送信霊は、生前には「M子さんの素質」つまり、霊との交信能力をもつ霊媒としての素質と、「稲垣の進むもの」と類似性を持つ者つまり、催眠にも関わる者であったと告げています。
これまで歴史に名を残している死者の中で、そのような霊媒の素質と催眠両方に関わって著名な人物は、エドガー・ケイシーしか私に思い浮かぶ名前はありませんでした。
もし、仮に通信霊がエドガー・ケイシーであるとすれば、ケイシーの守護霊は、ケイシーの死後、私を守護しているということになります。
このことを確かめるために、私は早速エドガー・ケイシーの没年を調べてみました。
果たしてケイシーは、私の生まれる三年前(1945年)に死亡していることが分かりました。
したがって、仮にこの第2霊信の送信霊が、生前のエドガー・ケイシーであったとしても矛盾しないことになります。
そして、次の第3霊信で、通信霊は第2霊信のあった同日、2007・1・14 22:48転送で、次のような驚くべきことを言ってきたのです。
【第3霊信抜粋】
あなた(稲垣)は、今語りかけている私(※通信霊)が、エドガー・ケイシーを守護していたものと考えている。その真偽を自分の中で晴らすため情報を集めた。だが、そんなことをして何になる? だが、私(送信霊)があなた(稲垣)に「そうではない」と言えば、それは事実とは異なるものとなってしまう。 【抜粋おわり】
この送信霊は、言い回しから考えて、生前のケイシーを守護し、現在は私の守護をしていることを認めています。
つまり、この第3霊信の送信霊は、私の守護霊ということになります。
また、この結果、第1・2霊信の送信霊は、ケイシー霊ということになります。
ところで問題は次の事実です。
第2霊信は、2007年1月14日5時23分の夜明けに転送されています。
私がこれを読み、ケイシーについて情報を集めたのは同日の夜21時頃でした。
そして、第3霊信は同日22時48分に着信・転送されています。
つまり、この送信霊は、私の1時間ほど前のケイシーについての検索行動を指摘してきたことになるわけです。
もちろん、私がケイシーについて調べたことをM子さんは全く知りません。
また、彼女は、自分には透視能力がないと明確に証言しています。
これらの事実を考え合わせると、第3霊信がM子さんの創作であるとすれば、①彼女には透視能力があって、私の行動を透視した上で何故かそれを隠し、霊信の体裁をとって転送してきたことになります。
または、②当てずっぽうの霊信を創作したのが、まぐれ当たりしたかです。
そうでないとすれば、そしてM子さんの証言を信じるとすれば、③私の守護霊が、どこからか私の行動を監視しており、このように告げてきたと考える外ありません。
M子さんに虚言癖がないことを信じるとすれば、そして、M子さんが虚言を弄して偽の霊信を創作して私をからかう利得が何もないことを考慮すれば、③私の守護霊が、どこからか私の行動を監視しており、このように監視したままをを告げてきたと考えることが妥当のように思われました。
結局、第7霊信に至って、第1・第2霊信の送信霊は、やっと「私はエドガー・ケイシーである」と名乗りました。
さらに、「何故今回の霊信で私(送信霊)が役割を担ったのか説明しよう。私(送信霊)はより新しい意識である。それにより、あなた方(M子・稲垣)に近づきやすい状況を作り出すことができる。そして、より明確に情報を伝えることができる」と自分が送信してきた理由を告げています。
「私(送信霊)はより新しい意識である」という意味は、その後名乗りをあげた守護霊団の11の霊の中で、送信霊(エドガー・ケイシー霊)が、死後の年数が2番目に若い霊であることを指しているようです。
突如起こった霊からの通信という現象に面食らうと同時に、M子さんの霊信受信だとされることについて疑いのまなざしを捨てきれなかった私は、この第3霊信での私の行動をズバリ指摘してきた事実を前にして、はじめてこの霊信現象は真実かもしれないという思いが芽生えてきました。
