2011年10月13日木曜日

生まれ変わりの証拠「ラタラジューの事例」その3

(その2からのつづき)
ラタラジューの日本語会話
 守護霊からの実験セッションの許可が下り、しかもそれは霊界側の計画のうちに入っているという回答を聞いて、筆者の期待は高まりました。イアン・スティーヴンソンが、世界中を二〇年間探し回ってわずか三例、しかも退行催眠中の事例としては二例しか発見されていない応答型真性異言現象が、たやすく起こるとは思っていなかったからです。ちなみに、応答型真性異言の発見は、一九八四年に発表されて以後途絶えています。
 
 そこで、まずラタラジューの呼び出しに成功したところで、四年前の初回セッションでラタラジューが述べたことと食い違いがないかを検証するため、日本語でいくつかの質問をしてみることにしました。
 
 現れたラタラジュー人格の声は、普段の里沙さんの声とは明らかに違う、やや低めの男性的なものに変わりました。また、後で判明したことですか、この日本語会話のときから「ナル・ガウン(ナル村)」「ダルマ(宗教)」「カンチャ(息子)」などネパール語が、すでに混入していました。
 
TH あなたはラタラジューですね。はっきり答えてください。日本言語分かりますね。
CL ・・・はい。
TH あなたのお国はネパールでよろしいですね。
CL はい。
TH そして、あなたの住んだ村は何と言いました?
CL ナル・ガウン(Nallu Gaun)。※ガウンの発音はネパール語で村(Gaun)のこと。後で筆    者は知った。
TH もう一度。
CL ナル・ガウン(Nallu Gaun)。
TH ナル村じゃないですね。もう一度、ナル・・・。
CL ナル・ガウン(Nallu Gaun)。
TH はあ、ナル・ガウン? もう一つ聞きます。あなたの村は高さで言うと高いところにあるのか、低いところにあるのか、中くらいのところにあるのか言えますか? 標高って分かりますか? 海からの高さです。どこですか、ナル・ガウンは。
CL ・・・カトマンズに近い。 
TH カトマンズに近い所ですか。それならね、あなたは、カトマンズに住んだことがありますか?
CL はい。
TH あなたの守護霊に禁じられていますが、そのカトマンズに住んでいた頃に、何か悪いことをしていましたか? 罪を犯していませんか?
CL ・・・戦いました。・・・ラナ・・・シャハ(Shah)・・・ラナ、戦いをした。
TH あなたはグルカ兵として戦ったのですか? イギリス軍に雇われて・・・。
CL グルカ?
TH グルカではありませんでしたか? 戦った相手はどこでしたか?
CL ・・・父は グルカ。
TH お父様がグルカだったわけですか。あなたはグルカではなかった。
CL 父はタマン(Tamang)から来たグルカ。
TH 分かりました。あなたは結婚して妻がいましたよね。妻の名前は何と言いましたか。
CL ラ・・・ラメリ。
TH 子どもは何人いましたか?
CL 二人。
TH それぞれ男の子ですか?
CL カンチャ(kancha)・・・アディス・・クジャウス。男アディス、女クジャウス。
TH そうすると一家は四人だったのですね。あなたの村には、何か寺院のようなものはありますか? お寺。
 
CL ・・・ダルマ(Dharma)? ※宗教のこと。後で筆者は知った。
TH ダルマって何ですか? 達磨(だるま)さんのこと? お寺のことですか?
CL 達磨さん? ダルマ(Dharma)。
TH ダルマってあなたの信じていた宗教、神様ですか。・・・あなたは年号ってわかりますか? 西暦。
CL 西暦?
TH 分かりませんか。じゃあね、カレンダーみたいなものはありませんか。
CL カーレンダ?
TH 分かりません? 暦。
CL 暦? 
TH でも、あなたは村長さんでしょう。今日が何月何日かわからないと困るでしょう。そういうことが分かるものが何かありませんか。思い出しますよ。毎日、毎日一枚ずつめくったものかも知れないし。分かりませんか?
CL ・・・。 
TH それではね、これからはもうネパール人として、ネパール語を話していらっしゃったときに戻ってください。今はあなたにつながっている「現世のもの」があなたに日本語を通訳しています。もう私は話をしません。それで、あなたはネパール語でお話してくださって構いませんよ。いいですか? ここにはネパール人の女性が来ていますから、ネパール語でちょっとお話してください。ゆっくりでいいですから、必ずネパール語を思い出します。前回も少しですが、間違いなくネパール語を話していますから、今日はもっと思い出すことが多くなっているはずですからね。いいですか、ゆっくりとお話してくださいね。いいですか?
CL はい。
(つづく)
この後、ネパールから朝日大学法学部博士課程に留学中のパウデル・カルパナさんとのネパール語での対話セッションが24分間つづきます。

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