2012年5月9日水曜日

一卵性双生児のそれぞれの魂の相違と気質の相違

筆者には、娘の生んだ生後11ヶ月あまりの男の一卵性双生児の孫がいます。
この双子の兄弟を、筆者は興味津々で観察しながら成長を楽しみにしています。
それは、魂の実在を間接的に検証できる格好のモデルを身近に与えられたことになるからです。

ウィキペディアの記事によれば、一卵性双生児は次のような説明になっています。
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一卵性双生児は基本的に全く同じ遺伝情報(遺伝子型)を持っている。
そのため、性別や血液型等は基本的に(発生段階で変異がなければ)一致し、顔形もよく似ている。一般に一卵性双生児の身体能力や学力の類似性は高い。
さらに成長に従って遺伝的規定性の強い因子の発現量が増大するため、双生児間の類似度が上昇することもある。
しかし同一のDNAを持つ一卵性双生児であっても、DNA情報は個々人の獲得形質に直接的な影響を与えることはないため、身体能力なども(似ているが)個々人で異なり学校の得意科目やスポーツの得意・不得意が分かれることも多い。
胎児期から双子の各々は独自の成長をするため脳の発達過程も異なり、出生時には大脳皮質の形状も違うものとなっている。
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人格心理学の定説によれば、性格とは、遺伝によって生まれつき持っている気質と、その後の生活環境との相互関係によって出来上がるものとされています。

魂の実在を仮説として大前提にしているSAM前世療法の立場では、遺伝によって生まれつき持っている「気質」に、魂の表層に存在する前世の者たちの体験を加えなければ、気質の真の理解はできないと考えることになります。遺伝だけでは気質を説明できないということです。
つまり、「生まれつき」とは、両親からの「遺伝情報」と魂の持つ「前世体験」の総合されたもの、という理解が正当ではないかという主張です。

さて、人格心理学によれば、一卵性双生児は、基本的に全く同じ遺伝情報を持っているのですから、個々の生活環境に相違が生じるまでは(幼稚園などに上がり異なるクラスで異なる生活するまでは)、類似性の高い気質を双子それぞれが発現するということになります。つまり、3歳くらいまでの期間、同一家庭で、同一生活環境で、ほぼ同一の学習をする生活を送る期間中は、双子の気質が高い類似性を帯びるはずだということになります。

しかし、この気質に、魂の持つ前世体験を加えるとすれば、双子それぞれの魂は違うわけで、つまり、それぞれの魂の持つ前世体験は違うわけですから、双子はすでに生まれついての気質のレベルから異なっていることが当然ということになります。
筆者が双子兄弟の成長過程に強い関心を持つのは、以上のような理由からです。

双子は、車で15分のところに住んでいますから、誕生以来週2日は1回2時間程度の子守に出かけています。したがって、毎週4時間は、双子の行動をじっくり観察しています。
そして、明らかに分かってきたのは、まだ生後11ヶ月に満たないにも関わらず、気質の相違がはっきりと出ているという事実です。
ある同一刺激に対する反応の仕方が、かなり違うのです。

兄のほうは、神経質で慎重で、人見知りが激しく、母親の姿が見えないとすぐに泣き出します。初対面の人にだっこされることを嫌がり、抱かれると泣き出します。
弟のほうは好奇心が強く、初めて見る物に触れることを平気でします。初対面の人に抱かれることも嫌がることはありません。母親の姿が見えなくても泣くことはありません。

兄弟ともに筆者が訪問すると、ハイハイしながら寄ってきますし、両手を広げると喜んで抱かれようとします。さすがに一卵性だけあって、顔立ちと体つきはそっくりですから、ごく最近までなかなか見分けがつきませんでした。気質の違いが見えてきて、やっと見分けが間違いなくできるようになりました。

彼らの成長を見守りながら、魂実在仮説の検証をしていきたいと思っています。
 

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