SAM前世療法の成立は、この霊信という超常現象を認め、魂と生まれ変わりの仕組みについて通信霊の告げたところを信頼することが基盤になっています。
つまり、きわめて霊的な前世療法ということです。
ここでいう「霊的」という意味は次のようなWHOの提言する概念に重なっています。
 
「 霊的とは,人間として生きることに関連した経験的一側面であり,身体的な現象を超越して得た体験を表す言葉である。多くの人々にとって,『生きていること』が持つ霊的な側面には宗教的な因子が含まれているが,『霊的』は『宗教的』と同じ意味ではない。霊的な因子は,身体的,心理的,社会的因子を包含した人間の『生』の全体像を構成する一因として見ることができ,生きている意味や目的についての関心や懸念とかかわっていることが多い。特に人生の終末に近づいた人にとっては,自らを許すこと,他の人々との和解,価値の確認などと関連していることが多い」。
つまり、霊からの通信という「身体的な現象を超越して得た体験」に基づく作業仮説とその実践こそが、SAM前世療法の本質だといってよいと思います。
(その7へつづく)

2013年7月3日水曜日

SAM前世療法の成立 その5

三つ目の超常現象 2007・1・11~2・14 霊信とおぼしきもの
2007年に入って私に起きた三つ目の超常現象は、私あてに守護霊団を名乗る存在からのPC自動書記による霊界通信が、毎夜一か月にわたって22通(A4用紙83枚)届くという信じがたいことが起きたことでした。
里沙さんの憑依実験をおこなった直後の2006年の年末に、拙著『前世療法の探究』の読者から読後の感想メールが届きました。
東京在住で26歳の派遣社員をしているM子さん(仮名)からでした。二通目のメールでは、彼女は、幼少の頃から霊的存在とコンタクトが取れる霊媒体質の持ち主であること、友だちに依頼されては霊と交信し、依頼内容の回答をもらっているということが、控え目な文体で書かれていました。
私がそうした霊的な現象には抑制的な態度をとっていることに遠慮して一通目には書けなかったということでした。
里沙さんの憑依実験直後のことでもあり、私は好奇心に駆られて、「できたら、私についてチャネリングしてもらえませんか」という返信メールを年明けの2007年1月11日の夜に送りました。
これがきっかけで、M子さんの言葉を信じるとすれば、霊からの通信だとされるものが、この夜からパソコンによる自動書記で送信されて来るという超常現象が始まったのです。
なお、全霊信は過去のブログで公開してあります。
チャネリング依頼したその1時間後に、霊からパソコンによる自動書記の通信があったということで、 その自動書記とされる文章が転送されてきました。
転送日時は、2007年1月11日22時44分となっています。
この第1霊信とされる全文を次に紹介します。
表記は転送時の原文のままです。
なお、通信文の中で「あなた方」とは私とM子さん、「あなた」は私を指しています。「私」とは送信者らしき霊自身のことを指しています。また、これ以後、霊からの通信だとおぼしきものを「霊信」、「霊とおぼしき存在」を「霊」と表記していきます。
【第1霊信2007.1.11 22:44着信】
ここであなた方が出逢うことには意味がある。
あなた方は、その真の意味をまだ手にすることはできない。
悟りという実はまだ熟していないのだ。
その悟りは、言葉で理解するものではない。
あなた方は体感し、そして、魂で感じてゆく。
そして、その悟りがすべてが始まるときからあなた方に「在る」ものなのだと思い出す。
あなたはより多くのものを求めようとしている。
だが、あなたが「今という瞬間」に得るものは一つなのだ。
すべてははじめから用意されている。
その一つ一つが何なのか、それを踏まえながらあなたは進みなさい。
あなたの真の目的は、誰もあなたに告げることは許されない。
なぜなら、あなたの魂がそれを決めたからだ。
あなた自身が、その目的を思い出すのだ。
現段階であなたに告げられている使命という目的は、「人を癒すこと」である。
