2012年4月19日木曜日

催眠によって偶発した不思議な意識現象

ここに紹介するのは、SAM前世療法中に偶発した不思議な意識現象です。
顕現化した存在の真偽が検証不能で、その意味では実証的探究とは相容れない内容です。
クライアントは、40代独身女性。
主訴は、幼少から存在している心の深部にある、重く、深い悲しみの感情の解消。この女性は、同時に、男性に対して心を開いた親密な異性関係を結ぶことができない原因不明の悩みを抱いていました。これまで、様々な療法を試みるも、改善に向かうことがなかったということでした。
以下はタイトルの不思議な意識現象を起こしたセッション後のクライアントの感想です。
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(前略)
あらためまして昨日は本当にありがとうございました。
自分でもにわかには信じ難いことで、今でも困惑していますが、起きた現象をありのままに受け入れていただいたことを本当にありがたく思います。
先生のお陰で、自分の体験を否定せずに済み、その後の自分の変化を抵抗なくうれしく受け入れることができます。
とにかく気持ちが楽になりました。
常に感じていた心の奥の蓋のようなものが開いて、重い閉塞感が解放されました。
胸の痛みはまだあるのですが、伺う前に比べてずっと楽になりました。
インナーチャイルドの癒しの効果も静かに感じています。ほんとうにありがとうございました。
実は、今回はなぜか、どうしても急いでお願いしなくては・・・桜の花が散る前に行かなくては・・・と差し迫るものをほぼ強迫観念的に感じてご無理をお願いした次第です。
(中略)
前日に勝手なお願いをし、本当に申し訳なく思いつつ、一刻も早くセッションを受けに行きたいという衝動をどうしても止められませんでした。
今にして思えば、これはコノハナサクヤヒメ様の思いだったのかも・・・と思います。
理由もなくなぜか4月22日の前までに行かなくては・・・と必死でしたので。
コノハナサクヤヒメ様は先生とお話されたかったのではと思います。
私は、モニター意識がしっかりあったので、催眠中の自分のものとは思えない)感情や思いを今も覚えているのですが。
あのすさまじい悲しみのその下に、すべての女性への深い慈愛が感じられて、私たちはこんなふうに大切に思われていたんだ・・・と感動しました。
コノハナサクヤヒメ様は「この悲しみを、すべての女性の悲しみを、癒してくださりありがとう」と、先生にとても感謝していらっしゃいました。
これは後から自分で思ったのですが、先生のヒーリングは一なる神からの光から来るものだということを、はっきり知らせるために、コノハナサクヤヒメのような神様の心の傷をも癒せることをお知らせしたかったのでは、と思いました。
また催眠時の感覚の記憶に戻りますが、先生をすごく愛しく思っていらっしゃるのを感じました。
お話しているあいだ中、ハートの奥に深く深く暖かいものを感じていました。
4月22日の浅間神社の春の祭礼には、また降りておいでになりますか、とを先生がおっしゃると、キラキラしたイメージが湧きました。
声には出来ませんでしたが、楽しみにされているようでした。
勝手なフィードバックをいたしました。
自分にとっての真実を、そのままお伝えさせていただこうと思い、失礼いたしました。
(後略)
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上記文面からお分かりのように、偶発した不思議な意識現象とは、コノハナサクヤヒメを名乗る霊的存在の降霊とおぼしき現象です。
SAM前世療法の定式にしたがって、クライアントを魂遡行催眠まで誘導し、「幼いときから存在している心の深いところにある、重く、深い悲しみの感情を引き起こしている前世の者は出ておいでなさい」と呼びかけたところ、どうやら霊的存在の憑依現象が生じました。
霊の身元を思いつくままに尋ねていったところ、「あなたはコノハナサクヤヒメですか?」という問いかけに応じて、突然堰を切ったように号泣と身もだえが始まりました。
コノハナサクヤヒメの名を問いかけたのは、このクライアントが、セッション前に、国道を挟んで拙宅正面にある冨士浅間神社に参拝していたこと、幼少から彼女の家近くの冨士浅間神社への参拝を欠かさずおこなっていたこと、セッション用のシートの位置の延長線上が冨士浅間神社の拝殿真正面に当たること、などの事情を鑑みて当てずっぽうで尋ねてみたというわけです。
顕現化したとおぼしきコノハナサクヤヒメを名乗る存在は、号泣が治まったあとに次のように語りました。
「私は世のすべての女性の悲しみを一身に担っています。私はこの者にたびたび降霊してはそのことを知らせてきました。私の担っているものを癒してもらうたため、にこうして、この者に降りてきました。どうぞあなたの癒しのエネルギーを繋いでください」
筆者は、「あなたのごとく神に祀られている存在は、地上の人間のように、悲しみ苦しむことはなく、そうしたことから超然としておいでではないのですか? また神と呼ばれるあなたのような存在に、地上の人間である私のヒーリングエネルギーで癒すことができるのですか?」と尋ねてみました。
「私は一なる神ではありません。神の属性をそなえている者です。私の担っている悲しみは世のすべての女性のものなのです。あなたのヒーリングエネルギーは、その根源は一なる神から贈られる光です。その光によって私を癒すことができます。それは世の女性すべてを癒すことでもあるのです」という答えでした。
SAMの作業仮説では、憑霊は霊体に起こるとしていますから、クライアントの脳天チャクラに手をかざし霊体へヒーリングエネルギーを注ぎ、エネルギーの放射感覚が穏やかになるまでヒーリングをしました。
「ありがとう。私は、浅間神社の向かいに住むあなたを幼少のころから護ってきました。今ではあなたがセッションをおこなうこの部屋を整えています。霊的真理を広めるという神の計画を進めるために、あなたの守護霊団からの依頼を受けているからです」
「今までそうとは知らず、ありがとうございました。私は小学校1年生のとき浅間神社の拝殿に入り込み、ご神体が何であるか扉を開いて暴いたことがあります。小さな銅鏡が治めてあり、これを依り代と知らなかった私は、大人たちはこんな鏡をありがたがって拝んでいたのか、と馬鹿にして笑ったことがあります。失礼をどうぞお許しください。今月22日は浅間神社の春の祭礼です。私は自治会役員として神事に参列します。あなたは、この日の神事に降りておいでくださいますか?」
「あなたが拝殿に上がり込んでいたずらをしたことは知っております。22日の祭礼には降りてまいります」
この会話をしながら、クライアントは高貴な表情でにっこり微笑みました。
「それでは22日にまたお会いできることを楽しみにしております。今日はこの者に降りておいでになり、こうしてあなたとお話ができてほんとうに楽しゅうございました。それでは、どうぞこの者から憑依を解いてください」
ざっと、このような会話をコノハナサクヤヒメを名乗る存在としました。
この信じ難いセッションについては様々な解釈が可能でしょう。
しかし、この不思議なセラピイの第一義が、「常に感じていた心の奥の蓋のようなものが開いて、重い閉塞感が解放されました」というクライアントの心理的改善にあることは揺らぐことがありません。
そのために、セラピストもクライアントも、このように起こった不思議な意識現象をありのままに受け止め受け入れる、という現象学的態度が適切であろうと思います。

1 件のコメント:

Gypsyviolinist・ルイーザ・Juka さんのコメント...

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久々に、心暖まるロマンチックなお話を読んだような気になりました。
なんとも不思議な話でもありますね♪