それをあなた方の世界でわかりやすく説明するならば、「外的目的」と表現すれば理解を得やすいだろう。「外的目的」は、あなた以外の他者のためにあなたが決めた目的だ。
何を方法にして人に奉仕していくか、そしてすべてとの繋がりを持つか。
その手段をあなたは選んだ。
あなたの場合、それは医学的知識を応用させながら自らの判断をより明確なものとし、ヒーリング能力も一手段としてより多くの人に「癒し」という愛を与えるというものだ。
だが、内的目的は他者のためのものではない。
それは、あなたの魂へのものだ。
あなたは、これまで数多くの過去世を通して学んできた。
どのように優れた能力を持つ者も、魂に癒すべき傷を持つ。
あなた方はこの世界に存在する限り、自分の魂の傷を癒さなければならない。
それは強制ではなく、義務でもない。
言葉の表現では明確にその意味合いを伝えることが出来ない。
ニュアンスで理解するものである、と表現すれば分かりやすいだろうか。
何故あなた方が自分の魂の傷を癒さなければならないのか、そして何故魂に傷を負うのか。
その仕組みはあなた方には理解できないものである。
魂の傷、そしてその癒しは、すべてその魂によって引き起こされる。
あなた方は理解できないだろう。
どのように悲惨で、辛い死も自らが選択したものであると受け入れられないであろう。
あなた方はこの世界に存在する限り、どんなに求めたとしても理解を手にすることはできないのだ。
真理は、「生」の状態にいる限りは得ることができない。
だが、人は真理を求める。それは死を迎えると同時にどのような人間にも与えられるものなのだ。
人は誰もが真理を得るということを忘れている。
そして、真理はすべてであり、それを一つにまとめるにはあまりにも言葉は無力である。
言葉は道しるべでしかない。
あなたは、自分が真理を求めることが目的なのだと間違えないようにしなさい。
それは、誰もが与えられるものであり、生きている間は得られないものである。
あなたが決めた「内的目的」は、あなた自身がまだ距離感さえもつかめていないものである。
今のあなたには、それが何なのか憶測もできない。
今のあなたに必要なのは、あなたの魂にとっての「目的」があるのだと理解することである。
その目的を通し、あなたは魂の傷を癒すのだと理解しなさい。
今、あなたに語りかけている私が誰なのか、あなたには分からない。
そして、M子も私が接触しながらも誰なのかが分からないでいる。
私は、あなた方を繋げるものである。
これまで私があなた方両者に接触を持ったことはない。
私は神ではない。
あなたは、自分のヒーリング能力に対して、より多くの理解を持たなければならない。
なぜなら、それはあなたにとっても他者にとっても、時と場合によっては「癒し」とは相反するものを与えるものになりかねないからである。
あなたが癒す対象者の疾患等を「負」のエネルギーとする。それをあなたが癒すとしたら、そのエネルギーはどこに向かうものなのだろうか。
あなたが、癒しを起こすとき、多くの高級霊が治療霊としてあなたのもとに集まる。
だが、それは能力を最大限に引き出しても、あなたの体の疲労を消し去ることはできない。
あなたの身体的なエネルギーをコントロールするのは、あなた自身である。
それはヒーリングとは別のやり方で解消するべきものである。
あなたはイメージし、そのエネルギーを消すことができる。
あなたはある人数の治療をこなす。
あなた自身はどの程度で「負担となる疲労」が生じるのかが判断できないであろう。
何故判断できないのか、それは癒しを起こす上で、体内のエネルギーの流れが、通常の意識で起こるものとは異なるものであるからだ。
どのように変化するのかは、あなたが実際自己観察した方が理解しやすいものである。
「負担となる疲労」とは 、あなたの体内にもともとあるべきではない「あなたの体内に入り込んだもの」を浮上させる。
例えるならば、血液中や内臓、それらに溜まった体内には不要なものの流れや動きも、通常の状態とは変化させるものである。
これらの詳細の説明をあなたがもし求めるならば、M子が現段階より深い意識で私に接触する環境でなければならない。
今の彼女の意識では、適切な言葉を集めることは困難である。
あなたがそれらの「負のエネルギーの要素」を消すために、ヒーリングをおこなった日は必ず自分の体を浄化しなければならない。
瞑想しながら、へそに両手を当て 「へそを中心として光が体中に広がる」というイメージをしなさい。
体を持つ限りはあらゆる制約が生じる。
食物、空気、衣服、あらゆるものを通し、「負の要素」となるものは体内に取り入れられる。
そのわずかなものさえも、原因になりかねないものなのだ。
あなたは、ヒーリングをおこなう際に自己管理を徹底しなければならない。
そして、あなたの探究心の方向性について語ろう。
今後あなたは自分の思うままに前進するべきであり、そのためのこれまでの道のりであった。
あなたは、自分の直感を通し、「知るべき知識」を模索していく。
あなたが求めるものは国内に留まらず、その範囲は他国へと広がる。
そのための手段を徹底するために、英語力を向上させなさい。
今、あなたに私が伝えるべきあなたへのアドバイスは以上である。
これより先は、私ではなく別の者が続きを語る。
私は、M子を守護するものの一つであり、これまで彼女の「心」を管理していたものです。
人は、私のような存在をいまだ表現したことがありません。
彼女が無知なためではなく、言葉が存在しないために私という存在を明確に表現することができません。
今日、彼女に伝えたことをあなたにもお伝えします。
彼女の魂を形成するにあたり、神はある計画をされました。
彼女の魂は人としての要素、そして自然としての要素、精霊としての要素、そして高級霊としての要素、あらゆるものの霊性を含んでいます。
そのために、彼女の霊性としてのアンテナは多様性を持つのです。
神は、彼女にある計画を与えました。それを彼女も知りたいと望みました。
その計画が成されるかどうか、そして成されたかどうかを知る者は幸いです。
それは神のご意志であり、これから始まる大きな計画の始まりでもあります。
あなた方は死後、それを見つめるものとなるでしょう。
あなたは、今世で魂の癒しという旅を終えます。
あなたにとって、これが最後の生まれ変わりとなります。
それはもう、すでに決められたものであり、あなた方と神との計画でもあります。
彼女は、すべてを繋ぐ一点の光なのです。その一点がなければすべては繋ぐことはできません。
そして、その光を灯すのはあなたの役割です。M子はまだ、完全には覚醒していません。
彼女の魂の真の霊性を発揮させるための光を、あなたが灯すのです。
その方法は、あなた自身が直感で理解しているものです。
それをM子に提案しなさい。それに対し恐れを感じるのは、M子の魂のある部分です。
その魂は、これまで誰の言葉にも耳を貸そうとしませんでした。
あなたを通じ、M子は傷に接触することが可能となります。
そして、あなた自身にもその傷は関係しています。
あなた自身が、そのことを思い出すのはM子が覚醒した後となるでしょう。
彼女は生き急いでいます。
それは、彼女がこの先に起こるあらゆるものを直感として感じ取り起こす感覚でもあります。
ですが、彼女自身が憶測するよりも時間は猶予があります。
彼女はそれまでに覚醒しなければなりません。
あなたは、彼女の通った道を眺める立場となるでしょう。
彼女が進むべき道は、まだ明かすことはできません。
あなた方が憶測するものは適切ではありません。ですが、それは進むにつれ明らかなものとなるでしょう。
一つ、あなたの過去世について語りましょう。
これは、直接私が伝えているものではなく、あなたを守護するものの一人が私を通し語るものです。
あなたはその過去世で医師でした。
だが、あなたは多くの患者を死なせてしまったと自責しました。
だが、救いたいという望みも同時に残りました。
後悔とともに望みは残ります。
どちらか一つでは存在することはできません。
あなたが今、このような方法で人を救う道をたどるのは、直接的に医師として癒すのではなく、間接的な立場から癒すという方法を始まりとして選んだからです。
そして、あなたのヒーリング能力の覚醒は、あなたが直接的関わることを魂が受け入れたために起こったものです。
あなたが何故ヒーリング能力を持つのか、それはあなたが理解しているよりも深い意味があります。
それを少しずつ理解していくのです。
あなたを守護するものが直接あなたへと語りかけるには、まだ時間があります。
ある流れに沿って、一つ一つ用意されたものをあなた方は受け取ります。
あなたが必要なとき、彼はあなたに言葉を贈るでしょう。
【第1霊信おわり】
M子さんの言葉を信じるならば、この第1霊信を皮切りとして、2007年2月14日までの約一か月の間に、立て続けに22回、A4用紙にして83枚分のパソコン自動書記による霊信が、ほぼ毎夜または、夜明けに送信されてくることになったということです。
1回の霊信平均枚数はA4用紙4枚弱ということになります。
彼女は受信が終わると即、私へ転送しているということでした。
さて、里沙さんの守護霊との対話実験で、私のヒーリングエネルギーが治療霊団から送られてくると告げられた直後に、同様に守護霊団から「あなたが癒しを起こすとき、多くの高級霊が治療霊としてあなたのもとに集まる」と告げられるという符合は、単なる偶然にしては話が出来すぎていると思われました。
しかも、ヒーリングについての注意事項を細々と告げています。
もちろん、M子さんには、霊との対話実験についての話は一切していませんから、彼女は何も知らないわけです。
2005年「タエの事例」との遭遇、2006年の「里沙さん守護霊との対話実験」以前の私であれば、こうした霊からの私あて通信とされるものなど一笑に付して真面目に受け取ることはなかったでしょう。
しかし、海外の定評あるいくつかの霊信を読み、そうした霊的存在らしき何かを認めざるをえない霊との対話実験という直接体験をしたことで、検証抜きに否定もしないが鵜呑みにもしない、という判断留保の態度こそ柔軟かつ、公正であろうと思うようになっていました。
これまでの記事、「SAM前世療法の成立その4」までに述べてきた、2005年の「タエの事例」、2006年のヒーリング能力の覚醒、里沙さん守護霊との対話実験などで、私あて霊信という超常現象を受け入れる準備は整えられていたのです。
この私あての霊信とされるものの真偽について考えうる可能性は、M子さんの創作、通信霊の実在、の大きく二つだろうと思いました。
そこで、霊信内容で真偽の検証可能なことは努めて検証にかけ、その真偽を確かめてみることにしました。次回ブログからその検証結果をいくつか述べてみたいと思います。
それらの霊信全文は公開してありますから、部分的に引用して述べることになります。
結論から述べておきますと、SAM前世療法は、私あて霊信という超常現象の真偽を検討し、霊信の告げた内容を検証する過程で成立していったということです。
 
(その6へつづく)

2013年7月1日月曜日

SAM前世療法の成立 その4

前ブログ「その3」で紹介した里沙さんの守護霊の語りについての検討と考察です。
守護霊とおぼしき存在との対話の検討と考察

ここで検討してみることは、語りの内容は里沙さんの既有の知識を元に彼女自身が語ったのだ、と解釈できるかどうかということです。
そうであるならば、守護霊とおぼしき存在は、里沙さんの無意識的な役割演技で説明されうることになり、語りの事実が超常現象である可能性は排除されるからです。
以下にまず全体の考察を、次いで守護霊とおぼしき存在の①~⑤の語りの内容について、それぞれに検討と考察を加えてみます。
まず、全体としての考察をしてみますと
ア、「守護霊」は、里沙さんとは異なる位相の視点・情報から発話している。
イ、催眠を解く前に「催眠中に語ったことはすべてはっきり思い出せる」という暗示を強調したにもかかわらず、「守護霊」が憑依したとおぼしき間の里沙さんの記憶は完全に欠落している。
ウ、録音された自分の語りを試聴した里沙さんの実感として、声からも語りの内容からも、自分と「守護霊」とは全く同一性の感じられない他者であると認識されている。
エ、憑依を体験し、催眠から覚醒後の里沙さんの疲労状態は、通常の催眠後とは明らかに異質な極度の疲労状態に陥っている。
以上の四点は、「守護霊」の憑依を支持できる状況証拠だと考えることが可能でしょう。
ただし、アについては本人に内在している「心の力」つまり、「高位自我=ハイヤーセルフ」説で説明可能かも知れません。
深い催眠中には、通常の里沙さんの持つ能力をはるかに超えた超常的叡智が現れるというわけです。
しかし、イ・ウについては「高位自我」説では説明がおさまり切れません。
もともと里沙さんの心に内在している「高位自我」の語りであれば、解催眠前に強調した記憶再生暗示で、催眠後にその語りの内容が記憶として出てくるはずだと考えられるからです。
また、彼女に解離性同一性障害などの精神障害がないことは明白ですから、「守護霊」の語りに対して全く同一性を感じられないということも説明が困難です。
単に催眠性健忘として片付けられる問題ではないと考えられます。
エの極度の疲労感について確かなことは言えませんが、憑依した守護霊が里沙さんに長時間(約四○分間)の対話をさせるために、彼女の脳が酷使された結果ではないかという解釈ができるかも知れません。
次に守護霊とおぼしき存在者の①~⑤の語りについて一つずつ検討してみましょう。
まず①の語りの内容について検討してみます。
里沙さんのスピリチュアリズムについての知識は、治療霊が存在すること以外にはありません。
したがって、スピリチュアリズムでいう「神の計画」つまり、地上の人間に霊的真理(魂と生まれ変わりの存在、霊界の存在、霊との交信可能など)を啓発し、霊的覚醒を促す計画があることは知識として持っているはずのないものです。
彼女の無意識の役割演技などでは淀みなく発話される内容ではないと思われます。
この計画についての語りは、スピリチュアリズムの高級諸霊からの霊信内容に一致していると考えることができるでしょう。
②の治療霊の存在については、里沙さんの知識としてある程度あるはずです。
彼女の脊柱側湾症による痛み緩和のために、私がヒーリングをした機会に、ヒーリングエネルギーと治療霊について話題にしているからです。
また、彼女は霊感によって、筆者の背後に憑いている複数の治療霊らしき霊の存在を感知できると語っているからです。
しかも、私のヒーリング能力についての質問をすることについては、催眠に入る前に彼女に知らせてありました。
したがって、治療霊とその治療エネルギーについての回答は、彼女の既有の知識を語った可能性を排除できません。
③の、私が生を受ける前の「魂」と「神との約束」についての語りは、里沙さんの想像力が駆使され、私への願望が投影された彼女の役割演技だと解釈できるかもしれません。
しかし、私にヒーリング能力があらわれた理由がそれなりに矛盾なく説明され、瞬時に淀みなく語られた事実を考えると、「守護霊」の憑依可能性を否定できるものではないと思われます。
ちなみに、私の魂が「大きく成長した」という語りは、「タエの事例」に出会って以後、私の世界観・価値観が魂と生まれ変わりの実在を視野に入れたものへと転換し、現世的欲望へのとらわれから自由度を増した精神状態を指している気がしないわけでもありません。
ただし、「善人にのみ効果が現れます」という語りは誤解されやすいかもしれません。
しかし、「悪とはあなたの進む道を邪魔する者です」という語りと照らし合わせると、その病が当人の霊的成長に必要な場合には、ヒーリングが効かないという意味に解するべきであろうと思われます。なぜなら、治療によって霊的覚醒が妨げられることになり、人を救う道に反することになるでしょうから。
したがって、この語り部分も諸高級霊からの霊信と矛盾するものではないと考えてよいと思われます。
④の語りについては、理解に苦しむところです。
ところで、前世療法のセッション中に中間世へ導く過程で、未浄化霊とおぼしきものが寄ってきて憑依しようとしていると訴えるクライアントがこれまでに2例ありました。
私に霊視などの霊的能力がなく、そうした霊が見えないために、こうした事態に遭遇しても惑わされることなく冷静に対処できたことを考えると、前世療法セラピストとしては、霊的能力は持たないほうがよいという含意の語りのようにも思われます。
あるいは、私に霊的能力がなく、それらに懐疑的な普通の人間の側にいるからこそ、懐疑的な普通の人間への霊的真理の啓発には却って説得力を持ちえるので、啓発者としては適っている、という意味かも知れません。
こう考えてみると「霊能力を与えなかった神に感謝をすることです」という意味深い語りは、里沙さん自身の通常の意識からは到底出てくるはずのないもののように思われます。
まして、その場の思いつきで回答できる類の語りだとは考えられないと思われます。
⑤の語りは、まさにスピリチュアリズムの霊信そのものだと言っていいでしょう。
そして、「守護霊に名前はありません」「魂の試練はほとんどが魂の力で乗り越えねばなりません。わたくしたちはただ見守るだけです。導くことはありません」「あなたにひらめくインスピレーションが守護霊からのメッセージです」などの具体的な語りは、スピリチュアリズムの諸高級霊たちの霊信と一致し、正当な守護霊の語りとしてその信憑性が保障されているように思われます。
ここで浮上してくるのが、里沙さんはシルバーバーチなどスピリチュアリズムに関する書籍を読んでおり、それを元に語ったのではないかという疑いです。
しかし、これについて彼女はきっぱり否定しています。また、それを信ずるに足る録音試聴後の感想があります。
彼女は感想として次のように語っています。
私の守護霊は阿弥陀如来だ、と高名な信頼できる霊能者から霊視してもらって、そう信じていました。だから、私自身が守護霊の役割演技をして語るとしたら、守護霊に名前はありませんとは絶対言わないと思います。阿弥陀如来です、と言ったはずです。私の守護霊に名前がないと言われてちょっとショックです。阿弥陀如来以上の守護霊はいないと思っていたから、稲垣先生の守護霊より霊格が上だと思って、密かに優越感があったのに、稲垣先生の守護霊のほうが霊格が高いと言われたのもショックです。
つまり、彼女にスピリチュアリズムの知識があったとすれば、自分の守護霊を阿弥陀如来だなどと信じることはまず考えられません。
高級霊は原則、素性を明かさない、というのがスピリチュアリズムの常識ですから、彼女の守護霊についての知識は、仏教の説く「守護仏」と混同している程度の知識でしかなかったと判断できるわけです。
このように検討してみると、⑤の語りの主体は、里沙さん以外の第三者である「守護霊」である可能性が高いと判断できるように思われます。
こうして検討を重ねてきますと、憑依したとおぼしき守護霊の回答は、里沙さんの意識が投影された役割演技だと解釈するよりも、彼女が霊媒の役割を果たし、守護霊からの霊信を伝えたものと素直に受け取るほうが妥当性が高いのではないかと思われます。 
ただし、そのように受け取るにしても、ここで述べられている内容が、絶対的に真実であると主張しているわけではありません。
前世療法を始めとする私の活動を、こうした言葉によって権威づけようとする意図も全くありません。
あくまで何らかの霊的存在者の一意見として、どこまでも冷静に受け止めるべきだと考えています。
こうした言葉で自己を権威づけたり絶対化することはあってはならないことで、徹底して厳しく自戒すべきだと思っています。
特に「神の計画」「神との約束」「善と悪」といった事柄を、軽々に評することは、極めて大きな問題をはらむものです。
こうした表現の取り扱いについては、十分過ぎるほど慎重であるべきだと考えています。
こうした催眠による里沙さんへの憑依実験の前後から、私の関心は、宗教思想であり霊の科学でもあるスピリチュアリズムへと必然的に重なっていかざるをえないようになっていきました。
そして、私の脳裏に思い起こされたのは、モーゼスの『霊訓』にある次の一節でした。
霊界より指導に当たる大軍の中にはありとあらゆる必要性に応じた霊が用意されている。(中略)
筋の通れる論証の過程を経なければ得心のできぬ者には、霊媒を通じて働きかける声の主の客観的実在を立証し、秩序と連続性の要素をもつ証明を提供し、動かぬ証拠の上に不動の確信を徐々に確立していく。さらに、そうした霊的真理の初歩段階を卒業し、物的感覚を超越せる、より深き神秘への突入を欲する者には、神の深き真理に通暁せる高級霊を派遣し、神性の秘奥と人間の宿命について啓示を垂れさせる。かくのごとく人間にはその程度に応じた霊と相応しき情報とが提供される。これまでも神はその目的に応じて手段を用意されてきたのである。
今一度繰り返しておく。スピリチュアリズムは曾ての福音の如き見せかけのみの啓示とは異なる。地上人類へ向けての高級界からの本格的な働きかけであり、啓示であると同時に宗教でもあり、救済でもある。それを総合するものがスピリチュアリズムにほかならぬ。(中略)
常に分別を働かせねばならぬ。その渦中に置かれた者にとっては冷静なる分別を働かせることは容易ではあるまい。が、その後において、今汝を取り囲む厳しき事情を振り返った時には容易に得心がいくことであろう。(近藤千雄訳『霊訓』「世界心霊宝典」第一巻、国書刊行会)
インペレーターと名乗る高級霊からのこの霊信に、紹介した超常現象を引き当てて考えてみますと、この引用部分は私に向かって発信された啓示であるかのような錯覚すら覚えます。
高級霊インペレーターが説いているように、前世療法にとりかかる前の私は、「筋の通れる論証の過程を経なければ得心のできぬ者」のレベルにありました。
だから、「秩序と連続性の要素を持つ証明を提供し、動かぬ証拠の上に不動の確信を徐々に確立していく」ために、「動かぬ証拠」として「タエの事例」をはじめとして、ヒーリング能力の出現などの超常現象が、霊界から私に次々に提供されているような気がしていました。
そうした直感の真偽を確かめるために、里沙さんの守護霊に尋ねてみるという憑依実験を試みたわけです。
その結果の検討・考察は、これまで述べたとおりです。
この検討・考察は「常に分別を働かせねばならぬ」と言うインペレーターの忠告に従っていることにもなるのでしょう。
そして、分別を働かせた結果の帰着点は、霊と霊界の存在を排除しては説明できないのではないかということでした。
2005年以前の私の立場ば、例えばヒーラーと称する人々のヒーリング効果の解釈として、プラシーボ効果であるとか、暗示効果であるとか、信念の心身相関による効果であるとかの唯物論的・科学的説明に躍起となって、それを公正な態度だと信じて疑わなかったと言えます。
しかし今、自分自身に突如ヒーリング能力があらわれ、その説明は霊界と霊の存在抜きには(霊的真理抜きには)考えられない事態になってきたように思われました。
そして、「動かぬ証拠」を次々に提供され、ようやく「霊的真理の初歩段階」を卒業しかけているいるのではないかと感じています。
やはり人間は、最後は自分自身の直接体験にこそ、それが非科学的であろうとそれを越えて確信させる、自明の真実性を持つと言わざるをえません。
交霊能力のあった英国のスピリットヒーラーであるハリー・エドワーズは、高級霊界が霊的治療によって地上の人々を霊的覚醒に導く計画であることを知っていたと言います(ハリー・エドワーズ著、梅原隆雅訳『霊的治療の解明』国書刊行会)。
里沙さんの守護霊が伝えてくれた、「人を救うという計画」という語りがそれを指しているとすれば、「人を救う道に進むという神との約束を果たす時期が来た」私は、前世療法とヒーリングを道具に、人のお役に立つ道に進むような流れに沿って動いているのかも知れないと思い始めたのです。
そして、これからの自分が、前世療法とヒーリングを与えられた道具として役立たせる道を実践していくことができれば、ヒーリングの謎も守護霊の語りの真実性も、おのずと開示されていくのではないかと思いました。
また、そうした開示がされないにしても、生まれ変わり探究の道を愚直に進む過程で、懐疑的な態度を転換して霊的現象をありのままに認めていくようになっていくのではないかと思われました。
(その5へつづく)